大久保教会の兄弟姉妹へ 2010年10月6日
天候が不順ですが、いかがお過ごしですか。主の恵みと平安とが豊かにあり、健康が守られるようにお祈りしています。
10月に入り、10年度の後期に入りました。クリスマスへ向けての準備と新年度への準備を始めてゆかねばなりません。
お祈りとご協力をお願い致します。
チリ落盤事故の救出作業はピッチがあがり、2週間以内に救出できる見通しと報道されていました。当初の予想よりも早まる救出が主の働きと感謝します。
日本では、阪神タイガースのマートン選手がイチロー選手の日本プロ野球シーズン最多安打記録を塗り替えました。彼はクリスチャンで、ヒーローインタビューのお立ち台からも神様の力の素晴らしさを証する選手です。今後の活躍に期待したいですし、トレイ・ヒルマン監督に続く主の証し人として用いられることを祈ります。
さて、今度の週末は3連休ということで遠出される方も多いと思います。お休みされる方はぜひご連絡くださいね。お祈りします。我が家では、アメリカの弟が約7年ぶりに帰国するので、再会が楽しみです。彼は10日の礼拝に出席する予定でいます。
今夜の祈祷会から、テサロニケ人への第一の手紙を学び始めます。今回は1章を学びます。パウロは第二回伝道旅行の際にマケドニヤに渡り、まずピリピで宣教をし、次にテサロニケで宣教をしました。パウロたちの伝道を通して多くのテサロニケの人々がキリストの福音を信じるようになりましたが、ユダヤ人たちのねたみを買い、暴動が起こったためにベレヤへ退きます。その後、テサロニケの兄弟姉妹のことが気にかかり、テモテを派遣するのですが、テサロニケから戻ったテモテの報告は喜ばしいものではありませんでした。ですから、パウロは彼らの信仰をまず励まし、テモテから報告されたテサロニケ教会の様々な課題に対する指導と解決を与えるために手紙を書きました。
いつものように教会の兄弟姉妹へ挨拶をした後、パウロは神への祈りの中でテサロニケの主にある兄弟姉妹たちを覚え、次のように感謝していると云います。「あなたがたの信仰の働きと、愛の労苦と、私たちの主イエス・キリストに対する望みの忍耐とを、父なる神の御前に絶えず思い起こしている」と。パウロは手紙の冒頭からテサロニケ教会の課題に触れ、頭ごなしに叱咤することはありません。まず、いつものように祈りと喜びと感謝から入ります。主イエス・キリストに在って、いつも喜び、絶えず祈り、すべてに感謝する信仰の姿勢が表れており、私たちが見習うべき点であると思います。すべての事に対して、まず祈りと感謝を持ってゆくことを心がけ、主に助けと励ましを祈りましょう。すべては主から与えられています。
パウロは、テサロニケ教会の兄弟姉妹の「信仰の働き」と「愛の労苦」を主に感謝すると云っています。信仰の働きとは、信仰に根ざした働き、主イエスの僕としての働きということです。愛の労苦とは、主イエス様に対する愛に根ざした主と隣人に対する労苦という意味に捉えることができます。この信仰の働きと愛の労苦をテサロニケ教会の兄弟姉妹が共に担っている証を耳にし、主イエスに対する希望を持ちつつ主の再臨に備えている信仰生活の様子を知り、主に感謝の祈りをしているのです。この手紙はキリストの再臨を強調し、主が再び来られる時に主の御前に聖く、責められるところがなく、神様喜ばれる信仰生活をしようと励まします。3節をとおして、テサロニケ教会の兄弟姉妹が、第一コリントにもある主イエス・キリストにある「信仰と希望と愛」をもって歩んでいたことが判ります。 4節で、パウロはテサロニケ教会の兄弟姉妹は「神に愛され、選ばれている」と云います。イスラエルの民だけが神に愛され、民として選ばれているのではなく、異邦人であるテサロニケ人も救い主イエス・キリストを通して神様に愛され、神の民として選ばれている民であると確信し、神に感謝するのです。今日を生かされている私たちも同様です。私たちもイエス様を通して神様に愛され、神のために働く者として選び出されたのです。これは光栄なことであり、感謝すべき神様からの恵みです。
5節で、テサロニケ教会に福音が伝えられ、人々がイエス・キリストを救い主と信じた時、そこには4つの真実があったとパウロは云います。それらは「福音のことば」、「神の力」、「聖霊の働き」、「パウロたち宣教者の福音に対する確信」です。大久保教会が成長し、豊かに実を結ぶためには、イエス・キリストの福音、神の力、聖霊の導き、私たち教会員の堅い信仰の4つの要素が不可欠だと教えてくれます。この4つが見事に合わされる時、患難・試練にある者たちが次々と救われ、キリストに倣う者・似る者とされ、神に対する信仰が世界中に伝えられてゆきます。また、事実テサロニケで起こったように、偶像を崇拝していた者が主イエスに出会って信じた結果、真の神に礼拝をささげ、神と隣人に仕える者へと変えられてゆき、主に希望を抱く者の証が世界中へのべ伝えられているとパウロは云います。同じ様なことが大久保教会にも起こると信じ、福音に聞き、神の力に頼み、聖霊の導きに従い、祈りと信仰をもって歩んでゆきましょう。
週の後半の日々も主の導きとお守りがあるようにお祈り致します。
主に在りて
大久保教会牧師 河野信一郎