limited express NANKI-1号の独り言

折々の話題や国内外の出来事・自身の過去について、語り綴ります。
たまに、写真も掲載中。本日、天気晴朗ナレドモ波高シ

life 人生雑記帳 - 70

2019年12月02日 18時05分54秒 | 日記
さて、不意に休みとなった金曜日。今日は、永田ちゃんと恭子の予約が入ってる。まずは、永田ちゃんとの“リベンジ”に望まなくてはならない。待ち合わせ時刻は、午前6時。始業時間に合わせたのは、リズムを崩したくない事と、恭子との時間を勘案した結果、はじき出された時間帯だった。“ブルドッグ”は、女子寮側にズレて待機していた。早番の出勤者が途切れるのを見計らって、車に向かう。「Y先輩、おはようございます。なーんか妙な気分ですね?」永田ちゃんは朝から元気一杯だった。「ああ、金曜日なのに“有給”とはね。本当に休んでいいのかな?後から“安さん”の雷を喰らったらどうする?」「でも、言い出した当の本人が“何を休んでやがる!”って咆えたら変ですよ。実際問題、Y先輩の活躍で掴んだ休みなんですし、気にしていても仕方ないか!さて、まずは、前回の“リベンジ”から行きますよ!」永田ちゃんは“ブルドッグ”を発進させた。快晴の空の下、城山公園へ車は突っ込んだ。「A勤が出るまでは、派手な真似は出来ませんから、ここで1試合しましょうか?」彼女は臆面も無く小首を傾げた。白いノースリーブに古着感のあるデニムのミニスカート。下着が際どく見えるのが、今日のポイントだ。「この前、千絵先輩とのチラ見せ勝負。あたしの勝ちですね?」「そりゃそうだ。今日も際どく決めて来たところを見ると、有無を言わさず一戦交えるつもりだろう?」「はい、邪魔なスカートは脱いじゃいますね」レースをあしらったピンクのパンティを曝け出すと、彼女は僕を後部席へ引きずり込む。膝に乗ってから、ブラを先に剥ぎ取った。「準備完了しました。ねえ、早くしましょうよ!」職場1の元気印にして、若手の素肌はピチピチで眩しい。唇を重ねると、素早くパンティの中へ手を滑り込ませた。「かき回して!もっと!」愛液でびしょびしょに濡れたホール。後は成り行きに任せて激しく求め合った。

後始末を終えて、永田ちゃんも下着を交換すると僕等は公園を出た。午前9時を少し回った頃だ。「今度はどこへ?」「神崎先輩のお宅です。“サシ”で聞きたいお話があるそうですよ!」「うーん、何だろう?“サシ”でって言うのが気になるなー」「まあ、あたしも立ち会いますから、フランクに聞いてあげて下さいよ!」神崎先輩のアパートは、隣町の隼人町にあった。洒落た作りのアパートの1階の東側の隅が、神崎先輩の部屋だった。「休みの日なのに悪いわね。さあ、上がって頂戴」先輩は、笑顔で出迎えてくれた。「緑ちゃんから聞いたけど、アールグレイでいい?」「はい、余りお気遣い無く」ポットとカップが運ばれて来て、リビングテーブルに乗せられる。「紅茶三昧の高校時代だったんですって?意外だったわ」「何しろ、茶葉は豊富にありましたからね。夏休み期間も鍵を借りて、夏季講習や生徒会活動の後にティータイムを愉しんでましたよ」僕が返すといよいよ本題に入った。「あなたの基本的な思考パターン、“策を用いて要所を突く”、“人に任せて自由にし、責任は負う”この考え方の原点は何なの?」先輩はズバリと聞いて来た。「鋭いですね。元を辿れば、1人の同級生に行き着く事になります。わずか13歳で散った男ですが、彼の存在無くして、今の僕はありません」「13歳で散ったとは?」「循環器系に爆弾を抱えてました。激しい運動や山登りはNG!でも、観察眼と分析力は抜群でした。彼が良く言ってましたよ。“運動が苦手でクラスマッチに出られないなら、別の形で参加しろ!相手を分析して、作戦を考える。頭でクラスに貢献したらどうだ?”って。それからですよ。2人で組んで色々と作戦を練ったり、弱点を見抜いたりしはじめたのは。