オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

2015年11月 四国アンパンマン列車 車中泊の旅 月曜定休の宝山亭 『水どう』の竹清 鳴門のびんび家

2015-12-10 03:36:45 | 2015年11月 四国アンパンマン列車
『四国アンパンマン列車、車中泊の旅』の最終話になります。



香川県高松市にある道の駅『香南楽湯』の朝。

時計は9時を回っていた。相変わらず朝が起きれない。







6年前、バイクで来てここで野宿した。
ここに来る前に以前きたことをとら母が教えてくれたけど名前を聞いてもすぐに思い出せなかった。
強い思い出があれば別だけど、一日の終わりの寝床として利用した場所はあまり深く記憶に残っていない。


改めて当時の写真を見直してみた。
当時は一日中どんよりとした曇り空で。夕方からとうとう雨が降り出した。

雨の中、夕方6時過ぎにここに辿り付いた。
お風呂に入るには少し早いと思ったものの雨の中では何もする気になれず、雨宿りしながらただただ時間が過ぎるのを待った。








隣のガソリンスタンドで食べ物屋さんを聞いたら向かいのうどん屋さんを教えてくれた。
おでんの『すじ肉』が美味しかったのを覚えている。

一時間もすると雨が上がった。









野宿できそうな場所を探した。

銀行ATMが入ったこぢんまりとした建物の入り口に少しスペースがあったのでそこを利用することにした。
ATMの利用時間まで人が入ってこない場所だったので、安心して眠ることが出来て良い場所だった。










車と違って囲いの無い場所で寝るので朝6時前には自然と目が覚めた。








そのときの寝床を覗いてみた。
当時と何も変わっていない。

違ったのは車で来たことと、友和子が増えたことだった。








散歩がてら周りを歩いてみた。

もう一度あのうどん屋さんで、おでんを食べるつもりでいた。
昨日、とら母がネットで調べたら『月曜定休日』となっていると話してくれた。
とはいえ世間では祝日と重なったら翌日が振替休日となるお店も多いのでそれに期待して行ってみた。




『定休日』の看板。
あえなく撃沈した。








ぶらっと歩いてみた。
寅次郎の散歩のおかげでいつからか知らない土地を歩いて回るのが少し楽しいと思うようになった。
歩く速度で見る風景は日本を良い具合に刻んでくれるように思う。

寅次郎がいないと国道を走り道の駅に立ち寄り、また国道で先を急ぐ。
きっとこんなローカルな場所に足を踏み入れることは無かっただろう。








友和子がいるので、公園が無いか遠くを見ながら歩くことが多い。

地方の方が公園が少ない気がする。
予算や少子化のせいかも知れない。





旅の話では無いけど友和子が最近一緒にお風呂に入ることを嫌がるようになってきた。

一緒に入ろうって誘っても『お母さんと、入る!!』ってかたくなに拒否される。

何でだろう・・・


誰か理由を知っていたら教えてください。









公園を見つけた。








向こう側に人影が見えた。
子連れかと思ったら犬を連れた30才代くらいのまだ若い夫婦と寅次郎の天敵の黒ラブ(ラブラドール)だった。

私たちに気付いたのか遠慮して公園を出ていった。

あの世代で子供がいなくて黒ラブとなると、子供を作らない夫婦か・・・・なんて勝手なことを想像したりした。

きっと自分達も前はそんな風に思われたのかも知れない。
半分は合ってたけど半分は作りたくても出来ないだけだった。

なのでそれぞれいろんな事情があっての事なんだろうなと思ったりもした。











ヘンテコな乗り物の遊具。

可動する所もなく、たたのオブジェてきな乗り物。

それでも子供にしたら笑顔で遊んでいる。








友和子よ、10年後くらいにのブログを見たら何でお父さんとお風呂に入りたくなくなったかを話してくれ。








池を向こうが道の駅。
遊歩道があって、地元のお年寄りが歩いていた。

ポツリ、ポツリと雨が降ってきた。









雨脚がひどくなったのでコンビニの軒先に避難した。
車まで一緒に戻れそうに無いので、一人ダッシュで車に戻った。


コンビニに戻り朝ご飯を買って車の中で食べることにした。
益々雨脚がひどくなってきた。








雨は憂鬱だけどこれがバイクだったらと思うと、全然気持ちが楽。
いまさらバイクの旅に戻れるのか、最近気持ちが揺らぐときがある。

バイク乗りがバイクで旅に出るのはある種普通のことで、それでも野宿でとなると出来る人出来ない人に分かれる。
それが嫁さんや彼女が出来ると更に数が減り、犬連れとなるとほとんどいなくなる。

