オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

スポットクーラー(スポットエアコン)の熱い排気には排熱ダクトが必需品

2011-07-31 03:32:05 | スポットクーラーの排熱対策
先日のエアコン修理のご褒美に貸してもらったスポットクーラー(スポットエアコン).







夏は暑い中,作業してたので嬉しいです.

早速スイッチオン.
ブオ~ンっと冷気が来ます.
おっ,快適.
バイクの整備をしていても良い感じです.

スポットエアコンなのでスポット的に強い風で冷気が来ます.
でもスポットエリアから外れると,「あれっ」て感じで涼しい風が来なくなります.
(当たり前ですが)

使っていくうちに不思議な感じがしてきました.
冷風と熱気がガレージの中で混在してるような感じで,冷気が来るところは「お~涼し~」で,
スポットエアコンの後ろ側に移動すると「ムワ~ン」とむし暑いです.


スポットエアコンは室内機と室外機が一緒になったようなもの.
冷房時に生じる熱は一般的なセパレートエアコンのように屋外にある室外機で排熱できないので
後ろ側に排熱しています.
これが結構な風量で暑いです.

オープンスペース用なので普通は問題ないですが,我が家みたいに閉切ったガレージでは余計に
暑くなってしまいます.


スポットエアコンの前は涼しく後ろ側が暑い.
スポットエアコンを境に前線が発達して低気圧が出来て台風になるかも・・・,なんてくだらない
事を考えながら対策を考えます.


方法は一つ,後から出る排熱を屋外に逃がすしかありません.
で,ダクトをつけることにしました.

廃棄するダクトの中で良さそうな太さのダクトをもらってきました.









家に裏に雨ざらしで転がっていた塩ビパイプとエルボー.
呼び径125っというヤツです.









差し込み部が欲しいので切り取ってやります.









丁度,塗装ブースにするために入り口に換気扇枠を設けていたので,これに合板の補強を入れて
サークルカッターで円形にカットしてやります.








そこに輪切りにした塩ビパイプを差込んでネジ止めします.










お次はスポットエアコン側のダクト取り付け.
借り物なのでスポットエアコン自身には一切手を加えられないので工夫をします.

スポットエアコンの排熱部にはダクトが付けれるような「耳」があるので,そこに差し込むように
します.

転がっていた木を切って四角い枠を作ります.









この木は今から40年くらい前,母親がお金をためて買ったフランスベットの枠組みに使われていた
木で,廃棄する際に何かに使えそうだったので置いていたものでした.
ラワンでしょうか,しっかりした密度の高い木です.

これにも合板を取り付け同様に輪切りにした塩ビパイプを差込んで取り付けます.












アルミでL字の金物を作ります.

私の持っているホーザン製の折り曲げ機では淵を3ミリほど曲げるのは無理.
ずっと前に買っていて使っていなかったこの折り曲げ機を使ってみました.

工作好きなら誰でも知ってる倒産した「エイシン」似のブレーキプレス.
小物作りにはなかなか重宝です.












L字の金物を取り付けます.









スポットエアコンの排熱部がココ.








排熱部の「耳」に差し込むと




換気扇枠とスポットエアコンの排熱部.
こちらは両方とも塩ビパイプ・・・








ダクト側にはエルボーの差込部を輪切りにしたモノを仕込んでいるので,インローで抜き差し出来て,
移動時など取り外しもラクチン.







スポットエアコンを移動させる際に排熱部の「耳」に負担が掛かる可能性があるため,ナイロン
ベルトを巻いてあげています.


快適になったスポットエアコン.

さて夏のツーリングに向けて作業を頑張ります.




2016/8/9 追記
別のスポットエアコンが手に入ったのでそちらにも排熱ダクトをとりつけました。
コチラから

ではまた













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「ついでに」という魔物 ベルトグラインダーのオーバーホール

2011-07-28 03:13:19 | ベルトグラインダーのオーバーホール
整備や工作などしていると当然ながら必要なものが出てきます.
ホームセンターで買えるものもあれば部品商社やメーカーに発注するものなどいろいろ.


最近はありがたいことにモノタロウのような商社があって,ネットで簡単注文できて助かっていますが
送料が必要な場合もあるので,まとめ買いや金額が達するまで待って買うようにしています.