中一の秋のクラスマッチの前、最終確認をしている最中に発作を起こして倒れ、還らぬ人になってしまいました。でも、墓前で僕は“お前の後は俺が継いでやる”と誓ったんです。クラスマッチは大勝利に終わり、僕も面目を保ちました。それからですよ。あらゆる文献や古典、歴史や戦史を読み漁り、“作戦参謀”と呼ばれるようになっていったのは。ですから、彼が居なくなったのを契機として、僕は後を継いで“頭脳戦担当”として、クラスに貢献し始めた。そして、現在の思考パターンに辿り着いた。そう言う訳です」「悲しい事があったのね。でも、彼が亡くならなかったら、今のあなたは居ないのね?彼も喜んでいると思うわ。遺志を継いでちゃんと社会に貢献してるんだから。でも、何故、検査工程の指揮をあたしに任せたの?あなたが“直轄”で指示を出しても良かったのに?」「“餅屋は餅屋”ですよ。ここへ来るまで“サーディプのサの字”も知らなかった人間に、的確な判断や指示が出せる訳がない。圧倒的に経験値に差があるのですから、一番信頼できる人に任せるのは当然ですよ。しかし、“総司令”になった以上、責任は負う必要がある。リスクを最小限にするとしたら、先輩にお任せする以外に無かった。適材適所で判断すれば、自ずと神崎先輩しか居ない。実際、間違ってないと確信してますがね」「徳田と田尾も自由にさせてるのは、そう言う判断?」「はい、要所だけ抑えて置けば、彼らはやるべき事をわきまえてますから、僕より回すのは上手いし、判断も早い。先行出来てる事で“見えなかったモノ”も見えて来たと思いますよ」「“おばちゃん達”も猫に変えたのもそうなの?」「引継いだ直後から、話し合いを重ねて“何が足りないか?”“何が必要か?”を徹底的に洗い出しました。不満や鬱憤が溜まってましたからね。ですから、まず、自由にやらせて見たんですよ。適正を見極めるために。そうして、洗い出したポイントを順番に叩いて行った。治工具の改良や増設、備品も買い揃えました。朝礼でも、必要な事は難しい話でも、噛み砕いてちゃんと伝える様に変えました。そして、何より“自主性”を大事にしました。ホワイトボードも“誰がいつ休むのか?”“今日は何を優先するのか?”を可視化したに過ぎません。そして、僕の腕を挙げる目的で“弟子入り”をしたのが大きかった。ただ、漠然と見て覚えるより、盗んで自分なりのアレンジを加えることで、自分もレベルアップ出来ましたし、周囲も意識的に動き出した。自分で身に着けた事は、余す事無く伝えて行きました。結果として、25名全体が底上げされ、僕の指示が無くても、自主的に動く組織に変わったんです。僕にとっては“師匠”であり、“母親”の様な存在なんですよ」「“虎を猫に変えた”秘訣は、とことん付き合った結果なのね。あなたらしいやり方だわ。今や風通しも良くなって、一体感すら生まれてるけど、これもあなたの“作戦”でしょう?」「いがみ合って何が生まれます?元々、返し・検査・出荷は一体運用だったはずです。それが、“見えない壁”で仕切られて“壁の中の論理”がまかり通っていた。これでは、各自が窒息するだけで成果が上がりませんよ。2週間、引継ぎ期間がありましたが、嫌と言う程思い知らされましたよ。“これでは回らない”ってね。そして、“どうせやるなら、思い切って自分のやりたい様に変えてみよう!ダメで元々、いずれ引継ぐ人に少しでも楽に継げればいいだろう!”って、勝手に解釈する事にしたんですよ。岩崎先輩や千絵、永田ちゃんとも仲良くなりましたし、素地はあるなって考えたら“やっちまえ!”って突っ走り出せたんですよ。“安さん”からも“思う様に変えて見ろ!必要なモノは揃えてやる!”ってお墨付きももらいましたから、それを追い風に出来た事もありますがね。結果は言わなくともお分かりでしょう?」「見事に塗り替えられた!降参するしか無いわね。あたし、岡元が大嫌いだったの。“女の分際で何を言う”ってオーラが常に出てたから。実際、岡元は何も聞かなかったし、しなかったわ。自分の都合が最優先だった。