はがきのおくりもの

 思い出したくなったら、ここに帰っておいで!!!
 元気を補給したら、顔を上げて、歩いて行くんだよ!

自分を好きになることから始める

2014年08月12日 | 昔話や童話などを用いた校長講話

 グローバル時代は、アリのようにコツコツとやっていれば何とかなる時代ではない。誰にでもできる仕事ならば、フラット化した世界では、賃金の安い国の労働者と同じ賃金しかもらえない。他人と同じことをやっていたら、いくらコツコツやっていても低賃金から抜け出せない。才能がなければ低賃金のままなのか。


 キリギリスのようにアルバイトをしながら夢を追いかけても、夢が叶う可能性はかなり低い。才能があっても上手くいくとは限らない。

 アリでも駄目、キリギリスでも駄目というのでは、どうしたらいいのか。

 私たちは行く道をまちがえたのだろうか。

 都会へ都会へと走ってきて、気がついたらひとりぼっちになっていた。大家族の暮らしを捨て、都会で核家族をつくって幸せを得たつもりでいたら、家族はそれぞれ別の道を行き、一緒に歩くことはない。もっとも家族が一緒に歩くことは、都会以外でもあまりなくなった。

 私たちはどんな幸せを望んでいたのか。

 もう一度アリからやり直してみるしかない気がしている。

 たとえ低賃金でも、家族が肩寄せ合い、協力しあって一緒に暮らせるようにできたらどんなにいいか。できれば、家族が協力して働けるといい。

 昔の大家族の頃は貧しくて、家族みんなして働いていた。核家族化が進むなかで、家族は別々に働くようになり、気がついたら家族はみな孤立していたというのが現状である。この辺りから何とかできないものか。

 生徒たちに「まず、自分のことを好きになろう」と話した。自分のことを好きになり、家族のことを好きになって、そこから歩き始めてみるしかない。そう思った。


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