先日のエアコン修理の際のベアリングもモノタロウで購入したのですが,「ついでに」他のものも
一緒に注文しようという思考が必然的に湧いてきます.


ガレージで使用しているベルトグラインダー.




帯状の研磨紙がぐるぐる回って鉄や木を削ることができる機械ですが,最近ベアリングがダメに
なったようでキュルキュル音がします.

ベアリングを交換すれば直るのですが,元来DIY向け機械なので耐久性やパワーはそれなりなので,
先日(といっても随分前)中古のベルトグラインダーをネットオークションで買っていました.


三菱製のベルトグラインダー.
一般的なベルトグラインダーは片側にしか研磨ベルトが無いのですが,こいつは左右両側にあるため
粒度(粗さ)の異なるが研磨ベルトを装着しておいたりできる便利なタイプです.




こんな風に片側だけ角度を変えておけたりするので,シーンに合わせて作業するのにも手間入らず.




年式は不明ですが恐らく20年以上は経っているだろうと思います.
昭和の香りがプンプンする機械です.

掃除もせずに刷毛でササッと塗られた塗装を見ていると,きちんとしてあげたいと思ってしまいます.




研磨ベルトを外すとこんな感じです.




買ったものの使わずに車に積みっぱなしにしていたのですが,冒頭でお話した「ついでに」この
ベアリングも注文したくて,急きょ引っ張り出してきました.

モーターの両端とキラリと光るローラーの中にベアリングが入っているのですが,この状態では
ベアリングの型式が分からないので分解が必要です.


分解したら先ずお掃除です.長年の汚れを落としてあげます.

昔,親父が修理するために持って帰ってきたモノを掃除するのはいつもおふくろでした.
まじめだったおふくろがせっせと掃除していたのを思い出します.

あの世のおふくろに会いたくなることが今でもあったりします.




タイヤチェンジャーのオーバーホール中にもかかわらず浮気して,他に注力してしまうことが
いけない事だと分かっているものの「ついでに」という言葉には勝てません.

勿論ですが女性に対しての浮気心には負けたことがありませんです.はい.

ヒナドリエアコンがかなりうるさいそうなので早く注文するために夜なべして作業です.

汚れた上から塗装なんてしやがって・・・なんて思いながら歯ブラシでゴシゴシ掃除していると
クラック発見.




何かをぶつけたのでしょうか,プラテン(研磨面)を横から見るとクラックが入ったところが
曲がっています.



溶接で補修するしかないですが,鋳物なので注意が必要です.


ばらしたらこんな感じになりました.




夏のツーリングの準備もあるのですが,こんな作業をしているので全く手付かず状態.
かなり心配なのですが「ついでに」という言葉は魔物で,悪魔のささやきには勝てない日々を
送っています.

でも本来「ついでに」は,効率を良くするためのものですが大抵が効率が悪かったりします.
そんなことありませんか?

嗚呼,反省.
ではまた




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身勝手でヒナドリが住むバイク屋のエアコンの修理のお話

2011-07-24 03:50:14 | 整備・作業
行きつけのバイク屋さんから店のエアコンの調子が悪いので一度見に来てほしいと電話があった.
聞けば運転を停止させても室外機だけがいつまでも運転し続けるという.

様子を見にいくと,なるほど運転ボタンを停止にしても室外機が回り続けている.
止めるにはブレーカーを落すしかなく,なかなか身勝手な室外機である.


翌日,メーカーのサービスに電話を掛けてみる.

電話に出た女性オペレーターに
「すみません.業務用エアコンのRAV-451CJですが,電源をOFFにしても室外機が回り続けて
しまうのですが何からチェックしたら良いか教えていただけませんでしょうか」

女性は内容を聞きて担当者に伝えている様子.

「お待たせしました.電源がOFFの状態で制御信号の2番と3番に200ボルトが来ていれば
室内機の基盤がおかしく,200ボルトが来ていないなら室外機のマグネットスイッチが
悪いと思われます.」

技術のことを知らないオペレーターの方から聞かされる技術的な話は,聞いていてもどうも
ピンとこない.

