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天気や季節を中心に色々書いていきます!
(最近は「色々」の方が中心になってきています...)

気象測器の設置環境調査

2005年05月31日 | 天気
27日、栃木県内の道路沿いに設置された気象観測測器の環境調査に行ってきました。もちろん仕事ですよ!
概要については、ブックマークに登録されている「松山高校野球部応援記」の「測器点検」の記事にあったとおりですが、その中から気になった点についてお話します。今回は少々マニアックな内容ですが、お付き合いください。

温度計の設置場所についてです。温度計の詳しい説明については、こちらを参照してください。

気象庁は、芝をはった地面の上、高さ1.5mの筒の中に温度計を設置して気温を測ることを標準としています。直射日光を避け、地面からの照り返しの影響を少なくし、まさに空気の温度を測るためです。余談ですが、ニュースの気象情報の中でアメダスの実況気温が出てきますが、これは上記の理由からまさに空気の温度であって、炎天下のアスファルト上で感じる温度ではありません。当然、アスファルト上の気温はもっと高くなります。
さて本題に戻りますが、今回の調査によると、多くの温度計の設置環境が上記の気象庁標準とは異なり、中には橋梁上に設置されたものや建物の屋上に設置されたものなどもありました。温度計が地表面よりかなり高い場所、また風通しの良すぎる場所に設置されると、冬場の道路管理上重要となる最低気温の検出が難しくなるため、あまり好ましい環境とは言えません。

現地の実況気温データを用いて解析作業を行ってきた中で、以前からデータ自体にズレを感じていたのですが、今回の調査でそのモヤモヤが一掃しました。
「百聞(?)は一見にしかず。」

富士山見えた!

2005年05月17日 | 富士山
今朝(16日朝)も、家のベランダから富士山が見えました。その時の気圧配置は西高東低型、いわゆる冬型の気圧配置でした。
朝、部屋の窓や玄関のドアを開けた瞬間、カラっとした空気を実感したはず!空気が乾燥していたこと。そして風が強かったこと。それが富士山がくっきり見えた理由です。

ひょうを観測!

2005年05月16日 | 天気
今日(15日)の午後、東京都心や八王子、横浜などで「ひょう」を観測しました。また、八王子のめじろ台付近では「竜巻を見た!」という情報も…。

ひょう害は5月頃に最も多く発生します。なぜかと言うと、上空の空気が冷たいからです。
この時期、上空には冬の名残りのような強い寒気が流れ込むことがあり、一方、地上には真夏のような強い日射が降り注ぐため、気温が上がりやすくなります。このため、大気の状態が不安定になりやすく、背の高いかみなり雲が発生すると、上空の空気が冷たいために、氷の塊が解けきれずにひょうやあられとして地上に落ちてくることがあるのです。ちなみに、直径5mm以上の氷の粒が「ひょう」、5mm以下のものは「あられ」と言われています。
一方、積乱雲の発生が多い真夏になると、上空の気温が高いため、ひょうが落下中に解けて大粒の雨に変わることが多く、ひょうの発生はかなり少なくなります。

9日奄美梅雨入り!

2005年05月10日 | 天気
5月2日の沖縄地方に続き、9日には奄美地方の梅雨入りが発表されました!大体平年並みです。天気図をよく見ると、東西に延びる梅雨前線が南西諸島付近に姿を現しています。

梅雨入りの平均時期(1971~2000年の平均値)によると、次の順番は九州南部の5月29日頃。梅雨前線はこれから7月にかけてゆっくりと日本列島を北上します。季節は着実に夏に向かっているのです!