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大久保バプテスト教会 聖書の学び

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聖書の学びを御一緒に

テサロニケ人への第一の手紙4章1節~8節

2011-01-16 22:48:25 | 聖書

大久保教会の兄弟姉妹へ 2010年11月24日
日に日に寒さが増しておりますが、いかがお過ごしでしょう
か。皆さんの上に、主の恵みと平安とが豊かにあり、健康が守
られるようにお祈りしています。
*来る28日の主日から待降節・アドベントが始まります。


今夜は、テサロニケ人への第一の手紙4章1節~8節を学び
ます。使徒パウロは、テサロニケの教会への第一の手紙を閉じ
るにあたり、4章と5章を用いて、テサロニケのクリスチャン
たちが主イエス様を信じて従う者として倫理的にどのように歩
み、神を喜ばすべきかを記し、勧めています。
4章1節から3節には、その勧めの主題が記されていますが
、それは「神の御心は、あなたがたが清くなること」とパウロ
は云います。「どのように歩いて神を喜ばすべきかを私(パウ
ロ)たちから学んだように、また、今も歩いているように、ま
すます神を喜ばすように歩み続けなさい」と兄弟姉妹たちを励
まします。パウロは、テサロニケの兄弟姉妹たちが主の御前で
忠実に歩み続けることを切に願います。何故ならば、コリント
教会の場合もそうですが、罪からの解放と性的な解放がごちゃ
混ぜになり、すでに信じて救われたのだからとふしだらな事が
別に責められないで行われていたからです。
パウロは、そういうが懸念される中で「清くなる」とは第一
に、「不品行を慎むこと」と云います。これは「性的不品行を
避ける」ということです。今の時代では、援助交際や売春や不
倫を指すのでありましょう。男女の関係にも、たとえ夫婦関係
であっても、夫に対し、また妻に対する神様の御心があること
を私たちは決して忘れてはならない、男女の間柄において互い
に尊重する責任が私たちにはあります。
第二に「各自、気をつけて自分のからだを清く尊く保つこと
」、また第三に「神を知らない異邦人のように情欲を欲しいま
まにしないこと」と云いますが、これは第一の「不品行を慎む
」ことをもっと詳しく述べてものであるのか、それとも新しい
勧めであるのか判断に苦しみますが、主を第一とする生活にお
いて、心も身体も清く保ち、自分の情欲や身体のためだけに用
いないように、主の御用のために用いる事を勧めた言葉に聞こ
えます。第一の勧めが男女間の関係を清く保つようにという勧
めであるならば、第二と第三の勧めは自分の心と身体を清く保
つ事を勧めた言葉であると思います。
さて、パウロは第四に、「このようなことで兄弟を踏みつけ
たり、騙したりしないこと」と云います。これは男女関係では
なく、自分の兄弟姉妹の関係において神の御前に清く歩むこと
を勧めていることであると思います。親の老後や介護の件で兄
弟中が悪くなることがあります。また、親が残した遺産を相続
する時に兄弟関係を壊滅状態に至らせることがあります。嫁姑
問題で兄弟関係が悪くなることもあります。お互いに大変辛く
悲しいことです。神様が悲しまれることでもあります。ですか
ら、兄弟関係においてもお互いに清くフェアであることが神様
の御心であります。相手を「踏みつけたり、騙したり」と私た
ちが加害者にならぬようにとの言葉であるようにも聞こえます
。私たちの国籍は天にあり、宝は天にあることを信じ、この地
上のものに捕われ、固執しないようにお互いに気をつけましょ
う。天に宝を積むようにこの地上で忠実に働く者に神様は豊か
に報いて下さるのです。
救い主イエス・キリストを通して神が私たちを救って下さり
、主に仕える者として召してくださったのは、私たちが「汚れ
たことをするためではなく、清くなるためである」とパウロは
7節で云います。永遠の命が与えられて、神のご臨在の中で永
遠に生かされるためには、汚れたままでは御国には入れて頂け
ないのです。
パウロは、今回のテサロニケの兄弟姉妹たちに対する勧めは
「警告」であると云います。厳しい言葉です。しかし、私たち
が主の御前に清く歩み、神の喜ばれる道を歩むためには、優し
く柔らかい言葉だけでなく、厳しい堅い言葉が必要なのです。
耳当たりの良い言葉だけではクリスチャンとしての成長はない
のです。8節でパウロは、「これらの警告を拒む者は、人を拒
むのではなく、聖霊をあなたがたの心に賜る神を拒むのである
」と云います。いつも悔い改めた心をもって、謙って主の御言
葉に聴き従う者とされてゆきたいと願います。
「聖霊をあなたがたの心に賜る」とありますように、私たち
が清くなるために神様はご聖霊を私たちにくださり、神の霊で
あるご聖霊が私たちの心をその宮、住まいとしてくださって私
たちを励まし、心を清いものに造り変えようとしていることを
再び覚え、ご聖霊の力強きお導きのもとに主の御心にかなった
日々の生活を歩ませていただきましょう。
それではまた。週の後半の日々も主の導きとお守りがあるよ
うにお祈り致します。
主に在りて
大久保教会牧師 河野信一郎