不具合箇所を基盤単位ではなく部品単位で調べたいので尋ねてみた.
「何かインターロックがあって室外機だけが回り続ける設定とかは無いですか?」

オペレーターの方は不慣れな技術的な事を一生懸命担当に人に伝えてくれている.
その人が電話に出てくれればと思いつつ,交わす会話から言われたことでどんな症状に
陥っているのかを読み取りたがったが,やはり無理だった.

点検した上で再度電話をして回路図と部品図を送ってもらう.




古いエアコンなので電子回路がないのが幸いする.

2番と3番に200ボルトが掛かる・掛からないというのは・・・・
よく考えると単純なこと.
マグネットスイッチの接点が固着していないかということであった.

不具合が判明したのでマグネットスイッチを手配する.

==========================

またバイク屋の店長さんからメールが来た.

「室外機から小鳥の鳴き声のような異音がするんやけど,多分ファンモーターのベアリングが
原因やと思うねん.一度見に来て~」

様子を見に行くと,確かにヒナドリが何匹もいるかのように騒がしい.
分解するとベアリングがいかれていた.




今度はベアリングの手配である.

ヒナドリが大群になって来たとメールが来たので,届いたベアリングとマグネットスイッチを持って
急いで交換に向かう.

店長と二人して室外機をばらす.




バイク屋さんなのでベアリングの交換はお手の物.お任せして横で御手並み拝見.

バイク用のベアリングプーラーなので大きくて作業がやりにくそう.
自分が作業していないので気も楽,横からツッコミを入れたりして楽しいひと時を過ごす.




新しいベアリングはお店のバックヤードにある油圧プレスを使って圧入する.
(欲しいなあ,こんな油圧プレス)




普段見ることの無いここのバックヤード.
武闘派の店長なのでベンチプレスなんてのも置いてある.
足元には懐かしき「ブルーワーカー」が転がっていた.




ベアリングとマグネットスイッチを交換したエアコンはヒナドリも巣立っていき,身勝手な室外機は
よく言うことヤツに変わってくれました.


私のガレージにエアコンが無いことを知った店長さんが,親切にスポットエアコンを貸してくださった.




この夏は少し快適に作業が出来そう.

ウフフ・・・



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続・タイヤチェンジャーのオーバーホール 上塗り塗装編その2とHf蛍光灯に交換

2011-07-19 02:25:40 | タイヤチェンジャーのオーバーホール
定番の「赤」でタイヤチェンジャーの本体や支柱を塗ったので,お次はターンテーブルや
機構部品の塗装です.

全部赤色ってのもちょっと変なので黒で塗ってみました.




大きくて重たい本体がなくなったので塗装ブースも少し広く感じて作業がしやすいです.

塗装の後は焼付け
燻製や干物がぶら下がっているようです.




ターンテーブルは単管パイプで吊っているので,時折回してあげて焼付け温度を保つように
してあげます.




満遍なく焼付けてあげて,ほぼ塗装は完了.


塗装した部品を並べてみました.
赤と黒の単調な色使いですが,まあご勘弁ください.




ウレタン塗装の優れているところの一つが「肉持ち」.

一度でラッカー塗料の数倍の膜厚に塗れます.
ラッカー塗装では味わえないこの肉持ちは,一度味わうと戻れません.




さて,あとは組み立て.
せっかくの塗装に傷が入らないように慎重に作業です.

でも,ばらしてからだいぶ時間が経ったので組み立て方を少し忘れてしまいました.

ふ~.


=====================

ガレージで作業していると,何か少し暗い.

よく見るとガレージの蛍光灯が片方点いていない.




この蛍光灯は片方が点かなくなると両方とも点かなくなるタイプ.
蛍光管がダメになったのではなく中の安定器が壊れていました.

この器具は親父がここで店を始めた時のヤツなので30年くらい.
ナショナル(現パナソニック)製のこいつは,よく働いてくれた方だと思います.


随分前に電気工事屋さんをやっている幼なじみに器具を貰っていたので,交換することに
しました.


電子式の安定器.すっごく軽いです.




貰った器具は「Hf」と呼ばれる,より高効率で低消費電力のもの.
もちろん電圧も周波数もフリーの良いやつです.




管もHfのをセットでくれました.




省電力な上に明るい.
技術の進歩ですね.


感謝です.

ではまた.