独身のバイク乗りが結婚して夫婦でバイク乗りになり、犬が増えて犬を家に残してくるのが寂しくて犬連れライダーになった。
そこまではある意味自然の流れだった。


子供が生まれ、自分の役目というか使命に子育てが加わった。
自分だけでなく子供も楽しめる旅では無いと意味が無いように思った。







快適さを求めるなら車に決まっている。
でも、バイクでしか味わえない旅の楽しもある。
まだ友和子はヴェクスター(スクーター)にさえ乗ったことがない。
バイクしか無かった時と違い、今はバイクでも車でもどちらでも選べる。だからこそ迷いが生じてしまう。


子連れでバイクで旅するにはクリアしなければならない課題が山ほどあるし、アクティビティも下がって乗り越えるのは益々厳しい状況に
なってきている。

強い気持ちが無ければ家族揃ってバイクで旅なんて難しい。

揺れ動くオッサンの心は複雑なのです。








せっかく四国に来たのでうどんを食べることにした。
どこにしようか考えてたら『水曜どうでしょう』で美味しいと言っていたお店があったのを思いだした。
ネットで検索してその中でここから近いお店に行ってみることにした。


高松にある『元祖セルフうどんの店 竹清(ちくせい)』






営業時間は午前11時から午後2時半ごろまでで、麺が無くなれば終了。

店に入って先ず目に入ったのが天ぷらを揚げているおばちゃん。
ここの名物は『あつあつ半熟卵天』 この店が発祥らしい。








結構お客さんがいた。









『天ぷらは?』そう聞かれても勝手が分からない。
アタフタし麺も適当に注文した。








ここのこだわりは揚げたての天ぷらだそうで、注文が入ってから揚げるので最初に聞かれるというわけだった。
名前と天ぷらの注文を聞かれ、先にうどんをもらって席に着いた。
偶然にも前のお客さんと名前と注文の品が全く同じでおばちゃんが迷ってた。


美味しかったけど、天ぷらがあるのに天かす入れすぎてちょっとくどくなってしまった。
それと麺も一玉を二杯注文したのも多すぎてきつかった。
もうオッサンなので食べ比べするときは半玉の二杯にして、天かすは抜きにしよう。








