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天気や季節を中心に色々書いていきます!
(最近は「色々」の方が中心になってきています...)

大寒波襲来!

2005年12月20日 | 天気
名古屋で58年ぶりの大雪(積雪23cm)になるなど、日本各地で記録ずくめとなりました。原因として、寒気の強さはもちろんですが、日本海の水温が高いことも大きく影響しているようです。

画像は、2005年10月28日の日本周辺海域の海水温平年偏差図。平年より高い部分が暖色系、低い部分が寒色系となっています。これによると、日本海の海水温が平年より高くなっているのが分かります。海水温が高いと水蒸気の量が増え、雪雲が発達しやすいのです。
例えば、露天風呂で冷たい空気が暖かい湯に接して暖められると、風呂からはさかんに蒸発が起こります。冬の日本海の状況は、まさしく湯気が立ちこめた「大浴場」とみるのがぴったりなんです。実際、寒気の吹き出しの中、日本海一面、もうもうと蒸気が立ちこめ、この水蒸気をたっぷり含んだ空気が筋状の雲(積雲)に成長していきます。このことからも、海水温とそれに接する空気の温度差が大きいほど、雪雲が発達しやすいことが分かります。

ここ最近の寒波のおかげで、我々天気屋は大忙し この忙しさはいつまで続くやら...