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続・タイヤチェンジャーのオーバーホール 上塗り塗装編その1と,にゃんぞうさんからの贈り物

2011-07-16 00:50:24 | タイヤチェンジャーのオーバーホール
下塗りのプラサフ塗装を終えたタイヤチェンジャー.

プラサフ塗装の次は上塗り,新しく生まれ変わるためのお色直し塗装になります.

素敵なタイヤチェンジャーになるか,ショボショボ・タイヤチェンジャーになるかが決まる
大切な作業です.

色をたくさん買えばカラフルなタイヤチェンジャーに仕上がるのですが,プラサフに上塗り一色と
硬化剤にシンナーを買ったら1万円コース.


そんなに気合を入れてオーバーホールするつもりでなかったので白色を一色だけ買って純白の
タイヤチェンジャーにするつもりでした.

勝手なものでオーバーホールが進むにつれ,他にも色を加えたいなあと欲が出てきたりします.


少し前のこと親戚が亡くなって久しぶりに親戚が集まった.
悲しいかな親戚が一堂に会すのが葬式になってしまったことに寂しさを感じつつ,塗料メーカーに
勤める従兄弟に「二液型のウレタン塗料ってな~い? あったら欲しいねん」って言ってみたら

「いいよ」と返事が帰ってきた.


私より一つ年下の彼は,私よりも出世して課長さんになっていた.
ちなみに私は万年ヒラ社員です.


何が欲しいと聞かれたので欲張って,
「赤と白と黒とクリア,それとプラサフにシンナーも一式ちょうだい」と言っちゃった.

震災後の計画停電で大変だった時に送ってくれたのがコレ.



「サンプル」って表示が得した気分を盛り上げてくれます.
(業務に支障がでてはいけないのでモザイクをかけています.
従兄弟のJちゃん,ありがとうね~)


さて,お色を何にしようかと思ったのですが,やっぱり「赤」が一番お似合いな気がします.




硬化剤と混ぜるために缶から塗料を取り出すのに,下手をしたら缶の口に塗料がべったり
付いて汚くなるのでコレですくってます.



そう,洗濯洗剤についている計量スプーン.
便利です.



缶の口にマスキングテープを貼ると,塗料が滴っても大丈夫.



快適に作業をしましょう.おっさんは特に.
(マスキングテープをV字に貼って,缶を傾けて注ぐのも有りです.)


少量なのに主剤と同じくらい高価なのが硬化剤.
使い切る前に劣化してしまうこともあり,「冷暗所に保管」となっているので皆さん
冷蔵庫に入れられたりしています.

こいつの劣化は空気中の水分と反応によるものなので,使用後は空気を抜いてあげると持ちが
良いそうです.

「かつお節」などを不活性(窒素)ガスで封入して風味を保たせようとしているのも,
似たようなもの.

我が家には溶接用のアルゴンガスがあるのでそれでパージしてあげます.



長持ちしてね.



さて,塗装は先ずは裏側と塗膜が薄くなる角や端っこから先に塗っていきます.




低圧スプレーガンも要領が分かってきたので快適です.


実は頂いたこの塗料.焼付け塗料で本来なら120℃×30分で焼かないといけません.
従兄弟の説明では時間は掛かるけど自然乾燥でもOKらしく,その場合は7割程度の塗膜性能に
なるといっていた.




「理想は80℃×30分は欲しい」と書いてある.

そういうのを見たら焼いてみたくなるのが人情.
通常は高温釜に入れて焼くのですが,そんなのあるわけ無いので電気ストーブで焼きます.



このストーブ,親父が生前,店舗で使っていたヤツで,ヒータ線が4本入っていて200V 2KWと
一般用の電気ストーブの倍の能力があって,なかなかの働き者.
冬はこれ1台でガレージが暖かくなります.

こいつを2台使って焼いてやります.


せめて80℃以上では焼きたいところ.
どれくらいの温度になっているかは放射温度計で測定します.





熱が逃げるので温度が上がるようにあっちゃ向けたり,こっちゃ向けたりして,まんべんなく
焼きます.




背の高い支柱も向かい合わせたり




高くしたり




塗装ブースの中は当然暑いです.サウナのよう.

