27日、栃木県内の道路沿いに設置された気象観測測器の環境調査に行ってきました。もちろん仕事ですよ!
概要については、ブックマークに登録されている「松山高校野球部応援記」の「測器点検」の記事にあったとおりですが、その中から気になった点についてお話します。今回は少々マニアックな内容ですが、お付き合いください。
温度計の設置場所についてです。温度計の詳しい説明については、こちらを参照してください。
気象庁は、芝をはった地面の上、高さ1.5mの筒の中に温度計を設置して気温を測ることを標準としています。直射日光を避け、地面からの照り返しの影響を少なくし、まさに空気の温度を測るためです。余談ですが、ニュースの気象情報の中でアメダスの実況気温が出てきますが、これは上記の理由からまさに空気の温度であって、炎天下のアスファルト上で感じる温度ではありません。当然、アスファルト上の気温はもっと高くなります。
さて本題に戻りますが、今回の調査によると、多くの温度計の設置環境が上記の気象庁標準とは異なり、中には橋梁上に設置されたものや建物の屋上に設置されたものなどもありました。温度計が地表面よりかなり高い場所、また風通しの良すぎる場所に設置されると、冬場の道路管理上重要となる最低気温の検出が難しくなるため、あまり好ましい環境とは言えません。
現地の実況気温データを用いて解析作業を行ってきた中で、以前からデータ自体にズレを感じていたのですが、今回の調査でそのモヤモヤが一掃しました。
「百聞(?)は一見にしかず。」
概要については、ブックマークに登録されている「松山高校野球部応援記」の「測器点検」の記事にあったとおりですが、その中から気になった点についてお話します。今回は少々マニアックな内容ですが、お付き合いください。
温度計の設置場所についてです。温度計の詳しい説明については、こちらを参照してください。
気象庁は、芝をはった地面の上、高さ1.5mの筒の中に温度計を設置して気温を測ることを標準としています。直射日光を避け、地面からの照り返しの影響を少なくし、まさに空気の温度を測るためです。余談ですが、ニュースの気象情報の中でアメダスの実況気温が出てきますが、これは上記の理由からまさに空気の温度であって、炎天下のアスファルト上で感じる温度ではありません。当然、アスファルト上の気温はもっと高くなります。
さて本題に戻りますが、今回の調査によると、多くの温度計の設置環境が上記の気象庁標準とは異なり、中には橋梁上に設置されたものや建物の屋上に設置されたものなどもありました。温度計が地表面よりかなり高い場所、また風通しの良すぎる場所に設置されると、冬場の道路管理上重要となる最低気温の検出が難しくなるため、あまり好ましい環境とは言えません。
現地の実況気温データを用いて解析作業を行ってきた中で、以前からデータ自体にズレを感じていたのですが、今回の調査でそのモヤモヤが一掃しました。
「百聞(?)は一見にしかず。」