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大久保バプテスト教会 聖書の学び

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聖書の学びを御一緒に

テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

2011-01-16 22:57:20 | 聖書
大久保教会の兄弟姉妹へ 2011年1月5日
新年明けましておめでとうございます。新しい年、主の恵み
と平安が皆さんの上に豊かにあるように祈ります。

*今月25日から2年間、日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)
からタンザニアへ派遣される倉辻忠俊兄のために。23日の礼
拝において派遣祝福式を行います。

今夜は、テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節を
学びます。
使徒パウロは、テサロニケの兄弟姉妹たちへの手紙を結ぶに
あたり、5章12節から22節の部分で、兄弟姉妹たちに教会
内の交わりに関して4つの勧めをします。そしてその中心・目
的は、13節の「互いに平和に過ごしなさい」という言葉に集
約しています。
パウロの第一の勧めは「教会のリーダーと信徒間の交わり」
に関する勧め(12、13節)、第二は「教会内の弱い者と強い者
間の交わり」に関する勧め(14、15節)です。先の二つの勧め
は教会内の兄弟姉妹への心の姿勢についてですが、三つ目の勧
めは各信徒のキリストに従う者としての神への信仰の姿勢につ
いての勧めです。
教会のリーダーへの不満、信仰的、身体的、精神的、あるい
は経済的に苦しむ者を含む弱い者たちへの寛容(忍耐)の無さ、
また悪を行う者への怒りが教会の交わりを傷つけたり、弱めた
りしてはならないとの勧めです。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事に
ついて感謝しなさい。これがキリスト・イエスにあって、神が
あなたがたに求めておられることである」という御言を、大久
保教会として新年最初の祈祷会で聴く事ができる事は神様のお
取り計らいであると信じ感謝します。
これは各クリスチャンへの個人的な勧めでも、「義務」の押
しつけでもありません。主のからだなる教会に対する勧めです
。つまり、「主の教会・大久保教会として、いつも共に喜び、
絶えず共に祈り、すべてのことについて共に感謝しなさい」と
の勧めです。
教会の中には、楽観的な人もいれば、楽観的になれない人も
います。夢を語れる人もいれば、目の前の事柄を冷静分析でき
る人もいます。非現実的な人もいれば、現実的な人がいます。
どちらも大切な存在です。
「いつも喜んでいなさい」と勧められても「自分には無理」
という方もおられるでしょう。確かに一人だといつも喜んでい
られません。苦しい事、辛い事、逃げ出したくなる事が常に起
こります。ですから、その苦しみや痛みの中にある兄弟姉妹た
ちをそうでない兄弟姉妹たちが寄り添い、支え、励ます、そう
いう神の家族が私たちには互いに必要なのです。
「絶えず祈りなさい」と勧められても「祈れる時もあれば、
祈れない時もある」という意見の方もおられるでしょう。確か
に一人だと思い悩んだり、不満や怒りに満たされたり、信仰の
スランプに陥って祈れなくなる時があります。ですから、その
ような状態の中に立たされる兄弟姉妹たちに寄り添い、いっし
ょに主に祈る兄弟姉妹が必要なのです。
「すべてに感謝しなさい」と勧められても「そんなこと不可
能」と思うのが私たちではないでしょうか。確かに一人だと全
てのことに感謝できなくなる時があります。暗闇に鎖されてす
べてがマイナスに見えたり、そういう中で不安を覚えます。周
囲と自分を見比べて自己嫌悪に陥ったり、不満を覚える時もあ
ります。ですから、そのような思いにある兄弟姉妹たちに寄り
添い、主イエスという世の光の中に照らされて共に生きてゆく
兄弟姉妹が必要です。
つまり、教会にはいつもどちらの人が共存していて良いので
すし、それが神様の御心であると強く感じます。教会では、す
べての兄弟姉妹がリーダーになる必要はなく、それぞれが神様
から頂いている数々の賜物を持ち寄って互いに仕え合えれば良
いのです。すべての兄弟姉妹が強くなくて良いのです。すべて
の兄弟姉妹が楽観的でなくて良いのです。弱い人や現実的な人
が教会の一員として共にいる、共に主に仕えることが自然の姿
であり、それがバランスのとれた教会なのだと思います。その
ような教会が、神様の御心にかなった真のキリストのからだな
る教会のあり方なのだと示されます。
私には、皆さんが教会の兄弟姉妹として必要です。また同時
に、皆さんに必要とされ、皆さんに仕える者と私はされてゆき
たいと主に願いつつ、祈りつつ歩む者です。不束な牧師ですが
、今年もこの者のためにお祈りください。どうぞよろしくお願
い致します。皆さんの信仰が祝福されますようにお祈りしてい
ます。
いつも共に主に愛されていることを喜び、心を合わせて絶え
ず全能なる主に祈り、すべてのことを共に主に感謝しつつ、新
しい年も共に歩んでまいりましょう。
それではまた。週の後半の日々も主の導きとお守りがあるよ
うにお祈り致します。
主に在りて
大久保教会牧師 河野信一郎