及川妙子の元気日記

年4回の市議会だよりを中心にお送りします。
また、政策課題や考えることなどについては随時掲載させていただきます。

議会改革

2015-04-13 10:58:42 | 日記
統一地方選挙の前半戦が終りました。

低投票率はなんとかしないといけませんね。

また、無投票が3割くらいあったらしく、これでは有権者は権利を

行使できないのでこちらもなんとかしないといけませんね。



議員のなげかわしいニュースが取り上げられるたびにあれはほんの一部の議員だけで

ほとんどの議員は一生懸命やっていると言っていますが、私も議員生活が6年になり

やはりだんだん今の生活に慣れてきているのかなと改めて自問自答する日々です。



国分寺市は情報公開も進んでいて議会も活発に議論していて他の市よりも議会改革は

すすんでいると思っていましたが、昨今の議会改革の流れの中でやや取り残され感が

出てきました。



インターネット中継をやっていないのは多摩26市で国分寺とあと1市になりました。

先日の議会運営委員会でとりあえず導入にむけて努力することになりました。

今は音声配信のみでしかもライブでなく、10日くらいたってからの配信です。

私も最初はライブだとばかりおもっていたのでびっくりした記憶があります。

一番の問題は「発言の訂正」です。個人名や問題ある発言をした時はあとで訂正

したり発言を取り消します。議事録には取り消したものがのります。

ライブだとこれをどうするのか結論が出ていないのとあと以前はお金がずいぶん

かかるのでやっていませんでしたが、今はずいぶん安くやっているところもある

ようなので参考にしてインターネット中継はやった方が良いと思います。

国分寺は仮庁舎で傍聴席も少ないし、わざわざ議会を傍聴に来るのは市民の人に

とっても大変だと思います。家で中継を聞ければ良いですよね。

ただしあまり面白くはないかと思いますが。



議会基本条例もありませんが、平成20年にできた「国分寺市自治基本条例」の

第5章に議会の役割と責務があり、議会の設置、議会の責務、議会の情報公開、

議員の責務があるのでそれでいいのではないかとなっています。

議会報告会もありません。昨今近隣市議会ではやっているところも多いので

こちらも参考にした方がいいですね。



そもそも議会改革はなぜ必要なのかといいますと、やはり議会が市民の方から

大変見えにくい、議員は選挙の時しか見ないとか、議会中はわかるがそれ以外は

何をやっているかわからないなどとよく言われます。

これは大変難しいですが、市民の方から選ばれた以上はなるべく活動を見えるように

する必要はあると思います。ただ、議員にもプライバシーはありますのでそれは

最低限配慮していただきたいと思います。



その関連で言いますと、議員定数と報酬の話もよく出てきます。

国分寺は定数は24名で報酬は月47万です。

各市で人口が違いますのでいちがいには比べられませんが、多摩26市では八王子市が

今年から中核市になりますが、定数40、報酬が59万。府中市が定数30、報酬が55万。

小平市は定数28、報酬55万、国立市は定数22、報酬49万。定数が24で同じ青梅市は

報酬53万、小金井市は49万、日野市54万5000円です。

こうみてくると国分寺市は定数のわりに報酬は低い感じもしますが、これもそれぞれの

議会での議論の積み重ねで今の金額になっています。

その金額が正しいのか間違っているのかではなくあくまで適正かどうか判断するべきだと

思います。

報酬をあまり低くするといわゆるお金持ちしか議員になれませんので、私はある程度の

報酬は必要だと考えています。

定数についてもいろいろな議論があります。主に多すぎるという議論です。

国分寺は平成19年に24名の定数にしました。30名から2名づつ減らしました。

こちらも何人が適正かは難しいところです。人数が多ければそれだけ多くの市民の意見が

反映されることになります。ただ報酬との関係もあるのであまりに多いのもそれはそれで

問題でしょう。では何人がいいのか?

議会では委員会で議案を審査します。

今、国分寺市では4つの常任委員会と2つの特別委員会があります。それぞれ6人と12人です。

委員長、副委員長がいますので、委員は4人と10人です。

6人は少なくとも必要だと思います。あまり少ないと議論が深まりません。

それなら委員会の数を少なくすればいいのではないかというとこれも一つの委員会に付託する

案件が増えて委員会が長くかかるということになります。

これも国分寺では委員会は会期中は1日、閉会中に1日に決まっています。1日で終わらない時は

予備日がありますが、これは2日なので2つの委員会が予備日を使うとそれ以上は使えません。

以前は終わらないと夜遅くまでやっていましたが、今は職員の超過勤務を減らす観点からも

夕方には終わることが多くなりました。これは1年間のスケジュールで年度初めに決まります。

あらかじめ予定はわかっていた方がいいですし、だいたいこのくらいということでやってきた

と思いますが、考えたら何日やってもいいんですよね。

話がずれましたが、

私は定数削減に反対はしませんが、実際の議会の運営についても十分に勘案して決める

べきだと考えています。



政務活動費についてはいろいろと言われていますが、政務活動費を増やして報酬を減らせば、

何に使っているのかはっきりわかるので、減らす議論ばかりでなくそういう視点からの議論も

必要ではないかと思います。

政治活動については議員は政治団体をつくり都道府県選管に1年間の収支報告書を提出しています。

それを見れば議員の政治活動にいくら使われているかわかりますが、現実の生活の中では政治活動と

私的な領域の区分は難しく皆さん頭をいためていると思います。



いずれにしても多くの皆さんに議会にもっと関心をもってもらうことは必要ですし、議員の

側も努力しないといけません。また、市民の皆さんも市報や議会だよりを読んで関心をもって

投票に行っていただきたいですね。自分と全く同じ考えの人はいないかもしれませんが、

自分に近い人は必ずいます。