今回は、「スペキユラティブ・デザイン手法」、要は『問いのデザイン手法』で論点を整理をしながら考えてゆきたいと思います。
そもそも、
「ワーケーション」とは誰のためのものでしょうか?
・自治体のため(地方創生等)?
・事業者のため(コ・ワーキング事業等)?
・企業等組織のため(福利厚生)?
・この社会で働き暮らす人々(私たち人間)のため(人類幸福創造)?
など色々な視点がありますが、「誰のため」のシステムなのかを掘り下げてみると、段々とポイントが見えてくると思います。
私は、社会を幸福思考の観点でとらえていますので、『この社会で働き暮らす人々(私たち人間)のため(人類幸福創造)』派です!
そして、「ワーケーション」とは何を目的としているのでしょうか。
・働く人々の勇気や休暇取得促進?
・福利厚生の充実?
・健康社員の創出?
・企業等組織の優秀人財確保?
・コロナ等パンデミック対策?
・ESG投資家へのアピール?
・SDGs推進?
・MICE事業?
・働く人々のワークスタイルバリエーション?
・働く人々のわくわく人生サポート?
・人間教育の場?
・...etc
目的は、立ち位置や視点の置き方により思惑色々ですが、私の観点からは『全ての働く人々の、人生幸福創造と実現に向けた社会システム』と考えています。
そして「ワーケーション」から得られるもの(または負担増やコスト)は何でしょうか。
・地方の事業者やツーリズム業界の活性化?
・働く人々の心身のリフレッシュとケア?
それに伴う
・組織生産性の向上あるいは低下?
・福利厚生費や出張費の増?
・...etc
ワーケーションの「効果」や「KPI」を明示出来ると、組織経営者や企業人事部門は納得し易くなるかも知れません。
一般論ではありますが、「組織思考」の特徴は、常に社会やステークホルダーに対するアカウンタビリティー(説明責任)を考える傾向があります。
「ワーケーション」のような「未知の社会システム」を組織内に導入するためには、導入判断をした経緯や、意思決定をした根拠、それを補完する「科学的エビデンス」が必要!と思われがちです。
「ワーケーション」を組織社会に実装してゆくには、科学に頼りがちな「組織意識」だけではなく、人間を信頼する「組織意志」を醸成してゆくトップマネジメントの決断と実務家の英知が必要です。
スペキユラティブ・デザイン手法の出番です^_^
-続く-