イラクで武装グループに拉致されていた日本人は結局、首を切断されるというとても残忍な方法で殺され、その遺体を道端に捨て置かれるという最悪な形で結末を迎えてしまいました。
おそらく、この犯人は捕まらないだろうし、たぶん今後も、隙を見せた外国人は同じような方法で拉致され、殺され続けていくような気がします。
その殺害に「大義」があるのか、というと、かなり疑問ですけど。
実際、現実的に考えても、自衛隊をたった48時間でイラクから撤退させるのは無理だし、表向き「テロリストと交渉はしない」というのは国際社会の共通認識なので、拉致してビデオを流して脅迫するという方法が、それほど効果的なものとは思えません。
むしろビデオを流して要求を表明するなどの行為は、単なる脅し目的で、はじめから殺害が前提にあるように思えてなりません。
だから、今回の場合も、たとえ政府が引き伸ばし工作をしたとしても、結局は殺されてしまったような気がするし、やはり、日本人が被害に遭わないためには、「イラクへ行かない」くらいしか有効な方策はないような。
それにしても、今回は新潟の地震に多くの人の興味が向いていて、マスコミもそちらにかかりっきりだったからか、淡々と事実だけが伝えられ(誤報という恥ずかしい事態もありましたが)、それほどヒステリックな報道は行われませんでした。
それ自体はなかなか健全で、いいことだとは思いましたが、ひとつだけ不思議に思ったことがあります。
先の五バカのときは「ジャーナリスト」だの「ボランティア」だのという「自称」の肩書が堂々とまかり通っていたのに、今回はほとんど見られません。
だいたい「ボランティア」なんか職業ではないと思うのだけれども、そこのところはスルーし、無理やりにでも肩書を付けることが好きなマスコミが、なぜ今回は「肩書無し」なのか、よくわかりません。
これがもしも被害者ではなく逆に加害者の立場であれば、間違いなく「無職」と書きそうなのだけれども、場所がイラクという「神聖」な場所で、犯罪の加害者が「テロリスト」という極悪非道な連中だから、そのあたりは触れないことになっているのでしょうか。
こういう、そのときそのときで対応の違うやり方は、いまいちしっくりきません。
たとえば、新聞の記事なんかではよく、どこかの建設会社で働く「建設作業員」という肩書の人が登場したりするけれども、どうして「会社員」ではないのだろうか、とか、純粋に疑問に思います。
あと、「元」の使い方もよくわかりません。
自衛隊、消防、警察、暴力団なんかには「元」がよく付くのに、「元・会社員」というのは全く聞きませんから、結局、イメージの誘導というか、印象操作のためにこういうものを利用しているようで、姑息な感じがします。
まあ、内輪向けの何かガイドラインはあるのかもしれないけれども、いずれにせよ肩書に振り回される人は多いので、この手段はかなり有効なのかもしれません。
おそらく、この犯人は捕まらないだろうし、たぶん今後も、隙を見せた外国人は同じような方法で拉致され、殺され続けていくような気がします。
その殺害に「大義」があるのか、というと、かなり疑問ですけど。
実際、現実的に考えても、自衛隊をたった48時間でイラクから撤退させるのは無理だし、表向き「テロリストと交渉はしない」というのは国際社会の共通認識なので、拉致してビデオを流して脅迫するという方法が、それほど効果的なものとは思えません。
むしろビデオを流して要求を表明するなどの行為は、単なる脅し目的で、はじめから殺害が前提にあるように思えてなりません。
だから、今回の場合も、たとえ政府が引き伸ばし工作をしたとしても、結局は殺されてしまったような気がするし、やはり、日本人が被害に遭わないためには、「イラクへ行かない」くらいしか有効な方策はないような。
それにしても、今回は新潟の地震に多くの人の興味が向いていて、マスコミもそちらにかかりっきりだったからか、淡々と事実だけが伝えられ(誤報という恥ずかしい事態もありましたが)、それほどヒステリックな報道は行われませんでした。
それ自体はなかなか健全で、いいことだとは思いましたが、ひとつだけ不思議に思ったことがあります。
先の五バカのときは「ジャーナリスト」だの「ボランティア」だのという「自称」の肩書が堂々とまかり通っていたのに、今回はほとんど見られません。
だいたい「ボランティア」なんか職業ではないと思うのだけれども、そこのところはスルーし、無理やりにでも肩書を付けることが好きなマスコミが、なぜ今回は「肩書無し」なのか、よくわかりません。
これがもしも被害者ではなく逆に加害者の立場であれば、間違いなく「無職」と書きそうなのだけれども、場所がイラクという「神聖」な場所で、犯罪の加害者が「テロリスト」という極悪非道な連中だから、そのあたりは触れないことになっているのでしょうか。
こういう、そのときそのときで対応の違うやり方は、いまいちしっくりきません。
たとえば、新聞の記事なんかではよく、どこかの建設会社で働く「建設作業員」という肩書の人が登場したりするけれども、どうして「会社員」ではないのだろうか、とか、純粋に疑問に思います。
あと、「元」の使い方もよくわかりません。
自衛隊、消防、警察、暴力団なんかには「元」がよく付くのに、「元・会社員」というのは全く聞きませんから、結局、イメージの誘導というか、印象操作のためにこういうものを利用しているようで、姑息な感じがします。
まあ、内輪向けの何かガイドラインはあるのかもしれないけれども、いずれにせよ肩書に振り回される人は多いので、この手段はかなり有効なのかもしれません。