”自己との戦い”

ソチの冬季オリンピックが終わった。
歴史のある競技、比較的新しく種目として
加わった競技と色々あった。

メダルリトになった8選手は何れも素晴らしい
パフォーマンスを発揮した。全ては日々鍛錬の
賜物であろう。

特にスキージャンプの笠井選手の41歳にして
銀メダルは群を抜いて素晴らしい。

今大会の傾向としては、日本のお家芸競技に
挑み続けた熟年層アスリートと新しいスポーツ
に挑み、新星のように現れた若手選手がメダリ
ストになったような気がする。

しかし、小生には女子モーグルで惜しくもメダル
には届かなかったものの、上村愛子選手のパフォー
マンスが忘れられない。

過去から着実に順位を上げて来ており、今大会に
おける彼女は集大成として挑んだ大会ではなかった
だろうか。

決勝に残った彼女の演技はターン、エア、タイム
ともに完璧に近い滑降に見えた。見ていて鳥肌が
立つ演技とはこのことだろう。

結果としては、今回もメダルに一歩届かなかった
が、スタート順のハンデ（早い順番のスタートは
採点の面で不利のようである）を克服しての4位
は本当に素晴らしい。

何にも増して、順位が確定した後の彼女の清々しい
笑顔が全てを物語っていたのではないだろうか。

”上村選手、あなたは日本の女子モーグルの第一人者
　であり、世界で4番目に強い選手なのです。
　今後もこの国の若手の育成に是非貢献してあげて
　下さい。”

と言いたいのは小生だけでしょうか？

子供に見せるＴＶ番組はよく吟味して・・・

テレビのＢＳ放送も放送局が増えてきているが、
有料もあれば無料もある。

最近、開局した無料のＢＳテレビ局でディーライフ
というのがあるが、海外のドラマ、コメディー、その他
をいろいろやっているみたいだ。

しかし、ドラマ/犯罪に関して言うと毎回、毎回極めて
どきつい内容のようである。

簡単に人を打ち殺したり、表現描写にも躊躇してしまう
ような内容に驚く。

夜のやや遅い時間帯での放送が多いようであり、子供は
見ていないと思うが、出来たら見せたくない番組であろう。

話は少し変わってしまうが、先日も名古屋で車を使っての
無差別殺人未遂事件が発生した。

幸い怪我人は多数出たが、死者が出なかったのがせめて
もの救いであろう。

犯人の動機は現在、警察当局が取調べ中のようであるが、
数年前に起きた秋葉原の無差別殺人と重なってくるので
ある。

漠然とした社会に対する不満が引き金となって、全く関係
のない人にその矛先が向けられる。恐ろしいことである。

周りとのコミュニケーションが取れず、自己中心で、挫折
を経験したことがないから他人の痛みが判らない。
そんな若者像が見えて来ないだろうか

責任ある人は発言に細心の配慮を！

つい先頃、公共放送機関の新トップが戦時の従軍慰安
婦のことに関してきわめて配慮を欠く発言でまたまた、
某国の反発を買っていた。

ことある毎にこの問題を殊更に誇張し、事実を歪曲し
て世界に発信するこの国のスタンスにも問題があるが、
為政者の思惑もあるようなので何とも仕方がない。

話を戻すならば、政治家や公共的機関のトップの発言
はいかにインパクトが大きいかを常に認識しておく
べきである。（当たり前の話だが・・・）

市井の人が話すことと、公的な組織のトップが話すこ
ととは自ずと違う。思ったことをそのまま口に出すこ
とは慎むべきだろう。（内容が国と国との意識の問題
に関わるものであればなお更だ。）

このような方を公的機関のトップに据えた政治（家）
の責任は大きい。