ショルダーキーボードのピッチベンダーを駆使して、ロックギターのディストーション・サウンド・フレーズを完璧にコピーしてしまう、作曲もして、太鼓も叩ける、スタジオ機器にも通じている・・・となれば、Jeff Beck と二人だけで“WIRED”を作れちゃう。
ライブでは、ギタリストの音なんかいいから、この人のPAをもっと上げろ! と叫んでしまう。で、たっぷり見れるこのバージョンがたまらない。
どんどん遡(さかのぼ)って、最初のソロアルバム“First Seven Days”(多分、聖書・創世記の創造の七日間だと思う)に針を落とせば、最初から彼の音・演奏は確立していたことを確信できる。
それにしても、裏方に徹する実力者的イメージの彼が、 “Miami Vice” で、1986年頃に大ブレークしていたことを比較的最近知って、ほっと安心。