硝子戸の中でのひとりごと

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奈良・橿原の今井町を歩く。その1

2016-06-10 00:08:29 | 奈良
先日、奈良・橿原の今井町へ行ってきました。
近場なのに、ちゃんと行くのは今回が初めてでした。

今井町のはじまりは戦国時代。
御坊称念寺を中心とする環濠集落・寺内町として成立した町です。
かつては「大和の金は今井に七分」といわれたほどの
繁栄を誇っていたのだとか。

まずは、今井街並み交流センター「華甍(はないらか)」へ。

すっごくきれいな建物なんだけど、明治36年建設。
いろいろ資料が用意されていて、最初に行くにはぴったりかも。

キョロキョロ周囲を見ながら、次に入ったのは河合家住宅・
河合酒造さん。

現役の酒蔵さんで、奥で酒蔵の道具なんかが見られます。
最近見学用に整えられたらしく、係の方のご案内付き。

そこから北のほうへ進むと、西光寺が見えてきます。

ちょっとだけ覗いて、西へ。

こちらは旧米谷家。大きい住宅です。

広い土間があり、奥には土蔵。
蔵前座敷のある土蔵、というユニークなものも見られます。

私も見ていた朝ドラ「あさが来た」に、今井家として登場したのが
こちらだったそうで、撮影時の写真が置いてありました。
以前の「ごちそうさん」にも登場したそうですが、
残念ながらあまり詳しくないので、どのシーンかはわかりません。

さてさて。
お次は、山尾家住宅。
今回のハイライトです。
 

かなりの年代を感じますが、大商家!というのが伝わってくる外観。
江戸幕府8代将軍吉宗の時代に、幕府の巡見使一行の宿泊所になったとか。

そして、私的大注目は明治時代。
西南戦争前夜、明治天皇大和行幸が実現した際に、木戸孝允や三条実美が逗留した場所です。

当該の部屋は、欄間や床の間、襖絵などがとても豪華。
木戸さんが泊まったその部屋でお茶がいただけるというオプションが素晴らしく魅力で……
もちろん、お願いしていただきました。

直筆の書や当時の調度品も残されているわけで……
感慨深いですよね。
だって木戸さんは特に、亡くなる直前なんだもん。

体調が思わしくないから療養のためにここから京都へ移動、西南戦争勃発。
そして、その行く末を案じながら亡くなるわけですから。

ちなみに三条公はここで西南戦争の一報を聞いているとか。

奈良・橿原の今井町に、そんな場所が残っているわけです。
明治史好きな人にはたまらないですよ。

住居内には勅使門があり、水琴窟や紅梅のある庭があり。
時期的に、サツキが満開で非常にきれいでした。
そして蔵の1つが「今井まち衆博物館」として公開されています。

なお、現住住居であり、実際に生活されている場所でもあるので
おじゃまする際にはご一報入れたほうがいいと思います。
蛇足ですが、居住者の方は、とってもいい方でした。


その2に続く。

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