「シニア世代」(世の中では高齢者と呼ばれますが...)は、人生の熟練者たちです。
人には其々の人生があります。
シニア世代の方は、単に生きてきた時間が長いだけ、ではありません。
誰もが、人生模様を心に刻んできた「経験価値」を持っている筈です。
私は、人生熟練者の持つ『経験価値」を社会還元してゆく意味こそが『人生100年戦略』言い換えれば「エイジレスソサエティ」を考えてゆく上で大切な視点だと感じています。
私たちが暮らす世界が、豊かで幸福社会となるように『転ばぬ先の知恵』をさりげなく社会にフィードバックしてゆく100年エイジレス人生の生き方と、心構えが必要になる時代を迎えています。
私は、社会に於いて、人々を繋げ、思いを語り合い、新たな関係性を創造してゆく役割は、人生熟練者が担うべき重要な社会ミッションの一つ持つと考えています。
『ソーシャル・デザイナー』と呼ぶことにしましょう。
民俗学視点では「長老の智恵」とでも言えるかも知れませんね!
私は、これからの時代、社会で働く人々の幸福感を高揚させる「場」をプロデュースし、人間社会の中で「社会時間」や「組織時間」、そして「交流時間」や「自由時間」の基本設計をデザインし、働く人々のモチベーション力を意志力にまで押し上げてゆく「ソーシャルデザイン・リーダーシップ」を持つリーダーが必要な時代と思っています。
「問題解決」に焦点を当てるデザイン手法とは異なり、「問題提起」を軸としたデザイン手法である「スペキュラティヴ・デザイン」を意識した、「スペキュラティヴ・デザイナー」タイプのリーダーです。
トップマネジメントは、「事業ビジョン」を語ると共に、組織を支え価値を生み出す人々たちの「心の想い」に目を向けた「人心・人本ビジョン」を「提起」してゆくことが大切です。
私が考える「人心・人本ビジョン」とは、「人事戦略」とは異なる概念です。
「人事戦略」とは、どちらかと言うと、働く人々を「管理・監督」して経営側の思いに合わせるように仕向けるもの!とのイメージがありますが、「人心・人本戦略」は、働く人々を管理するのではなく、自律的に価値創造意欲を高める「人間価値経営」とでもいうイメージです。
キーワードは「ハピネス」!
幸福感を持って暮らせる社会の実現と、組織社会との関係性に於ける「組織時間」と「プライベート・自由時間」とのウェル・バランス!が大切です。
「働き方改革」で問われている事は、働く人々の幸福「場」つくり!ではないでしょうか。
トップマネジメントが事業に専心するのであれば、ソーシャル・デザイナーの感性とセンスを持つプロフェッショナルが「スペキュラティヴ・デザイナー」として幸福「場」を演出するゆくミッションを担う意味が大切になってきます。
しかし、現役世代だけでは限界もあります。今こそ、「ソーシャル・デザイナー」としてのシニア世代の役割!ではないかと思っています。
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