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オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

ガレージ整理 面取り機と卓上ボール盤の合体 面取り専用ボール盤

2021-11-23 17:02:22 | 工具・工作機械のメンテナンス

キッチンDIYリフォームの合間にガレージの整理。

スペースは広い方がいいけど機械や道具があるとどうしても手狭になってきちゃいます。

捨てるにも限界がありますし、無いと不便なものもあります。

残る方法はスペースの有効活用。

 

 

 

ボール盤で穴あけをよくするのですが穴あけした後に面取りしようと思うと、面取りドリルに付け替えが必要でこれが意外と面倒。

面取り専用のボール盤があれば便利ですがそんな贅沢にスペースをつかうほど広くもないです。

面取りの度に不便さを感じる日々。その度になんかいい方法がないか考えます。

ふと工作友達のkagayakiさんからもらって使っていないDIY向けの小型ボール盤があることを思い出しました。

これを面取り専用にできないか? そう思うわけですが置くところが無いんですね。

 

平野が少ない日本の国土と同じで、そんじゃあ上に積み上げていくのはどうかと考えました。

そう、"二段重ね"です。

 

 

 

積み上げるとフットプリント(占有床面積)は小さくなりますが背が高くなると圧迫感が増しますし、使い勝手も悪くなります。

そう思ったので面取りドリルの下にボール盤を入れようと考えました。

面取り専用なのでコラム(支柱)もこんなに長くなくてよくて、下に収めるには背が高すぎます。

 

 

 

コラムを外してカット。

思った以上に薄肉のパイプで固くもなくてバンドソーで楽チンにカットできました。

 

 

 

背の低くなったボール盤を見ながら配置を考えてると面取り機を下にした方が使い勝手がよさそうに思えました。

実物を見ないと分からないものです。

かがんで作業しやすい高さを探し、面取り機のフレームを切ってみました。

これからボール盤の台のフレームを作っていきます。とりあえず今日はここまで

 

続きまはた書きます。

ではまた


旋盤のオイル交換 森精機 MS-650 シェル テラスオイルS2M

2021-09-01 02:27:16 | 工具・工作機械のメンテナンス

フライス盤のテーブルを左右に送るギアボックスのオイルが前からちょっと足りないなあと、前から気になってたんですが

ちょっとフライスで削りたいものがあったので先に補充することにしました。

右手のスイッチボックスの後ろにある箱がそれでオイル量は1リットルもないくらいです。

その後ろのモーターがそれ用なんですが、左右にテーブルを動かすためだけのモーターなんですが結構デカいです。

 

 

ついでに同じオイルを使っている旋盤の主軸台のオイルも換えることにしました。

(オイルはシェル テラスオイルS2M 粘度32です。)

 

我が家の旋盤は森精機というメーカーのMS-650です。

家庭用としては少し大きめで世間でいうところの5尺旋盤になります。

主軸台にはネジ切りをするときにギヤ交換をしなくてもいいようにミッションが入っていて、そのせいかオイルは16リットルも入ります。

でもまあ工作機械ですしオイルの量がとりわけ多いわけでもなく20リットルのペール缶が一缶あれば済む話なのですが、

厄介なのが抜く作業。

ドレインボルトが背面にあるので、車やバイクみたいに受け皿敷いて抜くっていうことができません。

ドレインボルト抜いたら小便小僧のように16リットルのオイルが後方に放出される男前な構造。

なんでやねんって感じです。

前回交換したのがこの旋盤を買った時なので18年ほど前になりますが、その時はめったにしないからと我慢して作業しましたが

めったにしなくても面倒なものはやっぱ面倒。

 

ドレインボルトは三ヶ所あって、濾過系にあるドレインボルトを外してみてサイズを測ってみました。

直径が21mmでピッチが1.8mm。

ネジサイズ表を見ても該当するのがありません。

JISですとM20の次はM22。さて何の規格なんでしょうか。

 

 

 