帰りはそのまますぐに高速に乗らずに海沿いの国道11号線を走ることにした。

雨は小雨で降ったり止んだり。
道の駅が見えたので立ち寄ることにした。







とら母からここも前に来たことがあると教えてくれた。
私はあまり覚えていない。

道の駅『津田の松原』

雨が止んでたので少し散歩してみることにした。









隣には『琴林公園』という『日本の渚百選』にも選ばれた白砂青松の景勝地がある。








松林の先に公園が見えた。

雨でせっかくの滑り台が濡れて滑れない。

残念そうな顔をしていたので私のバンダナを渡してあげた。
とうてい無理なことだけど、無心で拭いていた。








バンダナで拭いたくらいでは滑れない。

『無理だよ』って教えても、滑りたいと言う。

お尻に敷く物がないか周りを見渡した。
綺麗に整備されていて段ボールどころかゴミも落ちていない。


手持ちに何か良い物がないか考えた。
寅次郎のお散歩セットの中にレジ袋があったのを思い出し、それをお尻に被せてあげた。






状況を理解したのか一度滑ったら、一回滑ったら満足したようで『もう一回』とは言わなかった。







とら母が何かを見つけてやり始めた。


『パズロックス』
巨大な知恵の輪みたいな遊具だった。







遊び方は簡単で、輪になった長いワイヤーロープを片側(とら母側)から反対側(友和子側)に移動するというもの。








簡単に出来そうな気がしていたものが思うように出来ない。
ワイヤーが長くて思うように変化がつかみにくくて、ああでも無いこうでもないと言い始めた。








大きいのと、ワイヤーが思うように動かないから分かりにくいけどこれを小さな普通の知恵の輪として考えればたやすいと、理系の私の頭には写った。

『代わってごらん』
そう言いかけたときにまた雨が降り出した。

大きな屋根があったのでそこで雨宿り。




簡単に解けるつもりが私がやってもやっぱり解けない可能性の方が高い。

雨のおかげで私の信頼が失われずにすんだ。




雨宿りしていて変な看板が目に留まった。

『わたしを5分使って下さい』


こういったとき『理系』の私は頭が固くこんな気の利いた表現の意味を推測することが出来ない。
反面、天然がかったとら母の方が分かる場合が多い。

看板を見てとら母がこういった。

『ベンチを使ってって事だと思うよ。要するに『ゆっくり座ってくつろいでいってね』って事じゃあないかなあ』



なるほどって思った。








とら母のことをちょっと感心したけどそれが間違いだったということがすぐに分かった。

『5分使う』のはベンチでは無く熊手だった。








海沿いの道を走らせた。







『宇宙の胃袋』を持つとら母の旅の楽しみは美味しいものを食べること。
後部座席で何を一生懸命調べてたかと思ったら晩ご飯にとおいしい海鮮料理のお店がないかを調べていた。


国道11号線沿いの『びんび家』
こんなものを調べるのはいつも早いなあと感心する。






夕方5時前に着いたけど、5時を回るとお客さんがひっきりなしにやって来ていた。















自分達が食べるお土産をいつも一つだけ買うとら母。
とら母の旅のちょっとした楽しみの一つ。









虹色にライトアップされた明石海峡大橋







全行程553Kmの車中泊の旅でした。

ではまた。
コメント (4)

2015年11月 四国アンパンマン列車 車中泊の旅 犬もOKな 国営讃岐まんのう公園のイルミネーション   

2015-12-03 04:10:31 | 2015年11月 四国アンパンマン列車
『四国アンパンマン列車、車中泊の旅』の続きになります。



アンパンマン列車に乗った夜、辿り付いた見覚えのある川の畔。

6年前、剣山を登山するためにバイクで来た際に立ち寄った場所で、高いところに掛かる橋が印象的だった。







吉野川に架かる徳島自動車道の橋。










(吉野)川とばっかり思ったら池田湖と書かれていた。
湖には見えない。

『諏訪公園池田ダム湖』とあったので上流か下流にダムがあるみたい。









プリウスα。
車中泊するのに運転席の足下にも荷物を押し込まないと寝床が作れない。

キャンピングカーは装備が充実しすぎて旅にあぐらをかいてしまいそうで、大切なモノを見失う気がする。
かといって不便すぎるのも気持ちが萎えてつまらない。
架装していないノーマルのハイエースが一番だけど、値段も一番で老後の蓄えを考えるとそう易々とは買えない。








コンビニで朝ごはんを買って、ここでのんびり食べようと思って近くのコンビニを目指し国道まで出てら、南行きがえらく渋滞している。
ツーリングライダーも大勢いた。
国道32号線で高知へ抜けるルートだった。









旅で悩むのが食事。
当然外食な訳で、旅館なら食事もあってコンビニ弁当の確率も下がってくる。
全部が車中泊となるとコンビニ弁当の依存度も高くなっていい加減やになってくる。
添加物の多い食材を食べるのも何だかなあって感じなので、コンビニ弁当を買うくらいならスーパーで作ってる惣菜の方が良いかなあと
ここ最近思うようになった。

流行りのオーガニックとかとは無縁な旅事情。









オークションの訳あり品ばかりだけど自称『リンゴ愛好家』なので、市場価格が気になる。
農協経由のちゃんとしたやつと比較したら半値から七割くらい。
気軽に毎食食べるのにスーパーで買ってたらエンゲル係数が上がってやっていけない。







ダム探し。
ダムに行けば公園くらいあるだろうとおもって、そこでご飯を食べつもりで車を走らせた。










『本日、工事無し。通行できます』った看板があった、
山間の町の大きな川なので橋が少なくて、ナビで見たらここが渡れないとずいぶん遠回りしなくてはならない。
地元の人にしてみれば重要な生活道路。







