縄文晩期の亀ヶ岡様式の渦巻き紋と玉抱き三叉紋を意匠した「THE亀ヶ岡」シリーズを連作中。

渦巻きの内部だけは独自技術の「部分艶消し研磨」を施した。この技法は5年ほど前から挑んできたのだけど、今回も何回も作り直してやっと及第点。

「部分艶消し研磨」は原石の質を選ぶようだし、形と文様のバランスが難しいので失敗作も多く、悪戦苦闘している。

土器文様は器形も含めて完結した調和世界を創っているので、文様の一部だけを取り出すだけだと、いかにも取ってつけたような不格好になってしまう。ましてや土器とは「素材特性と製作過程が真逆なヒスイ加工だとなおさら。縄文人は芸術家。