自分の立身出世のために、周りを利用してたに過ぎないもの。でもね、あなたに代わってから、ガラリと雰囲気が変わって世界観まで塗り替えてくれた。さっきも言ってたけど、窒息寸前だったのが、楽に呼吸する事が出来る職場になった。どれだけ助かったか分かる?それに、あなたは“些細な事でも真摯に向き合って、話を聞いてくれる”これが、あたし達にとってどれだけ恩恵をもたらした事か!悩む事すら必要が無くなったのよ。しかも、自由に思う通りにやらせてくれる!任せてくれる!これだけの事をされたら、信じる・着いて行くしかないわ。正直に言うと、あたし達は期待しても居なかったの。“路線継承されるだけよ”って打算的に見てたの。でも、あなたは違った。そして、今日の有給よ!ここまでやり遂げた者をあたしは見た事もなかったわ。ありがとう!これからも、宜しくね!」神崎先輩は満面の笑顔を見せた。普段は決して見せない笑顔だった。「話は変わるけと、緑ちゃんの髪の色を見て“ブッ飛ばなかった”理由はどこから来てるの?」「高校時代から“化粧容認派”だったからですよ。女性がしゃれこんで何が悪いんです?」「そう言われると、逆に答えに詰まるけど、高校で禁止されてるでしょう?」「規則は破るためにある様なもの。掻い潜ってだまし合いに持ち込んで、さりげなくやる分には問題にならないでしょう?」「伝統に縛られなかったの?」「新設校の2期生でしたから、伝統も無く煩いOBやOGもいませんでしたから、自由にやれたんですよ。僕等が“礎”を作る側でしたからね」「そうか、そう言う環境なら、何をやっても許される側面はあるわね。柔軟な考え方が出来る素地はあったのね」「でも、逆にブレッシャーになりません?“悪しき伝統”は残せないんですから」永田ちゃんがやっと話に合流して来た。「ああ、それはあったね。だから、僕等の代で改悪された規則や生徒会則は、全て破壊してから3期生に継がせたよ。“1期生の代に戻せ!”が遺言みたいなものさ!」「それでも、“自分達が歩いた道”が伝統になるって夢があっていいな!」「そうでもないよ。何もかもが“初めて”なんだから、やる側としての苦労は並大抵では無かった。教職員も含めて“全てが手探り状態”だからな。下敷きになるモノがある方がずっと楽だったと思うよ。ただ、“手作り感”や“自由な校風”はどこよりも強く印象に残ってるがね!」「“開拓者精神”があるから、職場改革も進められた。それは否定しないよね?」先輩がポットからお茶を注ぎつつ言う。「まあ、それは大いに関係してますね。“よし、やるか!”って決断出来たのは、高校時代にルーツがあるからですよ」「Y先輩、バレンタインとかはどうでした?」「幸いにして“もらえる側”だったから、惨めな日ではなかったけど、気持ちのいい日ではなかったよ。あれ程ハッキリと色分けされる日は無いからな」「どの程度個数をもらってました?」「最低でも6個は確保してたよ。だが、有賀に毎年“余り物で悪いけど置いとくね!”って爆撃されたのは、気分のいいものじゃなかったな」「その、有賀さんってY先輩に好意を持ってたんじゃありません?」永田ちゃんが攻めて来る。「どうだろう?アイツは中高の6年間、常に背後を脅かす悪魔だったからね。“才女”ではあったが、致命的な欠点があったのさ。“片付けられない女”だったんだよ。議事録とか、設営の撤収とか、引継ぎ文書なんかは、全部こっちで引き受けさせられたんだ!都合の良い様に使われる身にもなって欲しかったよ!」「でも、屈折した愛情ではあるわね。言い出せなかったのが致命傷だったのかも」と先輩が言う。「最大個数はどれくらいでした?」「38個だったかな?荷物が増えて大変ではあったが・・・」「あたし、1度も渡せなかったんです。唯一の悔いがあるとすれば、それですよ。逃した“大魚”は大きかったな。でも、今は、“別の大魚”を逃がさない様に全力を尽くしてますけど!」「それは、こっちも同じよ!」永田ちゃんと先輩が、悪戯っぽく笑う。陰でどんな運動を繰り広げているのか?