結局、公園なんて無く駐車スペースで遅い朝ご飯。






国道32号線を北上する。

山深い景色が続く。














道の駅があったので寄ってみた。

道の駅『たからだの里さいた』

四国だからか暖かくバイクも結構いた。
で、やっぱりライダーはオヤジかじじいしかいない。







小綺麗な刀が止まっていた。
カワサキ空冷Zもシブイけど、刀には別格なシブさがある気がしてならない。







スプロケカバーに『刀』の文字。
個人的に意見が分かれそうなところ。

ドライブチェーンのアイドラーとか、細かな所まで手が入っていて完成度の高いと思った。

うちにも刀があるけどあくまであれはとら母の刀。
いつかは自分の刀を持ってイジってみたい。









意識してそうしているだけでは無いけれど、旅に出たときにしかアイスクリームを食べさせていないので、旅に出たらアイスクリームが食べれるのを
覚えたみたいで、普段は食べたいと言わないのに旅に出ると『アイスクリーム食べたい!』とせがんでくる。

自分達が幼少の頃、デパートに行くとお子様ランチとクリームソーダを飲めたそれに似た思いをしているのかもしれない。








お土産屋さんにあるオモチャのコーナー。

目がキラキラして見ている。

興味があるのはSLとか電車が多い。プラレールがあるとむっちゃ喜ぶ。
そんな遊びさせたことないけど、まだ歩けない頃に近くの電車を見に行っていたからかもしれない。








入り口で待つ寅次郎。
遠くで見ているといろんな人が寅次郎に話しかけている。
飼い主が言うと嫌味な気もするけど、寅次郎の穏やかな表情が人を引き寄せるように思える。


私たちが戻ってくると尻尾があがり、不安そうな表情が一転して元気な顔になる。
その変化を見てた周りの人から 『やっぱり飼い主がきたら元気になるなあ』 とよく話しかけられる。








