ハッピーライフ デザイン

幸せな人生をデザインしてゆく「羅針盤」ブログです

【ホスピタリティ経営シリーズ】その4 「ホスピタリティ」の原点を探ってみました!

2021-05-24 08:04:00 | 日記


日本では「ホスピタリティ」を『おもてなし』と認識する風潮があります。

『おもてなし』とは、客人へ「親愛の情」を伝えながら,客人が「最高の幸せ時間」を楽しんでもらえる「時空間演出」をさりげなく演出し振る舞う行為です。

私たちは「ホモ・サピエンス」とされる素晴らしい叡智と英知を持つ「人類」ですが、いくつかの厄介なDNAを継承し続けています。

その一つが『欲(GREED)』という遺伝子。
「食欲」や「睡眠欲」そして、「種の保存欲」にはじまり、「自己生存欲」を満たしてゆく為に「他者」や「自然」に対する「支配欲」や「征服欲」を持ちあわせていることです。

人類史を紐解いて辿ってみると、「平和と戦いの歴史」が続いてきました。「支配する側」と「支配される側」の二項対立の歴史は、生命をかけた『欲』の陣地取りとも言えるものです。

人類は、血縁や地縁、そして共通のイデオロギーを持った「人間同志」を家族や仲間として「内輪」の集団をつくる傾向があります。
「内輪」に入らない人間は『異人』であり、「外輪」の存在と認識します。

内輪社会にとっては『異人』との交流は、内輪集団の発展と繁栄につながる可能性もあれば、支配されて滅亡の危機となることも。
支配と被支配の構図は「力の差」によるところが大きく、中でも「戦力」が大きく影響を及ぼします。昔も今も同じです。

では、潜在的リスクのある『異人』を内輪社会の繁栄に繋げてゆくには、どのように考えれば良いでしょうか。
一つの考え方は、『異人』を内輪コミュニティに取り込んでゆく発想! つまり仲間になってもらう事です。
初対面の「異人」を直ぐに仲間に!とはいきませんよね。相手を知る事が必要です。
その為には、迎える側は「異人」に対し『友好』の態度と『心』を示しながら、先ずは「客人」として「おもてなし」をする事から始まります。

「異人との交わり」の意識こそが『ホスピタリティ』の原点ではと思います。
これは、現代でも同じことです。
少し大袈裟など言い方ではありますが、私は、人間同志の心の交流を円滑にしてゆく『ホスピタリティ』を学べば学ぶほど、その深淵さを感じます。

社会「場」つくりには『ホスピタリティ思考』が不可欠です。

【ホスピタリティ経営シリーズ】その2

2021-05-21 08:40:00 | 日記


『ホスピタリティ』と『サービス』の「追求要素」の違いを知ろう!

皆さんは、この違いをご存知ですか?

