盆の墓参りで母の実家へ。
実家は江戸時代に建てられた古民家で、結婚を前にした20代の爺さんが、セルフビルドで屋根裏部屋を作り、箪笥階段(たんすかいだん・階段内部が収納になっている)や食器棚の什器類も作ったし、囲炉裏のある広い茶の間に間仕切りをいれて、部屋数も増やしている。

爺さんがつくった箪笥階段と屋根裏部屋の入口
インパール戦で生還した爺さんだが、屋根裏部屋は新婚生活をおくるため、部屋数を増やしたのは将来的に家族が増える見込みに備えであったようだ。
大工仕事が丸見えの和室なのに、素人臭さがまったくない立派なもので、むろん、江戸時代とかわらない道具と工法で独りで作ったのだから、信じられん技術力。
現在は、孫が構造材と爺さんがつくった什器類を活かして、和洋折衷のリノベーションをして暮らしている。

80年以上も前に素人が箪笥階段を作ったことも凄いが、いまもって現役で使われているのだから、凄いではないか。爺さんが産まれた大正時代は、住宅は耐久消費財という概念はなく、長持ちする家つくりが当たり前の世代。これ以前の爺さんたちは、エスデイ爺ズだな(笑)
孫の私は電動工具を駆使しても、爺さんには遠く及ばん。昔の人の生活技術ってすごい。
このところギャルにも人気が出ているらしいが、スーパーカブを購入するならよく走ってる17インチタイヤのタイプの他に、14インチタイヤを履いたプレスカブの検討もしていただきたい。

バカにして観る気もおきなかったのだが、アニメ「スーパーカブ」が面白くてシリーズ全部観てしまった。主人公が乗る右側のが普通の17インチタイヤのカブで、左側が郵政仕様の14インチタイヤのプレスカブかな?

プレスカブのカラーリングは白い泥除けカバーの他は紺色のみ。17インチタイヤのカブのようにカラーリングが豊富ならもっと売れるとは思うが、私のプレスカブはバイク屋さんが17インチタイヤのカブの水色の外装に交換した特殊仕様。写真は「グーバイク」さんからで、私のプレスカブはこのサイトで見つけた群馬のバイク屋さんで購入。
タイヤサイズが3インチ(約9㎝)も小さいプレスカブは、郵便配達や新聞配達のために開発された低重心タイプで、重量物を載せた状態での安定性と小回りを優先させた設計。
荷台とフロントバスケットもでかいので、キャンプ道具を積んでのツーリングにも向いている。

先日は自宅から離れた畑から、収穫したタマネギ6袋(約70キロ弱)を運んだ。
これだけ便利で、日常使いでもリッターあたり60キロちかい低燃費で、110ccなので一般国道でも流れに乗れるし、二人乗り可能。中古なら20万円前後から買える。ちなみに50CCのプレスカブもある。
シート高が低いので、小柄な人でも足つきはいい。もっともオフロードバイクのXL250BAJAに乗っていた時は、セメント3袋・60キロを運んだこともあるけどネ(笑)
海水浴場のビーチクリーンは話題になるけども、道路からアクセスが悪く、人が訪れない浜は行政が掃除しているのだろうか?

こういう浜のゴミは発泡スチロール製の浮きやプラスチックなどの漁具が多い。撮影場所は上越市有間川
ウクライナ産ウオッカのペットボトルはロシア船がレッコー(海洋投棄を意味する旧海軍用語で、現在もヨットマンはつかう)したのか?ベトナム産、インドネシア産、中国産、韓国産のペットボトルもあるが、もちろん日本産が最も多い。
スーパーのレジ袋やストローはスケープゴート。
眼にはみえないけど、人工芝や建築廃材が劣化したマイクロプラスチックも大量に海に流れ込んでいると聞く。
漂着したプラスチックゴミを集めてみたところで、プラスチック製品が作られているならゴミは増えていくばかり。
自分にできることはプラスチック製品をなるべく使わないようにするくらいだと、水筒とエコバックを使いはじめて30年以上が経つが、パックにはいった食品はどうなる?愛用しているギョサンだって塩ビだ。
人気のない浜で大量のプラスチックゴミをみて溜息をつく。
シーカヤックで春の笹川流れをゆったりと奇岩・岩礁・洞窟巡り(前編)
山形県境の笹川流れは、周囲に大きな河川がないためか緯度の割に海水温が高く、遠浅の砂浜も明るいサンドベージュをした粗目の石英砂だから、透明度が非常に高い。
また浅い湾に堆積した砂浜と岩場の連続する地形バランスも絶妙で、海岸のすぐ脇を国道が走っているのに、岩場の沖側はテトラポットやコンクリート護岸などの人工物が観えないないから外国の海のようだ。
かといって男鹿半島や竜飛岬のように人を寄せ付けない厳しさはなく、険し過ぎない安心感がある。
最も好ましいのは、シーカヤックやSUPでくぐり抜けることのできる大きな海蝕洞(海にできた天然のトンネル)が何か所かあることで、冒険心がくすぐられるのだ。
シーカヤックから海底のエイやイカが透けて見えるくらいに透明度が高いので、まるで空を飛んでいるよう。だから素潜り初心者の練習に最適だし、泳ぎが苦手ならライフジャケットと水中メガネさえあれば、海蝕洞の探検もできる。
こんな面白い海を「笹川流れシーカヤックセンター」がガイドしてくれる。興味のある人は問合せてみてちょうだい。
カモメが海面スレスレを低空飛行しているではないか。浜に降りてみたら、案の定、ホタルイカがあがっている。
海岸にうちあがった分はカラスに任せておけばいい。
私は磯に移動して、潮だまりを探したらいるわいるわ。