綺麗に仕上げられたローソンレプリカ。
この色が似合うバイクはローソンレプリカかくーリーレプリカ(GPz750/1100)くらいだと思う。








公園に連れて行ってやろうと思ってとら母がとある公園を見つけてくれた。
そこには長い滑り台や『フワフワドーム』もあるらしい。

ただしこの時期開園時間は夕方4時半まで。
時計を見たら2時半を廻っている。
距離にして12キロほどなので、小一時間でも遊べたらと言うことで取りあえず行ってみた。


『国営讃岐まんのう公園』
初めて聞いた。公園に国営なんてのがあることを。








案内看板から公園までが遠い。
ゲートまで数百メートル、駐車場まで1キロほどある。










こんな山奥の公園なので人も少ないかと思いきや結構車が駐まっている。

入園料は小中学生は80円、大人410円、小さい子供は無料。犬も無料。
駐車場代は普通車で310円と良心的。









とにかく広い。
サイクリング用の自転車の貸し出しもあって、移動手段として借りる人が多かった。








ペットOKなので犬連れの人も多かった。
昨今ペット不可が多くなってて、寅次郎と一緒に行ける場所も限られてきているだけに嬉しかった。






この公園のマスコットキャラクターの『ドラ夢(ドラム)』









見渡す限り山と森。
サイクリングコースにドッグラン、オートキャンプ場まであって、どこまでが公園なのか見当も付かない。









今年の夏、北海道の稚内の公園で初めて見つけて面白いとおもった『フワフワドーム』があった。









よし、一緒に遊んでやろうと思ったら・・・・








意気消沈
まあそうやね。
たちの悪い中ボーらが我が物顔で遊んだら雰囲気悪くなるし、こうやって書いていてくれてた方が親としても安心出来ると思った。

それと、ちゃんとガードマンが立って見張ってくれていた。
さすが国営。








子供向けの遊具も沢山。









ローラー滑り台も複数あって、小さな滑り台もあった。












ベアリングの玉を大きくしたようなのがあった。
意味不明だったけど、みんなで記念撮影してみた。







本来は4時半までが偶然にもイルミネーションの期間ということで開園時間が夜8時まで延長になっていた。

夕方5時から順番にイルミネーションが点灯されていく。
夕暮れ時が近づいてきた。



寅次郎が珍しく私の足にお尻を乗せてきた。

犬は本来集団行動する動物で自分より上下関係に厳しい生き物。
自分よりも上のものに、顔を向けない。
顔を向けると言うことは戦いを意味するから必ずお尻を見せる。

それに飼い主の膝の上にも乗りたがらないし、抱っこも嫌がる。
こんな感じで身を寄せてくるのはすごく安心を求めていときだけ。

大勢の人の中に連れ回され寅次郎もきっと気疲れしたんだと思う。










周りがざわつき出した。
ポツンポツンとあちこちで点灯し始めた。







空の色がダークグレイになるに従ってイルミネーションの彩りが際立ってくる。







辺りがすっかり夕闇に包まれる。








広い敷地のあちこちが光りで飾られている。














55万球らしい。
























ステキな夜になった。








帰るる頃になってもどんどん人がやって来ていた。
入り口にはマスコットの着ぐるみが来場者をお出迎えしていた。








車に乗り込み、駐車場を出る前に友和子は眠りについていた。







寅次郎も同じ。
お疲れさん。








夜は以前バイクで野宿した道の駅に行くことにした。

道の駅『香南楽湯』。
その名の通りここには温泉施設があって良いところ。
施設内のレストランで晩ご飯をいただくことにした。







『讃岐の味覚定食』
オリーブはまちの塩麹焼きにオリーブ豚の胡麻豆乳鍋、香川県産白米。

豆乳鍋に惹かれました・・・・1000円也。







トイレ近くの駐車場は車でいっぱい。
案の定キャンピングカーは空調がうるさく、ちょっと離れた駐車場でお休みなさい。





ではまた。
コメント (2)

2015年11月 四国アンパンマン列車 車中泊の旅  あっと言う間に通過した『特急剣山7号』

2015-11-28 02:59:51 | 2015年11月 四国アンパンマン列車
少し前の事。
娘がある日突然『アンパンマン列車に乗りたい!』言ってきた。

とら母に理由を聞くと、『めばえ』(幼児向け雑誌)にそれが載っていたそうで、それからというもの、

朝起きたら『アンパンマン列車、乗りたい!』、

ご飯食べようとしたら『アンパンマン列車、乗りたい!』、

風呂に入ったら『アンパンマン列車、乗りたい』って言うようになった。


まだあまり言葉も上手に話せない娘が必死になって話しかけてくるのを見て、連れて行ってあげたくなった。

と言うことで先週末の三連休にアンパンマン列車が走る四国へ行った時の話になります。








北海道に車中泊で旅して以来、車で寝るのと温泉に入ることばかり言うようになった娘。
少しでも喜ぶようにと三連休の前日の金曜日の夜から家を出る事にした。
本当なら15時くらいで会社を上がり、準備をして18時くらいに出発するつもりが、職場でつまらんことを言うヤツの対応に
追われ、会社を出たのが20時。

結局家を出たのは22時半を回っていた。







名神吹田ICから高速に乗り、数キロも走らない吹田SAで晩ご飯を食べることにした。
職場でのつまらんヤツの事が頭から離れず、高速に乗る前にセルフスタンドで給油した際に、給油口の扉どころか、燃料キャップも
閉めないでここまで来てしまった。

我ながら一つのことしか考えられなくなってしまっと実感する。
こんな風に『老化』を顕著に感じることが増えたのは悲しい。



高速のレストランの『ご飯大盛り』はいつ見ても豪快なくらい『大盛り』なのには感動すら覚えてしまう。
惜しみなく、そして何のためらいも無く大盛りによそってくれるお店のおじさん、おばさん、ありがとう。







白飯が好きな娘。
白飯さえあれば他は何も無くて良いくらい、ご飯だけをせがんでくる。

嗚呼、炭水化物娘








ツリーが早々と飾ってあった。
もう、そんな時期なんだと思った。







時間は23時半を回っている。
SAを出ようと車を走らせたらバイク駐車スペースに何台かバイクが見えた。
暗くて手ぶれがひどい写真で分かりにくいけど、『ハイスピード系』のリッターバイクが何台か駐まっていた。
ライダーはみんなオッサン。
ここんところ、バイク乗りはみんなオッサンか、ジジイばかり。

