中村哲医師の悲報がありました。
アフガニスタンで30年にわたる「人道活動」を医師として、そして農業指導者として、さらには建設作業員として尽力されてきたノーベル平和賞に値する人道家でした。
テロは理不尽です。
何故!の思いが募ります。
中村医師の活動の軌跡を知るにつれ、自分自身、日本の恵まれた環境下で「より良い社会創造」!と、SDGsを旗印に謳っているだけの虚無感を感じます。
死と背中合わせの、過酷で極限の状態で「人道活動」をされてきた73歳のパッションとエネルギーを、私たち日本人は知っておくこと、そして、名目や実利だけに気を向けている日本社会が「できる事は何か」、を考えてみることが大切です。
Sustainable Development Goals :SDGsの本義は『人類誰一人落ちこぼれのない社会創造』であり、『人類平和と人類愛の追求』です。
これを『人道』といいます。
中村医師の「人道」活動を忘れてはなりません。
先般、日本経済新聞が公表した「SDDs経営指標」で、偏差値70以上の超優良企業2社、そして60以上の優良企業が紹介されていました。
名だたる大企業の名前が連ねられていました。
素晴らしい事です。
でも、こうした日本を代表する企業が、中村医師が代表であるNPO法人をどれほど支援をされてきたか! 私はよく知りませんが、大手企業は、人道活動の現場貢献が難しい場合は、今まで以上に、資本的(金銭)支援を真剣に検討すべきではないでしょうか。
500兆円にのぼる内部留保を持つ日本の大手企業の果たすべき社会責任は、理念だけでなく、人類意義のある人道支援に、価値のあるお金の使い方(投資や消費ではありません)を考えてゆくことが大切です。
私は、これこそが「SDGsの意義」ではないかと思いを馳せている朝です。
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