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「戦争に美談はいらん」という大西瀧次郎中将の警句・・・海底でみつかった紫電改

2025年07月07日 07時32分16秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
本土防空戦で勇名を馳せた海軍三四三航空隊の隊長のひとり、林喜重大尉の搭乗機が発見されたとのこと。
わたしの少し上の世代だと、ちばてつやの戦記漫画「紫電改の鷹」で三四三航空隊の活躍を知っている。
林大尉は部下想いの仁将として知られ、戦闘時に投棄する燃料タンク(増槽タンク)が落下しない故障機を、部下に乗せる訳にはいけないと自ら搭乗しつづけたことが墜落の原因と、元部下は証言している。
 
戦艦大和艦隊の「沖縄水上特攻」には、護衛の戦闘機隊が燃料がつづく限り随伴していたが、これは命令ではなく林大尉の独断専行の「はなむけ」であった。
紫電改は零戦をはるかに凌ぐ性能になった米軍機に対抗するべく開発された戦闘機。しかし個々の戦闘では勝利か引き分けできても、長期戦となると物資と燃料の不足、生産力、なにより搭乗員不足となり大局を挽回しようもなかった。戦術は戦略を補えないのが古今東西の軍事常識だ。
 
戦後80年も経つと、こういった「美談」が日本スゲー!とばかりに喧伝されるが、「戦争に美談があってはならん!」と部下やマスコミに言っていたのが、他ならぬ戦後に「特攻の父」と呼ばれるようになった大西瀧次郎中将だ。
実は大西瀧次郎中将は特攻を「統率の外道」と反対していた。それがなんで特攻隊の指揮官にされてしまったのか?調べるほどに軍令部(海軍の大本営)の無責任さに嫌気がさす。
 
SNSで「知覧特攻会館」に行ったら涙が止まらなかったとする投稿をよく目にする。
美談やかわいそう、涙が出るで終わらせては、戦死者は浮かばれない・・・そこから何を学んだか、どんな疑問をもったかが重要なのだ。
 
なんで無謀な戦争をやってしまったのか?
大西中将の言葉は、後世の日本人が同じ誤りを繰り返すなという警告とわたしは捉えている。
そのためには偏らない歴史を調べ、自分で考えることが第一歩。
小学生のころからこのテーマに取り組んできたわたしからすると、外国人差別を公言し、ナショナリズムを煽るポピュリズム政治家が台頭する今は危険水域。
歴史を学ぼう!そして選挙に行こう!
 
 


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