第二回、まずは、阿吽(あうん)の呼吸について、少し詳しく解説してみましょう。
〈以下WURKサイトより引用〉
-Quote-
「阿吽の呼吸」とは<あうんのこきゅう>と読みます。
意味は、「二人以上が一緒にある物事をするときに相互の気持ちの一致することやその微妙なタイミング、またその間合いを巧みにつかむこと」です。
「阿吽」とは?
本来「阿吽」は仏教用語における「言語観」で「阿」は開口音(=口を開いて最初に出す音)、「吽」は閉口音(=口を閉じて出す最後の音)のことです。
サンスクリット語(=梵語のこと、古代インドの言語であり、仏教用語の多くはサンスクリット語の感じによる音訳と言われている)において、最初の字音である「阿」と最後の字音である「吽」であり、万物の始まりと終わりを表すとされています。
「阿吽の呼吸」の由来は狛犬?金剛力士像?
「阿吽」には「相対・対比・対立など相対する二つのもの」といった意味もあります。
これは、対となる物に「阿吽」が用いられていることにあります。
神社の狛犬や金剛力士像、そしてシーサーなど一対で存在する宗教的な像は、一方が口を開いた「阿形(あぎょう)」と、もう一方は口を閉じた「吽形(うんぎょう)」となっています。
このことから、「阿吽」は「相対・対比・対立など相対する二つのもの」となりました。
それが転じて、「阿吽の呼吸」とは、一対のものが息を合わせている様子から「何かを一緒に行うときにぴったりと息が合うこと」を指す言葉になりました。
「阿吽の呼吸」の使い方
「阿吽の呼吸」とは「言わなくても分かり合えること」「言葉にしなくても通じ合うこと」を指します。
例えばスポーツで言えば、「ダブルスなどでは一方が前に出れば言わずともすぐにもう一方は後ろに下がる」「サッカーで一人の選手がボールを持ってそのままゴールを狙おうとした時に、他の誰かがゴール前へと走って相手選手を引きつけたり、ボールを持った選手が相手選手に囲まれた際にすぐにパスが出せるような位置に他の選手がいく」などが「阿吽の呼吸」であるといえます。
また家族や恋人などで言えば、「メガネがないと思ってキョロキョロとすれば、さっと家族がメガネを渡してくれる」などが「阿吽の呼吸」です。
このように、「阿吽の呼吸」は主に「付き合いが長く、言わなくても分かる」ことに対して使われています。
そして、それが行動に表れる場合に使われます。
また、思いを通わせなくても同じようなことを考えて同じタイミングで動けることも「阿吽の呼吸」と言います。
「阿吽の呼吸」で行動できるようになるには、長年付き合うこともですが、その中でしっかりと相手を慮り行動していくことが大切です。
家族や恋人、友人や仕事の仲間と「阿吽の呼吸」で行動できるようになれば、さらに居心地がよくなり生活しやすくなりますね。
-Unquote-
「阿吽の呼吸」とは「言わなくても分かり合えること」「言葉にしなくても通じ合うこと」を指しますが、大切なポイントは、『長年付き合うこともですが、その中でしっかりと相手を慮り行動していくこと。』
相手を慮る行動が取れること!
ここが大切ポイントです。
組織の中で、「自分だけが良ければ...」と思っている限り、チームメンバーとの「阿吽の呼吸」は叶いません。
チームメンバーを敬い、配慮して相手の気持ちを尊重してゆくことが「慮る」の意!
ここが意識のスタート地点です。
次回は、
「気」の意味と合わせ方!をお話しします。