一般的なイメージは、ホスピタリティは「おもてなし」、サービスは「役務提供」的なものではないでしょうか。

『ホスピタリティ・マネジメント学原論(服部勝人教授)』からの引用させていただきます。

-Quote -

【サービスの追求要素】
・サービスはすみやか行う『迅速性』

・サービスという仕事の出来高と労力の比率を求める『効率性』

・無駄を省き能率的に目標が達成されるようにする『合理性』

・サービスそのもの自体の仕事としての働きを求める『機能性』

・確かに間違いなくサービスを行う『確実性』

・サービスの内容と料金が明らかで確実である『明確性』

・サービスがあくまで客の個人特有なものに向けられている『個人性』

・客にとって便利で都合の良い『利便性』

・状況に応じて素早く行動できる『機動性』

・サービスの機能的価値を判断し、それに見合った等しい価値(等価価値)として金額に表す『価格性』

そして、

【ホスピタリティの追求要素】は
・互いに影響し合う『相互性』

・実際の目的に役立ち効力のあるようにする『有効性』

・精神上の事を重んじ類『精神性』

・期待されることが実現される条件が、それを妨げる条件よりも優性であると確認されているような『可能性』

・ホスピタリティの場で、絶えず予知できないような意外な新しいものを生み飛躍してゆく『創造性』

・私的な形態でなく、社会的・共同的な形態を重んずる『社会性』

・文化の向上や発展をさせ文化価値の実現を図る『文化性』

・人間の心を楽しませ、慰め楽しむ『娯楽性』

・ホスピタリティ共創の場で、一定の材料・条件・技巧・様式などの美的創作・表現す『芸術性』

・動物的・機械的に対して、人の行為・感情の人間らしい思いやりのある『人間性』

-Unquote-

この学びを私なりに解釈すると、

「サービス」はビジネスドリブン!
つまり「仕事思考」の中での、金銭対価期待を前提とした「役務提供」。

そして

「ホスピタリティ」はヒューマン・ウェルビーングドリブン!
つまり、「人間思考」や「社会思考」の中での、金銭対価期待を前提としない、利他精神を前提とした「幸福価値の相互提供」。

「ホスピタリティ」と「サービス」は異なる並列的なものではなく、「ホスピタリティ」の概念に「サービス」が内包されています。

組織開発や社会「場」つくりに携わる方々にとっては、『ホスピタリティ』の本義とその価値を認識しておく事が大切です。

-続く-

【ホスピタリティ経営シリーズ】その1p MJ

2021-05-20 07:52:00 | 日記

ホスピタリティ&ワクワク組織のプロデュースを目指して!

このシリーズでは、「ホスピタリティ」について私の想いを綴ってゆきたいと思います。

私が考える「ホスピタリティ」とは「サービス」の概念を包含するものです。

「対価」を期待して提供される「サービス」、そして、対価を期待せず、相手に対する「思いやり」や「心づくし」など「愛心」を持って接する「ホスピタリティ」マインドは、組織経営にとって最も重要な要素でもあります。

私は、組織社会での「従業員」が、価値創造活動たる「仕事」にワクワクして取り組める「心身環境」を整えるには、ホスピタリティマインドが不可欠と思っています。

日本社会では大半の組織が、社長・理事長等トップマネジメントを頂点としたヒエラルキー型の組織体系であり、社員・従業員は組織に雇われた「労働者」としての見られ方が一般的です。

労働者は、組織の意思や意向、つまりビジョンに沿った方針に基づき「雇用(働か)される」事を前提として、「働き方」を模索しているのが今の「働き方改革」と呼ばれる取組のように感じられます。

私は、「労働者」として働く人たち、特に知識労働者は、これからの時代 もっと自律的かつ自主的裁量を持ちながら、「雇用」という形態ではなく「パートナー」としての立場で組織側と「協働」する時代になると思っています。

プロフェッショナルとしての個々の「暗黙知」を、「形式知」化して組織社会の価値創造活動に貢献してゆくスタイル!

貢献の対価として報酬を受け取る関係は、組織と個が上下関係ではなく対等の関係に基づく価値創造活動といえるものです。

組織に頼らず個人が成長してゆく仕組みは、社会の「場」つくりにあります。

「場」つくりとは、感動やワクワクを演出し、ホスピタリティマインドを持ってホラクラシー的集団(信頼の絆を相互にクロッシングさせたパートナーシップコミュニティ)や組織をプロデュースしてゆく活動です。

-続く-

進化思考

2021-05-19 22:04:00 | 日記
太刀川氏渾身の著作!

ダーウィンの進化論を意識しながら『進化思考』に触れています。

人間の「英知の結合要素」をデザインしてみる面白さ!
人間「場」つくりのプロデュースに、とても役立つ思考法です。





DX社会創造に向けた「場」創りを考える!

2021-05-18 06:56:00 | 日記

独立行政法人情報処理推進機構(https://www.ipa.go.jp/)が422日に公表した『デジタル時代のスキル変革等に関する調査報告書』は多くの示唆に富むレポートです。


この調査は、IT人材の学び直しや流動実態の把握に加え、「変革を推進するための組織』や『人材マネジメントのあり方』わー考察することを目的としてアンケートを中心とする各種調査を行ったものです。


DX人財の育成・養成が喫緊の課題となっているいま、多くの方々に見ていただきたい報告書です。






https://www.ipa.go.jp/files/000090458.pdf