近そうなサイズがないかボルトを眺めながら考えたら、水道の継手の太さが近いのに気付きました。

試しに"呼び13"のフレキパイプ用のニップルを測ったらほぼ同じでした。

 

 

 

ニップルの内径に都市ガスのホースが刺さったので、ドレインボルトを外すと同時にニップルにチェンジ。

何でこんなトリッキーなことしなアカンねん。って感じ。

で古いオイル抜きました。

 

 

 

ずいぶん長い間交換してなかったのですが本人的には自動車のエンジンオイルみたいに高温にさらされて酸化するような

過酷な環境でもないギアオイルなのでいいかなと楽観的に思ってましたがどうなんでしょうか。

ですがもう少し早めな方がいいのかもしれません。

まあ車買ってから売るまでデフオイルとか交換しない人もいるくらいなので大丈夫じゃないかと勝手に思ってます。

 

で、次は死ぬ前くらいの交換なのでこのままドレインボルトを締めてお終いにしようかと思ったのですが、

ヨボヨボのじいさんになってまたオイル交換で憂鬱になるのもどうかと思うのでバルブを付けておくことにしました。

 

 

 

さすがにこのままでは狭い旋盤の裏に回った時に間違ってバルブのレバーに触れたら大変になるので小さなシャコ万で

動かないようにしておきました。

 

 

 

今の車のオイルって上から抜くってのが普通みたいですが、昔の下から抜く世代の人間なのであまりピンとこないのですが、

今思えばこんなものほど上から抜いたほうがスマートだった気がします。

 

ではまた。


キャビネットを改造したボール盤のスタンドのその後 市営葬儀場経由のランニングは9キロ

2014-04-02 04:25:07 | 工具・工作機械のメンテナンス
会社から帰って来て時間を見つけてちょっとずつ作業しているキャビネットを改造したボール盤のスタンドの改造.

構造材のアルミフレームをキャビネットを囲うように組み,キャビネットとボルト結合させ,ボール盤作業だけでなく
万力(リードバイス)にワークを挟んでガンガン作業しても耐えるように(と願って)そんな構造にしてみました.


卓上といっても重さが50Kg以上あるので載せ替えるのも一苦労.




天板は親父が店舗をしていたときに商品を陳列するための棚板.
厚さ20mm合板で強度もあって丁度良かったけれど奥行きとなる幅がちょっと足りない.
なのでボール盤を載せる部分と万力を載せる部分を分けて二分割にして何とか帳尻合わしました.

さて,ボール盤と天板をボルトで固定しようとふと見たら,天板の裏はキャビネットに隠れてしまって
固定できない.

あ~あ・・・


ということで,先にボール盤に天板をボルト固定し,それからアルミフレームに載せて天板を固定することに.

こんなこと考えれば分ることなのに・・・と,ぼやく.


宙づりの状態で天板に取り付けます.




万力も同様に.


何とかアルミフレームにボール盤と万力,そしてキャビネットが合体したので,この機会にボール盤のテーブルに
ちょっとばかし小細工を施しておきます.


穴あけするときなど切削油を塗布しながら作業したりするのですが,切削油のスプレーボトルをちょっと
置いておく場所が身近にあると便利に感じる事が多々あります.

それと穴をあけるときに出る切り子が周囲に飛び散って,散らかったり掃除が面倒だったりします.


なのでテーブルにミニテーブルを付けたり,切り子ガードを取り付けたりできるようにと,穴やタップを立てて
おくことにしました.


テーブルを垂直にして,ボール盤自身で自分に穴をあけます.
自分で自分をグレードアップさせる,これが工作機械が“マザーマシン”と呼ばれる由縁の一つです.
なんかかっちょええ~っと思ってしまいます.





テーブルの左右側面の一箇所ずつは,テーブルを90°反転させることでタップを立てれますが,その他は
無理なのでテーブルを外して作業します.


本来,テーブルにワークを載せて穴をあけるのが,テーブルを外すのでテーブルに穴をあけたくても,それを
載せるテーブルが無い・・・

活字で書いたら何か分かりにくい表現ですが,そのまんまです.


大きくて重たいVブロックを二段重ねして,その上にこれまた重たいイケールを載せて,それにテーブルを固定しての
穴あけ.

旋盤買ったときに付いてきたイケールを初めて使った.
15年目の活躍.





先日の穴ズレの件もあるので,ここは横着せずにポンチの痕に先ずは細いドリルのキリで下穴をあけて,
そのままテーブルを動かさずドリルのキリを換えてタップの下穴を開けて,そんでもってタップに交換して雌ネジを
立ててと.

“反省だけなら猿でも出来る”なので少し人間らしく進歩いたしました.





テーブルを外したので,組み立て時に左右で傾きがないかダイヤルゲージで確認したら,左右は問題なしですが
前後にズレがあり,このダイヤルゲージの振りで15/100mmほど前が下がっていた.

いわゆる“前垂れ”というやつです.





フライス盤など同じようなテーブルを持つ機械では酷使したり古い機械になると前垂れを起こしていてものが
多いです.

対処方法はまた考えることにしました.


テーブルにあけた穴にアルミフレームの切れ端を取り付けます.





そこに,塩ビで作ったスプレー缶置きを取り付けたりします.

他に小さなテーブル作って取り付けてみたりと色々と発展性が有って楽しいです.





あとは切り子が飛び散らないようにガード(遮蔽板)なんかを付けてみたりしようと思っています.

あともう少しだけこれと戯れます.





今日のランニングはいつもの主要幹線道路の信号に引っかかったので,違うコースをまた探してみました.

ペースを落としたくないのに信号を気にしないと行けないのは,走っていて楽しくないです.

なので車の往来が少なくて,あまりクネクネしない道を探して走ったら市営の葬儀会館の前を通る道だった.

ここで親父とおふくろの葬儀をした.

折しも今日4月1日はおふくろの誕生日.

帰ってから仏壇に向って手を合わせ,おふくろの遺影を見ながら生きてたら何才になるのかと考えた.

昭和8年生まれなので81才になる.

生きてたらどんなだろうか・・・なんて考えてしまった.

9.51キロ 56分47秒 平均速度 10.05キロ
【Run&Walk】2014/04/01 19:59, 9.51km, Time 56:47, 571kcal [web]




ではまた




旋盤の芯押台の誤差とkagayakiさんの会社訪問とお好み焼き

2014-01-15 04:28:17 | 工具・工作機械のメンテナンス
以前,長いパイプの外形を旋盤で切削したときに100mmくらいのスパンで3/100くらい外径が違うことが
ありました.

パイプがテーパー状に削れてしまっていたわけです.






主軸の軸線上に芯押台のセンターが乗っていないのが原因のようなので,芯押台の位置を調整したのですが,
そのとき芯押を全て迫り出させ,その腹を往復台に載せたダイヤルゲージで測定すると斜めになっていることに
気付きました.







芯押台の長さは約200mm.




先端でダイヤルゲージをゼロにして根元まで走らすと約20ミクロンのズレがありました.






±10ミクロン.
機械精度として許容値なのかは分りませんが,それ以前に“ある位置で主軸と芯押台のセンターが一致していても
芯押を迫り出させるとセンターが狂う”ことが何か嫌な感じです.


そんな話しをご近所の工作友達の“kagayakiさん”に話したら,色々と調べてくれました.

「JIS B 6202 普通旋盤 精度検査」によると
  許容値
   精密旋盤(D a≦500 で DC≦1 500)
    a) 100 について 0.01  心押軸は向こう側へ傾いてはならない。
    b) 100 について 0.015  心押軸は先下がりしてはならない。


微妙な表現

kagayakiさんの意見としては「芯がでてなくてもいいみたい・・・」と,

確かに”向こう側へ傾いてはならない”ってあるけど,“こっち側”はダメって書いてない.
読解力がないので“向こう側”が旋盤のどっちなのかが分らないとメールをしたら.

『向こう側っていうのは多分あっち側なのでこっちの側の反対だと思います。』と非常にポップな返事が返ってきました.



先日初めてそのkagayakiさんの会社にお邪魔してきました.

仕事は保護フィルムなどを製品に合った形状に切断加工するお仕事.

分りやすいのはスマホの液晶画面の保護フィルム.ボタンやカメラのところをくり抜いて画面にピッタリの
形状に切り取られたアレ.(kagayakiさん,間違ってたらごめんなさい)


機械や加工についての話題で盛り上がった後,わざわざご自身の旋盤の芯押台を分解して構造を見せて下さり,
おまけに,フライス盤のテーブルに載せてどこの部分で狂いが出ているかを調べてくれました.







土台から取り外された芯押台の調整機構のスライド部をバイスに挟みフライス盤のテーブルを送ってダイヤルを
当てるとやはりズレが見られます.








スライド部と芯押の直角の狂いであるため調整の方法がわかりません.
機械の精度を知った上で加工せよということなのか・・・.








工作や加工が好きで工作機械を持っている人がいますが,その中でも機械の基本,加工の基本を
知っている人だなあというのが私の印象.

“なんちゃって加工職人”ではない.
気の利いた表現ではないけれど私のイメージでいうと“JISを知った加工職人”って感じです.




夜まで長話をしてしまいました.






そんなkagayakiさんに敬意を表して今日のランニングはkagayakiさんちのご近所を通るルートの裏道版.

距離は8キロほど.
今日はムッチャ寒かったけど必死で走ったら汗だくになった.
8.1Km 47分38秒 平均速度10.26キロ
【Run&Walk】2014/01/14 20:38, 8.14km, Time 47:38, 493kcal [web]





三連休,とら母のリクエストで久しぶりにお好み焼きを焼いた.

いつもの事ながら粉は日清製粉.材料を切るのはとら母.






私はお好み焼きのテーブルを用意して,粉と水を絶妙な比率で混ぜ合わせ焼く係.
今日のはイカと豚にチーズが入ったいわゆる「ミックス焼き」






裏返して真ん中をコテでギュッと押します.
『押したらダメ』って本とかに書いてるけど一回ギュッと押します.
何故って? いつも行っていた美味しいお好みやさんがそうしてたから.






フタをして蒸らしたりしません.
何故って? いつも行っていた美味しいお好みやさんがそんなことしてなかったから.






ホットプレートではダブーな鉄のコテもOKな鉄板.
鉄のコテでの禁断の切断.




匂いに釣られて部屋から出てきた友和子.
食べるのはもう少し先かな.




ではまた.


静かな切断を求めて 古い中古の新ダイワ(SB120-2)のバンドソー ジンギスカンが聞こえる静かな切断

2011-11-28 01:35:36 | 工具・工作機械のメンテナンス
1.5諭吉円(ツェーマンゲーセン)で買った古い新ダイワのバンドソー.

面倒くさくなるので最初のうちにメンテナンスをしようと点検しているうちに色々と気になる
ところが見えてきます.

まあ,切れれば良いかと思ったものの,「目の上のこぶ」のように気になる気持ちが大きくなります.

「欲張りと深追いは禁物」
自分に言い聞かせ手直しが絶対に必要なところだけをいじることにします.

先ず「エーモン」のスイッチが付いていたボロボロのスイッチパネルです.




これはアルミ板でパネルを作り直しし,スイッチも一般的なAC用トグルスイッチと交換します.




ケーブルもメンテナンスしやすいように引き延ばしてコネクターにしておきます.





段減りしたノコ刃のガイドローラー




段減りするのはノコ刃が当たるからで,ノコ刃にとってもあまり良いことではなさそうなので
優しく接するようにゴムを巻きます.