腕まくりして大きな石の隙間に掌を差し込むと、指先に柔らかいものが触れて1回で数匹が獲れた。
海水からとり出すとピューと水を吐き出した。掌の中でゴニョニョと動くホタルイカ。
我が血肉となる生き物の最後の躍動を掌に感じ、原始の血が蘇る。おれもまた捕食者だ。30分ほどで丼に山盛り1杯分を掴み獲りして、十分に狩猟本能を満たした。
淀みを狙った手づかみ漁は、野田知佑さんの本によく出てくる最も原始的な漁法だが、かっての佐渡には沖合に竹束を浮かべ、産卵に近寄ったサンマを手づかみする漁もあったとか。
ホタルイカを獲るのにガツガツしたり、釣り具店の口車に乗って発電機や集魚灯などの大仰な道具など買う必要はないのですよ。商魂たくましい釣具店よ、ざまぁみろ!
ホタルイカを掬いに浜に降りたら、深夜なのに多くの人。発電機の音や集魚灯の灯りもあって、なにかの祭りのようだ。

SNSの発達のせいか、のどかな春の風物詩も様変わりした。
人気のない磯に移動して喧噪をぼんやり見ていたら、遠くでタバコの吸殻を海に捨てた男を見て、ここは自分の居る所じゃないと諦め、アオサをちょっとだけ摘んで早々に帰宅。

長野県の釣具店では、発電機を含めた「ホタルイカセット」なるものが売られているそうだが、そんなにお金をかけて元が取れるの?と聞いたら、クーラーボックス何個分は獲れるので売れば投資は回収できますとの返事。
わしら地元は自家消費分以上に獲れたら近所におすそ分けするし、パチンコみたいに換金することは微塵も思い浮かばんのだがな。
海で遊ばせてもらうなら、それなりの仁義というものはある。せめてタバコの吸い殻やゴミのポイ捨ては勘弁して欲しい。
嗚呼、ホタルイカ狂想曲。
所用で上越市に行くたびに「エズキズム号」の様子を観に有間川マリーナで寄るが、昨年の大雪では駐車場の除雪が追いつかず、積雪でトップヘビーになった漁船が転覆したそうだ。

上架してあった「エズキズム号」にしても、デッキの積雪でキャビンの屋根から雨漏り。雪国のヨットマンは冬も安心できない。

設計者の横山晃先生は、目をつぶって水になった気持ちでハル(船体)を撫でれば、船の性能がわかると仰っていたとのことで、撫でてみたら掌が船底塗料で青くなった。

どこから観ても美しいヨットで見飽きない。
昨年は雨漏りの補修とエンジントラブルがあって実現しなかったが、今年こそは佐渡や能登の航海を実現したいですナ。
松本弘鈴庵の古民具コレクションの秘仏を拝見。
高さ3㎜ほどの超小型の仏像?と思いきや、よくよく観察すると籾殻を光背に見立てた2体は、左側が米俵に座っているので大黒天、右側が頭巾の形から恵比寿であるらしいと視認できた。

後ろから見た図。右の丸いものは付属の蓋

銀杏の殻を真似たらしい大きい方は七福神。前列に籾殻に入っている大黒天と恵比寿と同じものが並んでいるので、同一人物の作品であるのだろう。

それぞれ蓋が付いている。
カミソリのような薄くて鋭い刃物を使ったのだろうが、どんなに眼がよくても肉眼では作ることは無理ではないだろうか。
しかし北斎は箒で巨大な布袋を描いた直後に、米粒に二羽の雀を描いて驚かせたという逸話もあるので、名人上手にしか見えない世界があるのかも知れない。
ちなみに撮影はあかねちゃんの大学生の息子君で、カメラはマクロ撮影機能のあるファーウエイ製のスマホ。