身体智(シンタイチ)とは、身体経験を通じて身に付けた知恵の事。
本当に役立つのは、本を読んで身に付けた知識ではなく、実際の経験のなかで失敗と工夫、そして成功に至った過程なのだ。
その意味と、鉱物資源の豊富な糸魚川をアピールする目的で火打石セットを商品化したが、私に火打ち石発火法や原始の摩擦式発火法を教えてくれたのが原始技術研究家の関根秀樹先生で、様々な生活技術と共に身体智という言葉も教わった。
セット内容はヒスイ・チャート・碧玉といった糸魚川産鉱物で作った火打石、火打ち鎌、火口、付け木の四点セット。付け木に塗ってある硫黄以外の全ての資材がDIY店で揃えられるという処がミソなのだ。
ジオパーク糸魚川は豊富な鉱物資源に恵まれている。
旧石器時代から糸魚川産の蛇紋岩類は優秀な石器素材として広範囲で利用されており、縄文時代にはヒスイや滑石も加わる。
現代の糸魚川でも石灰石を利用したセメントや肥料などの化学化合品が主要産業なのだ。
真面目なお勉強を抜きにして、火打石で遊びながら火起こしを愉しめばいい。
その過程で、地学・化学・歴史・民俗学が学べるのだし、いかに糸魚川の鉱物資源が豊富かという事が理解できるというもの。
月末26日に柏崎市の「お寺フェスタ」、27日に上越市の「男たちのフリーマーケット」というイベントに二日連続で参加するので、当日は物販とワークショップをする。
お堅い話は抜きにして、子供も大人も楽しんで欲しいもんだ。