
前回の続き。
随分と夜は冷え込んだようで、小屋の中でも寒さを感じた。
4時過ぎに起床。水を二口ほど飲みカメラだけ持って出発。前夜から予定していた写真家Iサンの朝の撮影に同行させていただく。
Iさんにやや遅れて出発したので近くの山頂を目指しながらのんびりと歩く。やっぱり山は朝がいい。

見晴らしのいい場所まで来ると、丁度朝日を浴びて紅く染まる富士山が見えた。

急登を一歩ずつ進み、体が温まったころに登頂。朝日を受けた三角が、西の山にぼんやりと写っている。

写真家Iさんは既に富士山に焦点を合わせているようだ。頻繁にここに来ていても中々いい写真は取れないとのこと。相変わらずその情熱は素晴らしい。
小屋から200m近く登ったので体は温まったが、氷点下の中の強い風ですっかり冷えてしまったので早朝の雰囲気が薄れてきた頃には小屋に引き返した。
つづく。