寒い中、ガッツあるおっさん達だった。






午前0時半。とら母も友和子も後部座席で寝ている。

明石海峡大橋を通過。








午前2時。『淡路島南PA』

本当なら四国に上陸していたかったけど睡魔に負けてここで車中泊。

ミニバンと違って室内高が低く車中泊のためにベットを準備するのに、毎回荷物を整理ないとならないのがネックな車。
スッと寝床に入れる車が羨ましい。







一夜明け、いつものように朝起きるのが遅く、自分が車から降りたのは10時を回っていた。
PAで遅い朝ご飯を食べる。

ここでも豪快な『ご飯の大盛り』にありつけた。ありがとうございます。








とら母が名前に釣られて買った『鳴門金時芋ソフト』

美味しくないわけではないけど微妙な感じ。
『別に芋なくてもええやん』ってな感じ。









昼12時過ぎに出発。








5分ほどで大鳴門橋にさしかかる。





余談ですが・・・

『原付鎖国』と言う聞き慣れない言葉。
淡路島でのことでした。

淡路島は高速で本州と四国につながっていて、他の交通手段は船だけ。
本州と淡路島を結ぶフェリーが廃止になってから原付バイクの行き来ができなくなって、そう呼ばれるようになったらしい。

誰が付けたかそのネーミングは失礼ながら、うまい表現だと思ってしまった。

でも今は新造船が就航してから本州と淡路島は原付鎖国は解かれた。

でも四国に渡る方法は・・・・無いみたい







関西圏から程よい距離にあって、走りやすく景色も良いところなのに交通ルートが限られているせいでもったい無い気がする淡路島。







アンパンマン列車は徳島駅を15時に発車する。
1時間半ほど時間があったので、徳島の眉山公園に行ってみることにした。







徳島市街の中心地に隣接する標高280mの山。山と言うより丘陵地にような感じでその山頂が公園になっている。
山頂へはアクセスにはロープウエイもある。
















山頂の展望台。








徳島の中心地を一望できる。
車で上がって来る人にロープウェイで上がって来る人。
中には歩いて上がって来る人もいた。



















ぱっと見、灯台かと思った構造物。
『眉山山頂LED万華鏡』と書いてあった。








下から覗くようになっている。







特段美しいわけでもなく、LEDである必要性も感じない。
液晶テレビで万華鏡の映像を流しているみたいにしか見えなかった。

山頂には放送用かと思われるアンテナ塔があったりして、そのせいかこの万華鏡も何かの工業用の施設にしか見えず、存在自体を
気付いた人が少なかった。








山頂に向かう時に、いきなりリードを付けていない犬がぞろぞろと出てきちょっとびっくりした。
よく見ると首輪も付けていない。
久しぶりに野犬を見た。

気になったので帰りがけに探してみた。
するとさっきと同じ場所にまた居た。
成犬のメスが1匹と、あどけなさが残る生後4~5ヶ月くらいの子犬が6匹くらい居た。

凶暴性は感じられない。
人に寄ってくるまではいかないけど、それほど警戒心も無いように思えた。

捨て犬がここで子供を産んだように思えた。

ふと、もらってきたばかりな寅次郎の事を思い出した。


あどけない仕草て日なたぼっこをしている子犬をみたら、ちゃんと生きていけるのか心配になったけど、かたわらに餌が入ってた様な器があったので、
誰かが餌をあげてくれてるみたい。
ちょっと安心した。







