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< 郷土料理 > 群馬 まゆ玉

2024-07-29 09:09:33 | 郷土料理

 「まゆ玉」

 主な伝承地域 県内全域

 主な使用食材 米粉やひえの粉、とうもろこしの粉など

 歴史・由来・関連行事
 群馬は古くから養蚕業が盛んで、現在もオリジナルの蚕品種を使用した「ぐんまシルク」の製造や、遺伝子組み換え蚕の実用化など、養蚕業の継承に取り組んでいる。このため、養蚕業に欠かせない「まゆ」は大切にされ、行事食としても、米粉やひえの粉、とうもろこしの粉などを丸めて作る「まゆ玉」が親しまれるようになった。ただし、多くの郷土料理のように作ってすぐに食べるのではなく、お供えの習慣が根づいている。例えば、小正月の二日前である1月13日にはひえの粉でまゆ玉を作り、山桑などの木に花に見立てて枝にさして飾る習慣がある。また、2月の初めての丑の日を祝う「初午」は、群馬の吾妻郡においては養蚕の豊作を願う日。まゆ玉を16個作り、神棚や井戸などにお供えをするのだという。こうした風習からは、養蚕業を支えるまゆを大切にする人々の様子がよく表れているといえる。

 食習の機会や時季
 1月13日にまゆ玉を飾った後は、翌日の夕方ごろに田んぼに持って行き、小正月に行われる「どんど焼き」で焼く。焼いたまゆ玉を食べると病気になりにくいと言われている。また、小正月の朝には小豆がゆを作ることがあり、ここにまゆ玉を加える。こちらもどんど焼き同様、疫病を避けることや、養蚕業の繁栄への願いが込められている。

 飲食方法
 ひえの粉を湯で溶いてこね、丸めてからゆでる。その後小正月にどんど焼きで焼くか、神棚などにお供えをしてから、砂糖やきな粉をつけて食べることが一般的。また小正月に作る小豆がゆに入れる場合は、まずあらかじめ煮ておいた小豆とごはんで小豆がゆを作った後にまゆ玉を加え、一緒に食べる。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 現在も各家庭で行事食として親しまれているケースがある。また、群馬県が提供する資料「ぐんまの食文化継承テキスト」では1月11日の鏡開きの行事で「餅花」の一種としてまゆ玉を供える風習を紹介している。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/32_9_gunma.html より


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