知る由も無かったが。その後も、神崎先輩とは腹を割って話すことになったが、彼女の複雑な“男性不信”を取り除けたか?と言うとそうでも無い。ガッチリと鎖で縛られた心を解き放つには、まだ時間が必要だと感じた。だが、少なくとも僕に信頼を寄せてくれているのは、明確になった。帰りの“ブルドック”の車内で「神崎先輩が、あれほど男性と話すのを初めて見ましたよ。凍てついた神崎先輩の心が、少しでも解けて行けばいいと思います。怖いところもあるけど、あたし達を牽引してきたのは、あの方ですから」と永田ちゃんは言った。「直ぐには無理だろうが、神崎先輩も変わろうとしている。人を信ずる事は、関係を築く上では基本だからね。少なくとも、彼女に信頼される人であり続けなくてはいかんな!」僕も気づかされる事の多い訪問だった。寮の前に戻るとスカイラインが待ち構えていた。「Y先輩、岩崎先輩にバトンタッチして来ますね!」永田ちゃんが恭子の元へ知らせに行く。僕も“ブルドック”から降りると、永田ちゃんの頬にキスをして「ありがとう。ご苦労様!」と言った。「Y、これ!」恭子がキーを投げて寄越す。「ヒュー、阿吽の呼吸ですね!流石“正室”だわ!」永田ちゃんが目を丸くした。「いつもの事さ。さて、行ってきます」僕は恭子の待つスカイラインへ乗り込んだ。

「どこへ行く?」「さあ、どうしようかしら?取り合えず桜島へ向かってよ!」「了解だ!」僕はスカイラインをスタートさせた。「恭子、みーちゃんの事だが、少々気になる事があるんだ!」ぼくは、昨日の一件を話してから「みーちゃんに“中毒症状”らしき兆候が見られるんだ。どうしたらいい?」と問いかけた。「そうね、ちーとも話さなくちゃならない事だわ。対策は考えてみる。でも、何故この話をあたしに?“正室”だから?」「ああ、そして女性だからさ。同性の事は良く分かるだろう?」「普通は、胸にしまって置くのに、正直に口にするなんて、あなたらしいわ!でも、これはちょっと危ない兆候よ!今後の動向は注意して見てるわ!」恭子は直ぐに意図を汲み取った。車は、錦江湾の東側を南下し続けている。「Y、神崎先輩とはどうだった?」「ああ、お互いに腹を割って話せたから良かったよ。彼女に検査を託したのは“間違いでは無かった”と確認できたよ。これで、前に集中出来る!」「さっき、工場を覗いて来たけど、下山田が血眼になってたわよ!“信玄に蹂躙される前に馬防柵を築きなおせ!”って必死の形相で指揮を執ってたわ。月曜日は相当に厳しくなるわよ!」「ふん!そうでなくては困るからな。チンタラやってたら、本当に“おばちゃん達”と突撃する事になる!そうなれば、面目は丸潰れだからな!」「“信玄公”としては、あくまでも進撃を止めるつもりは無い様ね。それでいいのよ!前を変えるには力で押し切るしか無いもの!」「確かに。人員配置も含めた“抜本的改革”をやらせるには、鬼になるしかないからな!」「あたし達には“仏の顔”でも、前に対しては“鬼の形相”か。“侵略する事、火の如し”を地でいくのね。行きなさい!前を変えなくては、事業部を立て直すキッカケすら掴めないのだから!」「だが、今日は“別の顔”をしていいだろう?」「ええ、優しい本来の顔で抱いてよ。今晩も寝かせないから」恭子も平然と返して来る。阿吽の呼吸がいつしか定着しつつある。恭子の前では、自然体で居られるのは、僕にとっても彼女にとっても必然性があり貴重な時間だ。道路は、垂水付近から右に折れて桜島の麓を西へ向かって横断して行く。活発に活動を続ける桜島は、今日も噴煙を上げていた。「フェリーを降りたら、うな重でも食べようよ。まずは、腹ごしらえよ!」「やけに精を付けさせるな。何を狙ってる?」「嫡子は、あたしが挙げてみせるわ!そのためには“殿の種”も強くしなきゃ!」恭子もあっけらかんと言う。今夜も激しく長い攻防が待っているのだろう。鹿児島市内へ入ると、恭子の案内でうなぎ屋の暖簾をくぐる。「ここも、昔からの溜まり場だったわ。男達が競って精をつけたの。