名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

そんな考え方が あったのか~~~

2013-06-18 13:00:12 | 一般

前回の問題、

 

お兄さんが、一定の速度で自宅から駅に向かって往復するとき、

妹は同じ時間に、一定の速度で駅から自宅へ向かって往復しました。

お兄さんと妹は、1回目は自宅から80mのところですれちがい、

2回目は、駅から30mのところですれちがいました。

自宅から、駅までは何mありますか?


これを、図にしますと

最初に、Aの地点ですれ違い、次にBの地点ですれ違います。

AからBまでの距離を X m としますと

Aまでの兄と妹の移動距離は、80m と (X+30)m

Bまでの兄と妹の移動距離は、(80+ X +30×2)m と (30+2X+80×2)m

 

兄と妹が移動する距離の比は、一定ですから

80 : (X+30)=(80+ X +30×2):(30+2X+80×2)

これを 内項の積は外項の積で 整理しますと、

XX+10X-11000=0  (XXはXの2乗)

因数分解して、(X-100)(X+110)=0   より

X=100、X=-110

ここでX=-110は使えませんので

X=100

自宅から駅までは、80+100+30=210   210m

 

と、これは因数分解を習った人ならできますが、

因数分解を使わずに解くとなりますと・・・

 

ここでもう一度図を見ますと、

2回目にすれ違うときまでに 2人が移動した距離の合計は

1回目にすれ違ったときに 2人が移動した距離の3倍で

自宅から駅までの距離の3倍でもあります。

お兄さんが2回目にすれ違うまでに移動した距離は

1回目にすれ違ったときまでに移動した距離の3倍ですから

80×3=80+ X +30+30   

X =100 となり 

自宅から駅までは、80+100+30=210   210m

 

どうでしょう?

 

図を書かないと 思いつかないような計算ですね。

それにしても

「すれ違い」っていう コトバ。せつないですね~