手持ちにあった天然ゴムのシート材をガイドローラーの幅と周長に合わせて切断.
端部は剥がれにくいように斜め切りしています.




ゴム系のボンドで接着.
これで様子を見てみます.




構造が簡単なので,ヒンジの部分も分解してみました.
シャフトには磨耗しないように樹脂のブッシュがはいっています.




怪しい電源プラグ.
分解したところ,やっぱり切れ掛かっていました.お~怖.





とりあえず,これで何とか使えるようになったのですが,ペンチでグリグリやられたシャフト(軸)が
どうも気になってしかたがありません.

いつかまた暇が出来たら直そう・・・そう言い聞かせては見たものの




やっぱり我慢できません.

溶接で肉盛して修復することにしました.




鍛造品は溶接をしても,あまりうまく溶けてくれません.




シャフトが偏芯しているため旋盤にクランプするのが難しいのでチャックできるように治具を作ります.

適当な材料が無かったので10mm厚のアルミ板を使います.
中央に軸をクランプ出来るように穴を開けてから,コンターマシンで切断します.




三爪のスクロールチャックにチャックするため3分割に切断しました.





これに肉盛溶接したシャフトを入れて旋盤にチャックします.



溶加棒にSUS用をもちいたのですが,どうも焼きが入ったようで,すごく硬いため慎重に切削
していきます.

それとアルミで作ったチャッキング治具は軟らかくてよろしくありませんでした.





レバーも無かったので作ります.
テーパー状にした軸部とレバー部はアルミです.
軟らかいアルミなので軸部のセットビス(イモネジ)用のネジにはヘリサートを入れておきます.




ヘンテコな角度にならないようにバイスで固定して溶接します.




何年も前に買っていた吸盤式のバイスを今回初めて使ったのですが,小物の溶接には結構便利でした.




出来上がったシャフトとレバーです.




他にもこまごまとした箇所をやり直しとりあえず完成です.
本体はアルミなので錆がでないので塗装はこのまま使うことにしました.




さて切断時の騒音ですが,ビビリ音も無くシャラシャラ言いながら切断してくれるので非常に
静かで,これなら夜間でも使えそうです.


今まで使っていた高速カッターの騒音と比較したものを動画にしてみました.

カメラには音声レベルを一定に保つALC(オートレベルコントロール)が付いているため
切断音は一定になりがちなので,ガレージに流れるBGMの音楽が聞こえるかどうかで比較して
みてください.(一般の人にはあまり関係ない比較ですみません.)

ちなみにBGMはジンギスカンが食べたくなったので懐かしの
「ジンギスカン(Dschinghis Khan )」にしてみました.




ではまた.


静かな切断を求めて 古い中古の新ダイワ(SB120-2)のバンドソー 掃除と点検

2011-11-18 01:01:22 | 工具・工作機械のメンテナンス
先日,中古の古いバンドソーを購入しました.

それにまつわるお話です.

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モノ作りは材料を切り出すことから始まります.

金属でも木材でも切るという作業は意外と面倒なもので,思い通りに切れないと何かを作ろうという
気にはならないほど大切なものだったりします.

鉄を切る電動工具としてメジャーなのが「高速カッター」です.




割と安価なので工作好きの家には必ずと言って良いほど一台は有ります.

手ごろでいいのですがこれが結構うるさいです.
切る音もうるさいですがモーターの音もかなりのもの.

うるさい理由は,この手のモーターには「整流子モーター」というモーターが使われていて,回転する
整流子とブラシが接触するため音が出るようです.

同じモーターでも扇風機は静かですが掃除機がうるさいのは掃除機はそのモーターだからです.


「楽に綺麗に早く」作業ができる電動工具.
次に求めるとすればやっぱり「静かさ」だと私は思います.

休日の作業が多いですが,それでも夜になったり,平日でも帰宅後に作業したい時が多々あります.
でも高速カッターは騒音が激しく近所迷惑で回すことができません.
防音室が欲しかったり人里離れた所に引っ越したいと何度も思ったりします.