バイクと格闘するには、体力が必須だもの」恭子は遠い目をしていた。「そう言えば、今日は珍しくミニスカートか。どう言う心境の変化?」「ふふふ、永田ちゃんに対抗してみたのよ!あたしだって女だもの。ライバルに負けるつもりは無いのよ」「妖艶な姿で対抗とは、永田ちゃんには5年早いか?」「いいえ、10年早いわ。お子ちゃまには出せない色気もあるのよ!」「恭子に敵う相手が居るのか?」「そう言ってくれると安心だわ。みんな、Yを誘惑しようと必死だけど、1歩上を行くのがあたしの主義だから」そんな会話をしている間にうな重が届いた。箸を割ると2人して黙々と食す。食後にお茶を飲みながら「先週、ちーのヤツ飢えてたでしょう?」と聞かれる。「飢えてたなんてもんじゃないよ!水着まで持ち出して、乱痴気騒ぎさ!疲れたの何の・・・」「日干しにしてたから、ずっと我慢してのが爆発したみたいね。まあ、ちーはいいとしても、問題はみーちゃんよね!彼女“純粋培養”だから、一度知ってしまった快感が忘れられないのね。ちーよりも厄介な相手になりそう!」とため息を付く。「彼女もそう言ってたよ。それだけに、今後の予定に大きく響かなければいいがな」「まあ、調整はこっちで取るから、Yは前を向いて戦う事に専念して!今月もだけど、次月が本当に正念場になるわ!そこで、数字を残さなくては意味が無いの。あっ、それと話は全然別だけど、総務の新谷さんと岩元さんとの繋がりは何なの?彼女達、異様にYの事を知ってるのはどう言う事なの?!」恭子の声のトーンが変わった。「あの2人に捕まってるのが、同部屋にして同期の鎌倉さ。ヤツは総合保全課に配属されてるが、2人に捕まって週末もこっちと同じ事になってる。それで、詳しいんだろうよ。鎌倉と僕は大抵の場合、共に夕食を食べたりしてるからな!」「ふむふむ、そう言う繋がりか!実はね、総務からも“大奥制度”について問い合わせが来てるのよ。寮生にも総務の子はいるもの。ちーにあれこれ質問してた矢先にYの名前が出て来たから“浮気?”って、ちーは焦ったらしいのよ!よしよし、そう言う事なら“不問”にしてあげる!それにしても、鎌倉さんだっけ?大変な子に捕まったものね!“高嶺の花”状態で、ちーよりも飢えてるから大変だよ!」「鎌倉本人もそう言ってるよ。“激しすぎてたまらん”ってな!」僕がそう言うと恭子は悪戯っぽく笑った。市内を外れて高台の“誰にも見咎められない部屋”へ行くと、恭子はいつもの様に甘えだした。ミニスカートは自ら剥ぎ取り、パンティ1枚になると膝に座って抱き着いて来た。「ねえ、誰の胸が一番綺麗だと思う?」「野暮は言うな。目の前にあるじゃないか」乳房を揉んでから乳首に刺激を与えると、恭子は声を上げて身をくねらせた。「早く、坊やを頂戴!」「ダメだよ。1枚剥ぎ取ってからさ」湿ったパンティを脱がせると、ベッドに押し倒してゆっくりと息子を潜らせる。「ああ・・・、暖かいわ・・・、突いてお願い!」恭子の身体を味わい尽くすかのように、僕等は求め合い激しく営みを続けた。

土曜日、今度は“頭脳戦”を挑まれる事になった。早紀の部屋には、立派な将棋盤と駒があり、実里ちゃんと早紀が棋戦を挑んで来たのだ。負けた方が昼食と夕食代を持つ条件である。早紀の部屋へは、実里ちゃんの“トッポ”で向かったのだが、当然の如く朝から実里ちゃんとは1試合を先行してするハメになってしまった。勿論、早紀には内緒である。女子高生と見紛うばかりの実里ちゃんは、激しいのがお好きで背後から猛然と突きを入れてやり、多量の体液を飲み込んだ。「前哨戦は、あたしの勝ちですね」彼女はそう言って笑ったが、幼い体型との逢瀬は、何故か止められない”魔力”を纏っていた。早紀のアパートに着く前にヘトヘトになったが、彼女は平然としていた。故に早紀に悟られる事は無かった。対局が始まると「“信玄公”の知略・軍略、しかと見定めさせていただきます!」早紀はそう言って後手を選んだ。さて、早紀はどう出るのか?取り合えず、僕は居飛車で駒組を進めた。早紀は、飛車を振って4筋へ打ち付ける。ただ、角は動かさずに3三に銀を据えた。「うぬっ!」僕は手を止めて長考に沈んだ。定跡ならば、2・3・4筋で銀・桂・歩・飛車をさばくべきだが、早紀の陣形だと、逆に後手にさばかれてマズイ展開になる。「どうされました?早くもギブアップですか?」早紀は余裕で待ち構えている。確か、この戦法に対抗するには・・・。僕は必死に記憶を辿り手を探った。実里ちゃんは、“継ぎ盤”と言われる別の盤で検討をしている。彼女もこちらの手を見定めようと必死だ。端歩を突き合ってから、僕は8・7・6筋へ駒を盛り上げた。早紀の攻め駒である飛車・角・銀には見向きもせずに、玉頭を狙うのだ。後手は、先手の攻めを待つしか無いので、陣形を整えて待ちに転じた。僕は玉の守りを最小限に留めてから、金銀の厚みで早紀の陣形を押し潰しにかかった。9筋の歩を突いて飛車も回した。後手から見れば、上から圧壊される様なものである。角金交換が成立すると「負けました」と言って早紀が駒から手を離した。「早紀先輩、まだ手はあるのに、何故投了するんです?」実里ちゃんが異議を唱えた。「端を詰められ、金を剥がされている以上、玉の逃げ場が少ないあたしの負けよ。2・3・4筋の駒が働いてないから、受けも効かない!Y先輩、お見事です。あたし、この戦法で初めての敗戦ですよ」とサバサバとした表情で言った。実里ちゃんも手を進めてみたが、角が働いてないのが響いて、受けが難しい事に気づいたらしい。「Y先輩、知ってますね?この戦法の対処方法を?」実里ちゃんが指摘した。「まあね。先手から見て、右辺でさばきが効かないのは直ぐに気づいた。逆に後手の駒をさばかれて、守りの薄さを突かれて手が無くなる。一か八かだったが、玉頭戦に賭けるしか無かった。まだ、詰めろでも無いのに投げるとは意外だったけどね」「飛車と角を封じられれば、後手は動き様がありません。お見事でした。お昼は、あたしがご用意しますよ!」と早紀は笑った。早紀はキッチンに立つと、パスタを出してくれた。実に美味い!午後は、実里ちゃんとの対局に臨んだが、薄い守りで攻め合う展開になり、慎重な差し回しが求められた。1手のミスで局面は暗転するのだ。互いに時間を使っての勝負は、際どく僕が寄せ切って2連勝とした。「うーん、桂の打ち場所を間違えたー!この手が致命傷かー」彼女は終盤の桂打ちを悔やんだ。「非常に微妙ですが、お互いに勝機を1度逃してますね。実里が銀を逃げなければ勝てた勝負よ。Y先輩は、飛車を切っていれば勝ってましたね!」早紀の指摘通り、互いにもっと早く勝つ手順はあったのだ!「ふー、やるね!中々先が見えなかっただけに、際どい勝負になったが、今回も運が良かっただけだろう」「いえいえ、中々の差し回し。“信玄公”の知略に完敗ですよ」実里ちゃんも素直に振り返って感想を述べた。「さて、猛烈にお腹が空いて来た。僕がおごろう!食事に行くぞ!」「えー、それじゃあ、あたしの立場が無いですよ!」「それは、次の機会に取って置け!糖分を補給しないと頭が回らないからな!」「仕方ありませんね。実里、今回は甘えて置きましょうよ!」早紀の一言で最終決着は持ち越しになった。久々の“頭脳戦”は、いい刺激になった。3人でワイワイと食事を済ませてから、寮へ戻る道すがら「もう1度抱いてくれませんか?」と実里ちゃんが言い出した。「もー、この底無しが!」とは言ったものの、結局は彼女を抱いて注いでやった。白いワンピースを剥ぎ取ると、幼い身体が露になる。だが、僕との逢瀬で彼女は、”どうすれば最も感じるか”を学んでしまった。「もっと・・・、突いて・・・下さい!」とねだる声は、大人の誘惑そのものだった。パンテイもTバックを履いている。表の顔とは裏腹に、すっかり抱かれ上手に変貌していた。「次は、制服姿にしますか?」と聞かれて「似合うけど、そのままの実里ちゃんが好きだから」と言ってなだめた。彼女は車内でするのが何より好きらしい。「だって、“見られてるかも知れない”って思うと、あたし燃えちゃうの!」と言ってペロリと舌を出した。そして、愛しそうに息子に舌を這わせて離さなかった。「あたしだけですよね。ここまでするのは?」本気で1滴も余さずに吸い取るのは、実里ちゃんだけだった。「あたし、結構エッチな妄想するの好きなんです。早紀先輩に負けたりしませんよ!」彼女は、ライバル心を口にした。早紀とは、1度“持ち帰り”になっただけだが、実里ちゃんとは何度も逢瀬を重ねている。「あたし、負けませんよ!懐妊一番乗りは、もらいましたから!」そう言った彼女の目は真面目そのものだった。

日曜日は、千絵の実家に連れて行かれた。「先手必勝」とばかりに、両親に紹介されたのだが、「こんな臍曲がりで宜しいんでしょうか?」と言われて往生したが、話に花が咲き、千絵の小さい頃の“武勇伝”の数々を聞けた。「恥ずかしいったらありゃしない!」千絵は“おかむり”だったが、天真爛漫と言うか“ガキ大将”だったとは、とても想像が付かない話に笑ったり驚いたりの連続で結構愉しめた。「“おてんば”がこんなに美人で“しおらしく”なるとは、思っても見なかったんだろうな。小さい頃の写真からは、想像も付かないがね」「酷―い!でも、あの写真の事は内緒にして下さいよ!“黒歴史”そのものなんですから!」千絵は口封じに走った。「実は、帰りがけに1枚もらってある!ほら、この木に登ってスカートの中、丸見えのヤツだ!」古びた写真をヒラヒラさせると「返して!ダメです!」と千絵は奪還をしようとする。「運転中に無茶するなよ!蛇行してるぜ!ちゃんと前を向け!」とたしなめるが、「恥ずかしい中でも最も嫌な1枚なの!返して!」と運転しながらも暴れ出す。でも、心底怒っている訳では無かった。「あの頃は、何をしてても撮られるのが好きだったの。だから、家の親も四六時中撮りまくってましたよ。生まれた直後から数えれば、万の単位で枚数あるんじゃないかな?」千絵がそう回述する。「それだけ、大切にされた証だろう?感謝しなきゃならないな!」「うん、先輩、それ奥深くにしまって置いて!小さなあたしも愛して!」千絵はそう言って前を向いた。「そうさせてもらうよ。明日からまた、長い戦いが待ってる。敵を蹴散らさないと“お盆休み”の大望は果たせないからな!」「“信玄”に逆戻りね。あたしも加わってるの?」「勿論だ。立派な“武田の騎馬隊”の一員さ!」「じゃあ、矢でも鉄砲でも跳ね返してやるわ!ひたすらに前進あるのみ!」千絵は勇ましく言う。「だが、来週は少し戦略を変えるぞ。半ばを過ぎたら“包囲”して停まる予定だ!」「どうして?」「磁器が間に合わないからさ。千絵達の手を止めないのも、裁量のウチだからな!」「じゃあ、半ば以降はスローペースになるの?」「そう言う方向に持って行かざるを得ないんだよ。余り、前を叩き過ぎてもマズイ。前の陣立てが整ったら、一気に押し潰しにかかる!それまでは、力を温存する時間も必要さ!」「意外と先が見えてるんですね」「物見からの報告もあるが、“安さん”から“後1週間は凌げ!”って指示が出てる。圧倒するのは簡単だが、“完膚なきまでに叩いてしまう”のはマズイ!その辺の裁量は、一任されてるから、好きにさせてはもらうが、難しい舵取りになるのは間違いないよ」「あの“安さん”が先輩に本音を漏らすなんて珍しいわ!それだけ切羽詰まってるって事ですね!」千絵はようやく納得したらしい。「千絵、水曜日になったら、頻繁に顔を出してくれ!検査の残量と前からの上がりを秤にかけて、見定めなくてはならない。水曜からは、“連携”を強化するしか無い!」「了解、あたし達2人で決めていくのね?」「そうだよ。それしか無いんだ!」難しい局面に足を踏み入れる事になる月曜以降、どうするのか?を決めるのは僕の手腕にかかっているのだ。任せてくれた“安さん”の期待に答えられるか?真価が問われる戦いになるのは間違いなかった。

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