3時少し前に徳島駅に戻って来た。
寅次郎は電車に乗れないからここで、とら母と友和子とお別れ。

犬も普通に電車に乗れたら寅次郎ともっと色んな所に行ってみたい。






ここから先はとら母と友和子のアンパンマン列車の旅。







列車の外装が『あんぱんまん』な他の列車と違い、この列車にはプレイルームがあって列車の中で遊ぶことが出来る。







単にシートや天井がアンパンマンな列車に乗って車窓をながめるよりも、子供は楽しめる。








楽しそうなだけに一緒に乗れなかったのがちょっと残念な気がした。








お父さんというのはそんな存在なのかも知れない。







一方、私と寅次郎は高速に乗り終着駅の阿波池田駅を目指す。







大井川鐵道の『きかんしゃトーマス』の時は、ゆっくり走るSLが相手だったけど、それでも山道で思うようには走れず追いつけなかった。

今回は高速道路。だけど相手は在来線を普通に走る特急なので状況的にはあまり代わりはしない。
慌てていくのもなんなんで制限速度プラス10キロくらいで走った。








平坦な真っ直ぐな道。
助手席はベニヤ板を敷いてフラットにした寅次郎専用の特等席。

肘掛けが枕代わり。







終着駅の阿波池田の最寄りのICの井川池田ICで高速を下りた。
高速が空いていたおかげで先回りができたので、どこか列車が見えそうな所を探してみた。

吉野川と山に挟まれた田舎町のため、線路と道が併走していない。
生活道路のような道を線路を探しながら車を走らせた。

何とか辿り付いたと思ったら線路をまたぐ陸橋で、これでは列車の天井しか見えない。

引き返そうとしたらそれまで無かった墓地が出てきて、先を進むとだんだんと道幅が狭くなりやがて車が通れない道になった。
迷ってしまった。

狭い道をバックでさがるしかない。ちょっと焦った。



ようやく踏切が見つかった。
阿波池田駅まで2キロの場所だった。









今、どの辺りまで来ているか分からない。
ネットで停車駅の時刻を調べる。

列車通過まで約10分程だと分かった。


背景に余計な物が写り込まないようにと踏切の回りをウロウロしながら撮影場所を探した。









遠くの踏切が鳴っていないか耳を澄ませた。

踏切の場所まで伝えられないので、電話でカメラの向きだけ伝えた。









遠くから踏切の鳴る音が聞こえてきた。

『特急剣山7号』








大井川鐵道の『きかんしゃトーマス』と違って速度が速い。








目の前をあっと言う間に過ぎていく。










あっけなく過ぎ去って行ってしまった。

今回の旅のメインイベントが一瞬で終わった。

あっと言う間だけど、それでもここで列車を撮るという目的ができ、それに熱中できて楽しい思いが出来た。






年を取るとやりたい気持ちはあるけど、行動力や気力が落ちてきてきて何も出来ない自分を感じることが多くなる。

でも目的が見つかると、薄れ掛けた『やる気』がちょっとだけ復活する。

この先の人生は、他人をきっかけにしてでもアクティビティーを上げていかないとだめだと思ったりする。

嗚呼、来年50才。


そういった意味では『アンパンマン列車に乗せてあげた』というよりも『アンパンマン列車を見る旅で楽しませてもらった』というのが
オッサン的には正解な気がする。


夕方5時半
到着駅の阿波池田駅についた。
初めて来た駅。
こんな事が無いと訪れる事も無かった町。
そう思うと、まだ行ったことが無い町が五万とあって、日本はまだまだ広いと思うのと同時に、ここに来たことも感慨深い物をかんじてしまう。









夜になり温泉を探した。
近くに大きな温泉施設があったものの行ってみたら『土日は宿泊客のみ』という悲しい扱い。


少し行ったところにあった小さな旅館『白地温泉 小西旅館』の小さなお風呂に入った。
無味無色の温泉はパッと見、普通のお湯に見えた。







晩ご飯。
辺りには何も無いのでネットを頼りに見つけたレストランに入った。







『ちょっとおしゃれなレストラン』と書かれていたけど、店内は落ち着いた音楽が流れていてその通りだった。
味はとりわけ美味しいという感じではなく、おそらく食材とかが良いんだと思った。

ただ、ご飯大盛りは『プラス200円』は高速道路のレストランの大盛りを知っているだけに、霞んで見えた。









寝床を探して車を走らせてたら見覚えのある景色に思えた。
とら母も同じ事を口にした。

昔来た時のことを思い出しながら川の畔まで来たら、やっぱり2009年のシルバーウイークにバイクで来たことがあった場所だった。


火葬場の近くで真っ暗。
車中泊している人も遠くに一台いるくらい。
でもうるさい小僧や装備充実で一晩中空調を効かせたキャンピングカーも居なくて快適。

上の方に見えるオレンジの光は高速道路のトンネルの入り口の明かり。




追伸
家に帰って踏切で撮った写真をとら母に見たら友和子が写ってると教えてくれた。(白と黒の横縞柄の服を着てた。)
ちょっと嬉しかった。





続きは次回に。

ではまた。
コメント (6)