いちゃりばちょーでー

多摩湖・狭山湖周辺の自転車サイクリングの日記。関東近辺の山歩き、奥秩父某山小屋でのお手伝いなど。

手拭い

2005-03-11 16:27:39 | 雑記
私が子供の頃、タオルといえば手拭いであった。柄はさまざまだったが必ず栃木市農協とか山田モータースとか高久輪業などたいてい近くで商売等をしているところの名入りの手拭いで、年始などにカレンダーと一緒にもらった品物だ。

手拭いの用途は実に多彩で、少し思い出してみてもおばちゃんが農作業の時につかうほっかむりを始め、祭の時にはおじさんの鉢巻、普段は手ふき、そして柚子の木があった私の実家では柚子湯の時に切った柚子を手拭いに包んでお湯に入れたりしたものである。


私の親戚である某寺院のオリジナル(?)手拭い


しかし最近ではすっかりその地位を本物のタオルにとって代わられてしまったようだ。
仕事関係で会社に持って来る年始の挨拶にはタオルだし、スーパーの家庭用品売り場に手拭いが並んでいるのをみた記憶がない。
嘆かわしいことだと思っていた頃たまたま実家に帰った折、ふと洗濯物が干してあるのを見たところあったのである。農協の手拭いが。
母親に新品はないかと尋ねたところ、箪笥からいくつも出てきた。
早速数枚持ちかえり、出掛ける時は一枚持ち歩くようにしている。農協や商店の貰い物のさらに貰い物ばかりでは大人として少し恥ずかしいかな、と思っていたところ先日諏訪湖に行った時、土産物店で「諏訪大社御柱祭」の手拭いを売っていたのですぐに購入した。

思えば手拭いを自分の金で買ったのはこれが初めてのことであった。
これからは出掛けた土地で味のある手拭いを見つけたらまた買ってみようと思った。
しかし買ってコレクションするなどということはしないと思う。使ってこその道具だからだ。

そう、私のバッグの中では出番はまだかといつも待っている。白いアイツが。



諏訪大社御柱祭

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コメント (3)
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