さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

公家ことば集存より

2009年06月01日 21時56分21秒 | 本・言葉・古文書/草書 

御所ことばの語彙を集めたものに、『公家ことば集存』があります。

この語彙集は、華族会館旧堂上懇談会が公家ことばを、敬称・

人称・小児語など10項目に分類して総数372語を収めています。

(公家のことば、宮中女官のことば、尼門跡のことば)

 

敬称・人称・小児語の一部

〔天皇陛下〕 御カミ(オカミ) 禁中サン(キンチウサン)

〔皇后陛下〕 皇后宮(クワウゴウグウ) 皇后サン(クワウゴウサン)

〔皇太后陛下〕 皇太后宮(クワウタイコウグウ) 大宮サン(オホミヤサン)

〔皇太子殿下〕 東宮サン(トウグウサン) 東宮サン(ハルノミヤサン)

〔摂家精華大臣家以上の主人〕 御所様(ゴッサン)

〔諸家堂上家の主人〕 殿様(トノサン)

摂家精華大臣家の室〕 御簾中様(ゴレンチウサン)

〔諸家堂上家室 御督様(オカミサン)

〔武家より嫁せる諸家堂上家室〕 奥様(オクサン) 奥方サン(オクガタサン)        

〔宮中宮家摂家精華大臣家にて父上を称す〕 御申様(オモウサン) 

同母君を称す〕 (オタアサン) 

〔宮中堂上兄〕 御兄サン(オ二イサン)

〔同     姉〕 御姉サン(オネイサン)

 

 

 『ごきげんよう 挨拶ことばの起源と変遷』 小林多計士:著

 

 

子供の頃、「昔、明治天皇にお仕えしたことがある家やった。」と、

言うのが父の口癖でした。

しかし、あまりにも幼すぎたのでよく覚えていません。

その中で、オタアサン、オモウサン、という言葉を聞いた気がして、

この言葉を見つけた時懐かしさを感じました。

宮中宮家摂家精華大臣家のお父さんとお母さんのことだったんだ

なあ、って初めて知りました。

父は関東に住んだことがあったのでしょうね。

いや、あれは母方の方だったのかなあ・・

今となっては思い出せませんが。。。

 

 

 

- 御所ことば(3)-

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4 コメント

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明治天皇へのお仕え (忠太)
2009-06-01 22:44:19
思い出せないのは悔しいですね。父方、母方双方の可能性もありますね。
返信する
忠太さんへ♪ (obichan)
2009-06-02 02:37:07
ありがとうございます。

戦争経験者だったんで、満州の話とかもよくしてました。
だから、てっきりそっちの言葉と思ってたんですよ。
そういや、オモニって言葉も聞いたような。。。
返信する
おもうさん (しょうじゅ)
2010-02-20 23:42:53
「おもうさん」

「お申さん」
という解釈は初めて知りました。

中納言、大納言などの
‘納言’は和名で
「ものまうす(申す)つかさ」
ですし、理に適っていると思いました。
右大臣、左大臣などの
‘大臣(おとど)’も和名で
「まうち(申し)ぎみ」
ですし。

平安時代の寝殿造りからの解釈で、
「母屋(寝殿)」にいるから、
‘もや’の頭文字を取って、
おもうさま、という通説もありますが、
どっちも面白いと思いました。
返信する
しょうじゅ様へ♪ (obichan)
2010-02-22 21:29:56
はじめまして!
ご訪問・コメントありがとうございます。

私も、この漢字を使うのが不思議でした。
「母屋に住む人=おもうさま」
「対屋に住む人=おたあさま」
「北の対屋に住む正妻=北の方」
というのを何かで見たことがありますが、
確かになるほどと納得できるものがあります。

こっちはもしかしたら、
お声がけ(申す)=命令する人
という意味からかな?と思っています。
「お…申す」には敬意を表す意味だそうですし。
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