そんな思いをしながら作業する日々.
以前からバンドソー(帯ノコ)が静かという話を聞いていたのですが中古でも人気商品で6万も7万円も
する高価な機械なので手が出ません.

ふと,オークションで目に留まった一台の古いバンドソー.
一週間後にプチプチにくるまれて我が家にやってきました.



パッと見は綺麗そうですが,塗装は中古機械にありがちな「なんちゃって塗装」です.
あちこち部品もなく,古い機械でメーカーの部品供給も終わってるためか1.5諭吉さんでした.


二つの大きな円板に帯状のノコギリの刃がセットされ,回転して切断して行ってくれます.





最初なので状態を色々とチェックしてみます.

ガイドローラーはノコ刃で磨耗し段付きになっています.



メーカーに問い合わせたら消耗品とのことでしたが,「有りますか?」と問いかけに
「古いので有りません」と返ってきました.
まあ何とかなるかな・・・


ノコ刃を交換する時に使うハンドルが無く,軸をペンチで挟んでグリグリ回していたんだと思います.
軸がギザギザで悲しい状態になっています.




ドリブン側のホイールを外すと,ノコ刃をピ~んと張るための機構が見えます.
下側の奥の影に隠れているのがギザギザになってしまった軸の部品です.




グリスアップのために分解します.




これがノコ刃を交換するための部品で,軸が偏芯してあります.
ギザギザがかわいそう.
でもきっとこんな部品ももう無いんだと思います.




ホイールのベアリングの抜け防止用のサークリップが裏表逆でした.
誰かが後から組みなおしたんでしょうか,最近裏表を知らない人が多いです.




ドライブ側のホイールを外すと長年の切りクズが出てきました.




ドライブ側には減速機があって裏側にはモーターがあります.電源ケーブルも隠れているのでゴムカバーを
外して中まで綺麗に掃除してあげます.

ちなみにモータはブラシレスなので回転音は静かでした.切断も静かかなと期待する私.




切断が終わってノコ刃が降りきるとスイッチを叩いて自動的にモーターがOFFになる機構ですが
スイッチのプレートが何か軟軟(やわやわ).




分解するとプレートは圧縮した紙のような素材でボロボロになっています.
おまけにスイッチは自動車用で有名な「エーモン」のスイッチになっていました.
大丈夫かもしれませんが,「なんかなあ」といった感じです.




ノコ刃が降りきった際にノコ刃本体を受け止める「受けボルト」が無かったので,簡単なのでサクッと
作ることにしました.
タップでさらってあげて・・・




ボルトの頭だと当たりがきついので,適当なバイク用のゴムブッシュでストッパーゴムにしてあげました.




バンドソーはノコ刃の自重で下りてきて切断してくれます.
分厚い材料は切断に時間が掛かるため,スイッチオンであとは切り終わるまで放ったらかしに
することが多く,切り終わりは抵抗が無くなりドスンと落ちてしまうためゴムにしたというわけです.






ワーク(材料)を挟むバイス部分を分解すると,錆が出てきました.
さすが見えるところだけを塗装する「なんちゃって塗装」です.




ついでなんでバイス部そのものを外してみました.長年の汚れです.




気になったのがこの「こんもり」とした部分.




バンドソー本体はアルミの鋳物で出来ています.
なので鋳物の作りがいい加減なのかと思っていましたが,どうもここだけって言うのは変.
試しに磁石をつけるとくっ付きます.



ということは「鉄」
鉄を切った際の切りクズが固まってしまったようです.

石のように硬いです.




最後はタガネとハンマーで叩き割って取りました.
う~ん,スッキリ.




点検すると
「気になるところや粗(あら)がいっぱい見えるけど,材料を切断できたらいいや・・・.」


・・・と,思いながらも,やり始めると何か楽しくなってどうしようかと悩む私.


こうして夜は更けていくのでした.

つづきはまた次回.

ではまた.