数分おきに急変する空模様に一度は諦めたけど、10時を過ぎ、時々、陽が射すようになった。
正月二日は普段に増して人気がないと見こし、アーケードのある中心商店街をコースに入れた。
アーケードのおかげで足元はいいが、さすがに普段は恥ずかしくて走れない。
10年近く前までは、運動不足解消に、時々、足を運んでいた市民プール。
その頃の利用回数券が残っていたはず。また、ひと泳ぎしてみてもいい。
殿さまの屋敷に隣接する博物館には、郡役所・市警察だった建築物が移築されている。
元々の色だという青に塗り直した市警察。白に馴染んだ目には、まだ違和感が残る。
城址公園の堀端に建つのは、ボクの卒業した県立高校。
卒業以来、訪れたことがない。母校という思いが湧いてこない希薄なところ。
当時、新校舎と呼ばれていた道路側の建物を残し、全部、建て替わったせい・・でもないか。
公園のカモたちは人間社会に順応しているのか、カメラを向けられても逃げない。
人の気配に立ち去る内川のカモたちと比べ、めんこいというのか、らしくないというのか。
ここまで走ってきて、やっと正月の人混みらしきものに遭遇。
寄らば大樹・・というけれど、神さまのご利益もそうなのか。 結局、大きいところに集まる。
殿さまと縁のないボク如きものには、殿様を祀る神社は場違いというもんでしょう。
去年、やたらと目にした「敬天愛人」。ここの人たちも、お殿様と西郷さんは好きですよ。
藩主の三方国替えを阻止しようと直訴した民衆の話を善政の証だとして自慢する。
戊辰戦争で賊軍とされた庄内藩が戦で見せた行為と、それを褒めてくれた西郷さんが大好き。
国替えのことでは、地元出身の作家の小説に、もっとリアルな事が書いてあったよ。
出ていく殿様は、引越しの莫大な経費と引越し先での当座の資金分をむしり取る。
すっからかんで入城する新しい殿様は、すぐさま、過大な年貢を獲りたてる・・・。
お上の勝手なご都合主義への、農民の命を懸けた直訴だったらしい。
走った後は、元旦に録画しておいた「エディー・ジョーンズ」の番組を観た。
基本を徹底的に実践することに最大級の重きを置く、厳しくも優しい人。スゴく面白かった。
「またエディーとやりたいか?」の問いに、リーチ・マイケルは下を向き、首を横に振った。
南ア戦に勝利した前回のWC直後のTV番組だったけど、あん時は観ていて大笑いした。
ボクは、明けて二日目に、走った。
取りあえず、今年も走る・・・気持ちはあるんだなと自覚した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます