いちゃりばちょーでー

多摩湖・狭山湖周辺の自転車サイクリングの日記。関東近辺の山歩き、奥秩父某山小屋でのお手伝いなど。

青梅路峠巡り2

2010-09-27 22:01:52 | 漕ぐ
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前回の続き。

榎峠を越え次に目指すは松ノ木峠。この峠は現在松ノ木トンネルで簡単に越えることが出来るのだが私が向かうのはその上にある旧道、というか車道ではない古道の峠。松ノ木トンネルの手前に古道の入り口を探すが見当たらず…。

と、気づけば松ノ木トンネルの入り口についてしまった。どうやら入り口を見落としたらしい。松ノ木峠古道は25000図にも掲載されていないのでネットで下調べした情報のみではっきりとした入り口が何処なのか分っていなかった。

戻るのも面倒だなぁ、と思いながら地図を見ているとどうやらトンネルをくぐった先の方が古道の入り口が分りやすそうと判断しトンネル内にダイナモ音を響かせ通過…。

ブリヂストン トラベゾーン TRAVZONE


ここからが大変だった。古道への入り口こそすぐに分ったものの夏が終わったとはいえまだまだ草深き山道。かつての道だった痕跡はあるものの廃道寸前の様相だ。クモの巣と崩れかけた谷沿いの細い獣道風の悪路。

ブリヂストン トラベゾーン TRAVZONE


それでも何とか自転車を担いで歩く。
その時に気づいたのだが、ホリゾンタルのフレームは前三角が広いのでとても担ぎやすい!話しには聞いていたが、やはりランドナーのフレームは山岳サイクリング向きなんだなぁと自分が現在置かれている状況を忘れ感慨に浸った。

ブリヂストン トラベゾーン TRAVZONE


古い石垣があったので道はあっているかと思っていたがどうやら古道の峠道から外れてしまったようで、次第に道の痕跡は薄れていく。しかしこれまで歩いてきた道も引き返したくないのでそのまま進む。

ここからの数十分はこれまで私が体験した藪漕ぎの中でも屈指の大変さ。行く手を遮る木々と尾根に向かって次第に急角度になる斜面。自転車を引きずり上げながら這いつくばるように少しずつ進む。

そして心が折れかけた頃、ようやく峠でも何でもない鞍部に到達した。

一息つき地図を確認。推定松ノ木峠は尾根を少し進んだ場所にあるはず。尾根沿いに少し進むと予想していたまさにその場所に松ノ木峠が姿を現した。


ブリヂストン トラベゾーン TRAVZONE


ブリヂストン トラベゾーン TRAVZONE


苦労した甲斐あってか、古道のたたずまいタップリの切通しになっていて四つの地蔵と石碑が私を迎えてくれた。これぞ古道の峠越え!というすばらしい場所だ。

その後ゆっくりと当初登るはずだった南の斜面を下り無事車道へ。少々分りにくい場所にその入り口はあった。


これで鎌倉古道秩父道は五日市~妻坂峠までは踏破した。しかしまだ青梅近辺には忘れられたような峠があるようなので非常に楽しみである。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さくらなみき)
2010-09-28 08:17:34
地図上で「峠」と書かれているとついつい目がいってしまうのですが、実際に行ってみると標識も風情もなくて肩すかしを喰らった気分になることがあるのですが、この峠は旧道探査とセットになってて満漢全席みたいですね。

家も道も、使われなくなると廃れる一方、さらにメジャーな箇所でない場合は、本当に忘れ去られてしまいますよね。そういった片隅がこういった形で紹介されているのは、とてもありがたいことだと思います。
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さくらなみきさん (nuruhati1559)
2010-09-28 21:27:51
このあたりはこのような峠が他にもいくつもあります。外れとは言え東京都だからでしょうか。

これからも少しずつ探索しつつ紹介できればと思っております。
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Unknown (アンプ犬)
2010-09-28 23:00:34
古道・廃道など、今は使われなくなった道でも、当時は人が頻繁に行き交い、地域の人々の暮しを支えたと感慨にふけることが出来るところがいいですね。
ランドナーで担ぎやすくするため、私はポンプをトップチューブに取り付けてます。
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アンプ犬さん (nuruhati1559)
2010-09-29 08:03:52
そう、今はトンネルや立派な舗装路で簡単に越えられる峠でも、当時は難所だったんだろうなぁ、と思う峠もありますね。
ランドナーを担ぐ方は少ないので、参考にさせていただいております。
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