ストーブにかざしてもすぐに熱くなる訳ではないので,時折中に入って温度を測っては向きを
変えてあげたりします.

たくさんパーツがあるのと,火事になりそうものがたくさんあるので目が離せず,何度かに
分けて塗ったので,明け方4時くらいまで連日ずっとこんな作業です.



ターンテーブルなどは黒色で塗るので,続きはまた今度.

追伸
先日,湘南で研磨材を扱っている「富士研磨砥石商会」さんから,棚卸で出てきたモノを
送ってくださいました.




研磨材などの消耗品から工具まで色々と頂いて,ありがたいです.
にゃんぞうさん,ありがとうございました.


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続・タイヤチェンジャーのオーバーホール 下塗り塗装編

2011-07-11 03:24:47 | タイヤチェンジャーのオーバーホール
少し工作(作業)ネタから離れた日記が続いていましたが,絵画やジョギングや食べ物なんかの
日記を書いている間でもガレージ作業は詰まっていて,休み無く続けています.


で,タイヤチェンジャーのオーバーホールの続きですが,現在塗装を終えようとしています.
まずはその始めの方のお話を少し.

塗装するワークのセッティングとマスキングを行い,さて塗装・・・と行かないのが塗装の面倒なところ.




油分が付着していると塗料を弾いてしまうのでプレソルベントで一つ一つ丁寧に脱脂を行います.
元の塗装を剥離してブラストや錆取り剤などを使って下地処理を行ってきているので,ここでいう
「油分」というのは,ほとんどが人間の油や汗によるものです.

なので素手で触るのはご法度.手袋を着用して作業です.




不織布をマメに取り替えて脱脂作業.塗装は段取りが多くて面倒です.


塗装ブース内は換気扇を回していても有機溶剤でいっぱいです.無防備で作業するとシンナーで
脳みそが溶けて,あんぽんたんになるので防毒マスクを着用します.
これはとら母が懸賞で当ててくれた塗装用のマスクです.感謝です.




目も大切.老眼の第一歩を踏み出したとはいえ大切な瞳,ゴーグルも着用します.
長袖長ズボンでこんな感じになります.




つぶらな瞳のおっさんです.


下塗りに使うプラサフはロックペイントのミラクルプラサフHBという二液型のアクリルウレタン樹脂
塗料です.

硬化剤を必要とするウレタン塗料の中でも比較的廉価版のプラサフになります.
とはいえ,ホームセンターで売っている自動車補修用の缶スプレーよりもずっと高く,塗膜も強いです.

塗料と硬化剤を重量比で5:1に正確に混合させます.
こんな時に便利なのがデジタル式のハカリ.
容器を載せても攪拌棒(割り箸)を載せてもゼロリセットが出来てちょ~便利.




アネスト岩田の低圧スプレーガンの使い勝手がよく分からないのでテストを兼ねて塗ってみます.
部品点数が多いのでブースに2時間近くこもって塗り上げました.



透明感が漂っていた塗装ブースが「冬景色」になったようです.



気温が高いのでシンナーを標準より5%ほど増やしたのですがガンのセッティングが分からず,ユズ肌に
なってしまいました.




ユズ肌をリカバリーしようとしたら垂れちゃいました.・・・難しいです.




ダブルアクションサンダーで表面をサンディングします.
一般的に塗装の際のサンダーはエアー式をよく使われますが,私のは電気式.
電動モーターが有る分,重いのですが電子式のスピード調整が付いていて夜間など低速に
することで静かにサンディング出来るので便利です.




翌日プラサフの状態をチェックすると,にっくき「錆」がプラサフを突き破って出来てました.




腹立つ~.

サンドブラストで剥離して更にリン酸系の錆取り剤で除去.




写真でチェックしていると裏側の見えにくい所にうっすらと錆が出ていたのに気付く.

あ~,腹立つ~.




その部分だけサンダーで一皮向いて,リン酸系の錆取り剤を塗布.




あ~,だから鉄は嫌い.


塗膜も薄く透けているところもあったので別の日に再度塗装することに.

その前にアネスト岩田に電話してアドバイスを受けますが,普通に使える人もいるみたいですが,
気難しくて使わなくなった人もいるみたい.

知り合いの工作仲間の方にもセッティングを教えてもらって再チャレンジ.

