NHKが製作した戦争番組について安倍晋三、中川昭一両国会議員からの圧力があり、その結果番組が不当に変えられたとNHKのプロデューサーが内部告発した。この番組は2001年1月に放映された「戦争をどう裁くか」シリーズ2回目の「問われる戦時性暴力」という番組で2000年12月に東京で開催された「女性国際戦犯法廷」などを取材し、従軍慰安婦など戦時性暴力の責任問題を取り上げた。従軍慰安婦問題は南京事件と並ぶ . . . 本文を読む
娘が今読んでいる本がキュリー夫人の伝記です。でも200ページのうちの20ページしか読んでないそうですが。そこで娘に教えてもらったのは「キュリー夫人はポーランド人である」ということです。てっきりフランス人と思っていました。娘が伝記を完読するのはかなりかかりそうなので、少し先回りして調べて見ました。
キュリー夫人の元の名前はマリア・スクロドフスカといい、ポーランドのワルシャワで生まれました。家は貧し . . . 本文を読む
歴史認識としてネット上で熱い議論が戦わされているのがいわゆる「南京大虐殺はあったか、なかったか」ではないだろうか。
まず経過を簡単にまとめると、1937年(昭和12年)7月に盧溝橋事件により日中戦争が勃発する。戦線は次第に南下し、同年12月に国民政府の首都であった南京が陥落する。南京陥落後、翌1938年3月に南京に中華民国維新政府が成立するまでの3ヶ月間、日本軍による捕虜、非戦闘員に対する殺戮、 . . . 本文を読む
昨晩、歴史教科書の話題が出たので、歴史認識に関する私の考え方を述べてみたい。
過去の歴史について善悪だけで論じるべきではないと思う。太平洋戦争を百羽一絡げに「善だった」「悪だった」決めつけることには無理があり、こういった善悪二元論が、延々と不毛の論争を続ける原因にもなっているのだと思う。東京裁判も日本が「被告」なのだが、日本が負けたから被告であって、決して日本が悪で、連合国が善ではないはずだ。し . . . 本文を読む
私の先祖が住んでいた備中足守は、現在の岡山市の北西部に位置する。戦国時代には中心を流れる足守川をはさんで毛利方と織田方がにらみあっていた。またこの足守川の下流に羽柴秀吉の水攻めで有名な備中高松城があった。
関が原の合戦後、秀吉の妻おねの兄である木下家定が備中足守藩の藩主となった。その石高は2万5千石である。以後幕末まで木下家がこの地を領有し、明治の時代に木下家の当主であった木下利玄は、白樺派の歌 . . . 本文を読む
本日は私の故郷である倉敷の偉人、大原孫三郎と総一郎親子について語りたい。
大原孫三郎は倉敷紡績の2代目社長で大原美術館を作った人としても有名である。大原美術館は、同郷の画家児島虎二郎が渡欧した際に大原孫三郎の支援を受け収集した絵を展示する日本初の近代西洋美術館である。倉敷の街を歩くと大原美術館だけでなく、元々は倉敷紡績の敷地であったアイビースクェアーや倉敷中央病院など孫三郎ゆかりの施設を数多く見 . . . 本文を読む
ローカルな話であるが、子供の頃バスで岡山県南部から山陰方面へ行くとき、国道53号線から津山から院庄(いんのしょう)を通って国道179号線か181号線を北へ抜けていった。ここを通過するときバスガイドさんが必ずといってよいほどある歌を歌うのだが、途中の語りの部分が「てんこうせんを~むなしゅうするなかれえ~」と意味不明の呪文のように聞こえていたものだ。
この呪文は、院庄にある作楽神社にある桜の木にま . . . 本文を読む
久しぶりに地元のマイナーな歴史ネタです。
光市の島田川に立石孫一郎の碑がある。幕末の人物で、もともと播磨の国の人で、後に備中倉敷の名家である大橋家の養子となり当時は大橋敬之助と名乗っていた。ところが養家でトラブルに巻き込まれ、養家を飛び出し長州へやってくる。長州藩といえば、倒幕勢力の代名詞のような存在であるが、当時は第一次長州征伐倒幕と佐幕が拮抗していた。一方で武士による正規軍とは異なる非武士階 . . . 本文を読む
今年は日露戦争100周年ということである。それを記念して司馬遼太郎さんの小説「坂の上の雲」をドラマ化する計画があるという。日露戦争のクライマックスは203高地の攻防戦と日本海海戦であるが、日本海海戦はロシアの強力なバルティック艦隊を壊滅させたということで後世でもよく語り継がれている。
この戦いで、連合艦隊司令長官だった東郷平八郎元帥は伝説のヒーローとなった。世界的にも、トラファルガーの海戦で「無 . . . 本文を読む
タイトルのところにも書いてありますが、歴史が好きでここには歴史に関する話題を中心に書いていきたいと思っています。今までの記事も毛利と宇喜多を取り上げていることからお分かりかと思いますが、中国地方の戦国時代が歴史のジャンルとしては一番好きです。これは、私の出身地が岡山県、現住所が山口県と中国地方中心の人生を送っていることによります。当面中国地方の戦国時代が中心になると思いますが、他にも太平洋戦争や日 . . . 本文を読む