硝子戸の中でのひとりごと

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タイトルは漱石より拝借☆

転害会へ

2019-10-12 21:26:54 | 奈良
10月5日に、東大寺の手向山八幡宮の転害会(てがいえ)に行ってきました。

今年は1960年以来!というお神輿のお渡りがあるとかで、
ちょっと話題になっていました。
どうも、昨年にお渡りを再開する予定であったのが、
荒天のため今年になったのだとか。

まずは手向山八幡宮で神事です。
新しいお神輿が鎮座しています。


そしていよいよ転害門までのお渡りです。




雅楽隊などが先導し、お神輿が続きます。
お渡り行列の中には、宮司さんだけではなく、
東大寺のお坊さんも混じっています。
手向山八幡宮って東大寺の鎮守社ですもんね。
神仏混合時代には一緒だったわけだし。
歴史を感じるところです。

と言っているうちに、行列は東大寺の中門前へ。
中門から、廬舎那仏へのお参りがあります。



中門の回廊の外を進んで、正倉院前を歩きます。
なんだか状況が絵のようです。美しい。

転害門へ到着。
転害門が御旅所になっているから「転害会」なんでしょうが……
なんで?と思ってたんですよね。
どうも、奈良時代に八幡神が入京した際に、
そのお神輿を転害門におろしたのが縁、なのだそうで。

そして改めて神事です。



派手さはあまりないですが、雅やかで良い感じ。
お祭は満足して、転害会にちなんだ特別拝観に向かいます。

特別拝観は、勧進所で行われていました。
まず、まっすぐ奥まで進んで、八幡殿とその隣の阿弥陀堂へ。

八幡殿では、僧形八幡神坐像を見ることができます。
この八幡神像は、重源上人が快慶に依頼してつくらせたもの。
有名な神像ですが、実物、本当に素晴らしいです。
慶派の仏師って何を見ても本当に凄いけれど、
運慶と快慶は実に段違いですよね。

阿弥陀堂には、五劫思惟阿弥陀如来坐像。
五劫院が有名ですが、あちらはまだ拝見したことがないので、
五劫思惟阿弥陀像をちゃんと見るのは初めてです。
個人的にはあのボリューミーな頭髪よりも
四角く扁平なお顔のほうが印象的でした。
(相変わらず罰当たりな感想だな)

そして、手前の公慶堂。

こちらでは公慶上人坐像を拝観しました。
重源上人に比べて知名度が低い気がしますが、
この方がおられなければ、今の大仏と大仏殿は
存在しないわけですからね。
ありがたいことです。

で、拝観後に指図堂にいたら、お渡りの帰路に遭遇。

八幡殿って帰路のルートに入ってたんですね。
そりゃそうか、僧形八幡神坐像がこちらにいらっしゃるんだし。
ということで、お渡りの方々が参拝されていました。


そしておまけ。

やはりというか、今回もほうせき箱へ。
梨とヨーグルトのかき氷をいただきました。

さらに、自分用お土産として、樫舎のお菓子。
大好きな葛焼きと栗きんとん。


いろいろ満足な秋の日でした。




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