【玉手 (たまて)】
武内宿禰(たけのうちすくね)の後裔。
玉(たま)とは魂(たま)で、精霊の在する地。
手はその方向や場所を占めす語。
職業も意味し、それより王宮の守護に任ずる種族の名になった。
『古事記』考安段に見える玉手岡は、大和国葛上(かつらぎかみ)
郡玉手村で、今の奈良県御所(ごせ)市玉手。
姓(かばね)は臣(おみ)で、
天武天皇十三年(684)に安臣姓(あそみせい)になる。
玉手朝臣(たまてのあそみ)。
同じき宿禰の男、葛木曾頭日古命の後なり。日本紀に合へり。
とある。
『姓氏・家系・家紋の調べ方』 『難姓・難地名字典』 丹羽基二:著