環境法令ウオッチング

2006年7月から2007年12月までの環境法令情報・行政情報・判例情報を掲載。

平成20年度予算編成の動向 ⑰経済産業省の概算要求 環境制約を成長の糧に その2

2007-08-30 07:14:12 | 環境行政一般
2007年8月30日 
 平成20年度経済産業省の具体的な予算、第2回は、引き続き強力に推進すべき環境上の課題についてみていきます。

【経済産業省の概算要求 その2 引き続き強力に推進すべき環境上の課題】
1.環境と経済の両立を目指した経済社会の構築【2,240億円】
 地球温暖化問題への対応は喫緊の課題であり、世界最高のエネルギー効率を実現した我が国がその経験と技術力を活かし、世界をリードしていくことが求められていることから、①北海道洞爺湖サミットなどを通じ、地球温暖化対策の推進と経済成長の両立を可能とする「日本モデル」を世界に向けて発信する、②サプライチェーン全体を通して、3R(リデュース、リユース、リサイクル)や化学物質管理など環境に配慮した製品づくりがなされるような仕組みを構築する、施策に対し予算案が計上されています。なお、(1)及び(2)の京都議定書関連の施策は、緊急に取り組むべき3本柱としても取り上げられています(共通)。

(1)京都議定書の目標達成に向けた総合的取組の推進(※)
【1327億円(1042億円)】

(2)ポスト京都議定書の枠組み構築等に向けた主導的役割の発揮(※)
【914億円(517億円)】

(3)サプライチェーン全体での環境配慮システムの構築
① 製品のライフサイクル全体を視野に入れた3R制度の高度化
□サプライチェーン全体での3Rの取組の支援
【一般会計 5.4億円(0.9億円)】
【エネ特会計 2.4億円(0.9億円)】
・製品のライフサイクル全体の資源有効利用を進めるため、事業者に対しサプライチェーン全体での副産物削減や再生資源の使用可能量を高める製品設計を促すとともに、同一サプライチェーン内の企業グループに対して、資源投入量の抑制を図るための診断や改善指導を行う。また、3Rを含む環境配慮型製品の市場拡大に向け、消費者に対して製品の環境情報を分かりやすく伝達するための性能評価手法の開発(環境負荷の「見える化」)などを行う。
② 家電リサイクルシステムの一層の充実
□家電リサイクルシステムの一層の充実
・メーカーリサイクルの拡大、不法投棄の抑制等を円滑かつ効率的に実現するため、メーカー・小売業者・自治体等の協力関係による廃家電の回収体制・不法投棄防止体制の整備、リサイクル料金の低減、小売業者の引取引渡へのチェック体制の強化などを行う。
③ サプライチェーン全体を見据えた化学物質管理に向けた取組の検討
□化学物質管理政策の見直しの検討
・国内外の環境変化を踏まえ、サプライチェーン全体を見据えた化学物質管理政策の見直しについて検討を進める。

【官報ウオッチング】
新しい情報はありません。

【行政情報ウオッチング】
環境省
第15回アジア太平洋環境会議(エコアジア2007)の開催について(第2報)

国土交通省
平成20年度国土交通省関係予算概算要求概要について
トラック輸送情報(平成19年5月分)

資源エネルギー庁
わかりやすい「エネルギー白書」の解説 のページを更新
平成18年度水力資源有効活用技術開発調査(ダム湛水池)報告書

東京都
「水源地域の植林体験会」の参加者募集

【判例情報ウオッチング】
新しい情報はありません。

ISO14001
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