紙コップでは容量が足りないので大きめのカップで調合.




塗装しているうちに本体の裏側の見えない所や支柱の裏側も塗りたくなったので,併せて塗ってみました.




アネスト岩田の低圧スプレーガン(LPH-100)ですがパターン調節と塗料調節がシビアで1/4回転で
塗料の状態が大きく変わるようです.

またパターン調整を絞ると空気量が増えすぎるためレギュレータで0.03MPaほど下げないといけないことが
分かりました.


気難しいスプレーガンですが塗料の無駄が少なく,0.07MPaほどでも十分に霧化してくれるのは流石です.


次は上塗り.
ではまた.

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絵画に親しむ 伊藤弘之自選展

2011-07-02 21:01:09 | 日記
日々タイヤチェンジャーのオーバーホールに追われる毎日.
塗装も少しずつ進んでいますが今日は別のお話.


知人で油絵を趣味にされている方の恩師が,兵庫県立美術館のギャラリーを借り切って
絵画展を開催されているというので行ってきました.

「伊藤弘之自選展」




独立展に出品し多くの賞を受賞されておられ,絵画の世界では名の通った画家だそうです.

大きな会場に古い作品から順に展示されていて,古いものは私の生まれた年に書いた作品もあり,
油絵に人生を注いできたことがうかがえます.









これほど大きなキャンパスに描き込むことが,どれほどのエネルギーが必要なのかと考えさせられます.

根気のいる作業.
一つ一つ丁寧に,気持ちを抜かず描き込む.
集中力と持続力.妥協を許さない気持ち.
私には作品を見るより描いているプロセスを知りたくなります.




絵を見て,その絵から何を感じ取るか,どう思いを馳せるか・・・
見た人の感性でその絵を楽しむらしいです.

私はそんな風に楽しむところまでは行っていないので,感性で感じ取ることなどできないですが
知人に少し話をうかがいながら鑑賞したら,なるほどなあと関心したり,深いなあと感じ取れることが
多々ありました.

初心者に絵の世界を橋渡しする人がもっといれば,絵画の世界の敷居が下がり裾野ももっと
広がる気がします.




たくさん作品がある中で私が気に入った作品です.


(1990年 降砂紋響 独立大阪展 大阪府知事賞)



(1982年 慈光遊歩 独立展 小島善三郎賞)



(1999年 刻を超えて)





知人からYoutubeなどで動画を公開できるようにならないかと相談されたので,撮影したものを
編集してみました.

ビデオカメラなど気の利いたものを持っていないので,いつものキャノンG11のショボイ動画機能で
撮影したため,お見苦しい点はご容赦ください.


長年に渡って描き続けてきた伊藤画伯の世界を楽しんでいただければ幸いです.





余談
ブログを書くのに時間が掛かったのは実はこの編集に時間がかかったからでした.
BGMに使用した音楽はYouTubeから拾ったもので著作権がある楽曲です.
動画をアップすると「YouTube チーム」から「ライセンスを所持しているコンテンツが含まれている
可能性があります。・・・」とメールが来ます.
著作権侵害で注意を受けたのかと思い最初はアップするのをやめて削除していたのですが,ちょっと
興味があり色々と試して見ました.


動画をYoutubeのサイトで見ると(再生中に動画をもう一度クリックするとYouTubeに飛びます)
右下にアーティスト名や曲名が有るのですが,これは自分で入れるのではなく勝手に入るものです.

最初,音楽のデジタルデータにタイトル情報などがあって,それを拾い出しているモノだと
思いました.

ではアナログ録音し電子データを消失させてやれば分からなくなるだろうと思ったのですが,やはり
自動的にアーティスト名が入ってしまいました.

どうやらYouTubeでは著作権を侵害するものを排除するのではなく,作者に音楽データーを登録させ
その音源のメロディラインか何かを照合させて合致するものを検出し,著作権者が選択した
収益化(広告貼り付けによる)、追跡(視聴者の調査など)、ブロック(削除)」の三つのいずれかの
処置を行うことで著作権のある作品を有効活用しようとしているようで,そのためのシステムに
よるものでした.


切り取った短い音楽でも認識が可能なこのシステム,すごいです.



それではまた.

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