出雲大社の宝物、真名井の勾玉の詳細を調べていた矢先、原石支給でつくって欲しいという注文があった。こんなことがよくある。
赤い線が石目で、左袈裟の線が割れる可能性のある石目。勾玉つくりは原石のプレートつくりが最初で、わたしの場合は石目読みに自信がつくまで6~7年はかかった難しい仕事。
絶対割れる深い石目の通りにカットしたら、実寸法がギリギリつくれないサイズしかなく、注文主に断ったうえで79%に縮小したサイズにした。
端材で管玉と丸玉もつくって欲しいと頼まれていたので、なんとか偶数をつくりだせた。首飾りにするには奇数だと駄目なのよ。
わたしが共石のセットをつくらないのはメリハリがないからだけど、注文主がどう感じるだろう?
ヒスイ職人が管玉をつくると、作り易さからなのか太巻きみたいな野暮ったい極太管玉が多い。あくまでも主役は勾玉なので、管玉と丸玉は勾玉完成後に具合をみてサイズを決めた。
勾玉が完成したと連絡した日に注文主が昇進したらしいく、嬉しいことが重なったようだ。
出世したい人、開運したい人、良縁祈願、学業成就、家内安全、商売繫盛したい人、勾玉の注文をくださ~い!( ´艸`)
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