危険な暑さ(熱さ)が続いています。
外に出るだけで汗💦
熱中症を超えて命のリスクが高まっています!
ここまで暑いと、何かやろう!との意識を保つのはなかなか大変になりますよね。
思考や行動もに影響を及ぼし、創造的活動や生産性を阻害することにもなりかねません。
今日は、クリエイティブワークを支えるオフィス空間の快適空気調和について考えてみたいと思います。
快適空気調和とは、建築物・車両・船舶などにおいて人が快適に活動できる室内環境を確保することです。
「快適」の感覚は個人差があるので、絶対的なものではありませんが、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管法)」では、次のような基準が定められています。
今一度復習しておきましょう。
・浮遊粉塵量 : 1m3 につき 0.15mg 以下
・一酸化炭素濃度 : 10ppm 以下(外気
の一酸化炭素濃度が高い場合は
20ppmに緩和)
・二酸化炭素濃度 : 1000ppm 以下
(臭気やその他化学物質の濃度の代用
値。外気の二酸化炭素濃度が高い場合
は臭気・その他の化学物質濃度で判断
する)
・温度 : 17-28℃(冷房時の居室におい
ては外気との温度差を7℃以下とする
ことが望ましい)
・相対湿度 : 40-70%
・気流 : 0.5m/s 以下
・シックハウス症候群防止の観点から、
揮発性有機化合物濃度を低くすること
が望ましい。
騒音・振動・臭気・照明など人間の知覚に訴える要素によっても快適性が左右されるので、総務FM部門としては、オフィスワーカーが快適に執務ができる「快適空間環境」常時提供することを心掛けなくてはなりません。
私の経験からの話ですが、オープン型大規模オフィスでは、空間の広がりが大きいため一律の最適空調コントロールが出来ない事への悩みがあります。
例えば、発熱量の大きな機器を使用しているチームエリアでは、熱溜まりが発生しするので、より強いパワーで冷却運転を行いますが、隣接する一般事務チームエリアにとっては、冷え過ぎの状態になってしまいます。
今は、こうした事態になるとサーキュレーターを配置したり、強制対流装置で空気の平準化をさせていますが、近い将来には自動制御ができる空調システムの導入を期待したいところです。
また、冬場の湿度コントロールも悩ましい問題です。健康被害が出ないように、私物加湿器等の利用も黙認せざるを得ない状況です。
このような悩みを解消できる空調システムの進化を期待し、総務部門として望ましい機能と、ビル管法には謳われていない要素について 以下のポイントをまとめてみました。
・空気清浄機能の高度化とリアルタイムコンディション可視化
・エリア別酸素濃度の調整機能の付加
・リフレッシィングブリーズ(心地よい「そよ風」)をつくりだす機能
・3D空間空気センシングの高度化と
温湿度、Co2並びに酸素濃度や粉塵量等のリアルタイム可視化
・対流式と放射式(輻射式)ハイブリッドシステムの実現
・床吹出し口と天井吹出し口のバランス
(フロアの床下構造の制約もありますが..)
実現はなかなか難しいとは思いますが、これらの視点は創造的「場」を洗練してゆくのに大切な要素だと思います。
私は、快適空気調和とは、人間の「五感」を意識して、人間の知的活動の最適化を創りだすシステムであり、「場」創りの重要要素だと思っています!
暑過ぎず!
寒過ぎず!
適度な爽やかさ!
といった「快適心地」を感じられる「室内空気環境創造」は、感性エンジニアリングをマネージしてゆく「場」つくりプロフェッショナルの仕事の一つです!