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縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

海は世界最大の露天風呂・・・祓い清めの禊の儀式

2019年08月08日 07時26分35秒 | 糸魚川自慢

勾玉取り交わしの儀式を終えた角南夫妻を、祓い清めの禊と称し、なかば強引に海に連れていく。


生涯で海に入るのは2度目と怖がる新婦には、「世界最大の露天風呂でゆっくりしよう!」と甘い囁きでだまくらかす(笑)


こんな時のために、ゲスト用の水着と素潜りセットは用意してあるのだよワタシは!

筒石の海は水深50㎝でもソフトコーラルや海藻、ウニ、サザエ、カキがウジャウジャいるから、素潜り初心者でも楽しめる。


ワタシ初めてなの、怖いわ・・・大丈夫、ボクがついてるよ・・・頼もしいわ!(*´ε`*)チュッと、25歳差の新婚夫妻は話しあったに違いない・・・目を見かわしながら( ´艸`)


まったくの初心者でも、透明度が高く海底の様子が観える海だと深くに潜ってみたくなるもので、いつの間にか潜れるようになっていく。

世界最大の露天風呂は、イキモノで満ち溢れている。


海からの贈り物・・・宝貝拾った!

2019年08月02日 08時18分56秒 | 糸魚川自慢

旧筒石漁港前の浜は漂流物が多く、海底も竜宮城みたいに綺麗な糸魚川イチオシのダイビングスポット。

かっての筒石漁港の舟屋は年々荒れていくが、文化財として保護しないのは勿体ない。

 

昨日は水深3mで熱帯から亜熱帯に生息するはずの宝貝(子安貝)を拾った!


お金に関する漢字に貝が付くのは、かって宝貝が財貨として使用された名残だし、春節に子孫繁栄を願う予祝として食された餃子は、宝貝の形をモチーフにしたとも聞く。何故この貝を財貨としたり子孫繁栄を願う餃子の形に選んだのかは自分で想像しよう!( ´艸`)


日本海側では島根あたりが北限らしいが、どこから、どうやって、どれだけかかって糸魚川までやって来たのだろう?


近日中に某TV局の取材で糸魚川を案内予定だが、ここの海は外せないと思う。ヒスイだけが糸魚川の魅力ぢゃないぜ。


梅雨明けからお盆前が海遊びの絶好シーズン。


クラゲもいないし海水が温かく、まだ濁っていないのだ。素肌で海に潜ると、海水がサラサラと肌を撫でるように流れていくのが気持ちいい。


糸魚川の夏を堪能するなら今!


いつかどこかの懐かしい記憶を呼び覚ますもの・・・泉家さんに飾られた麻績勝広先輩の絵

2019年07月07日 09時24分46秒 | 糸魚川自慢

イベントと来客がひと段落したので、たまの親孝行でお袋を外食に連れ出した。

糸魚川大火で焼失し、再建した老舗そば屋の泉家さんに連れて行ったら、ウオ~ンと海鳴りが聴こえてきそうな海の絵が飾ってあった。


糸魚川高校の美術部時代の麻績勝広先輩の絵だと直感してサインを確認したら、まさしくOmiとサインされていた。


トイレの前にも先輩のヒスイの絵が飾ってあり、やはり韻々と静寂な音を感じる。


ドキュメンタリー映画「くじらびと」の石川梵さんの写真からは、人物の息遣いや風景の湿度や温度を感じる。

観た者に視覚以外の感覚を働かせ、いつかどこかの遠い記憶を辿らせ「懐かしい」と感じるのが不思議で、我もかくありたしと思う。

冷たく堅いヒスイなのに、温かく柔らかく感じ、なんだか懐かしいと感じて貰えたら、これは嬉しい。

泉家さんでは絵を鑑賞する愉しみも増えた。

追記

旅行作家でありイラストレーターでもある蔵前仁さんが、SNSに投稿した同じ記事を読んで麻績先輩の絵に感銘を受けてネット検索までしてくれたそう。

「ゴー・ゴー・インド」など多数の旅本の出版により、私の世代のバックパッカーには絶大な人気のある蔵前さんを感動させるなど流石に麻績先輩!



糸魚川にはトトロが棲む杜がある・・・長者ケ原遺跡

2019年06月11日 08時08分34秒 | 糸魚川自慢

7月と8月に長者ケ原遺跡で縄文イベントがあり、コーディネーターとしてロケハン。


この遺跡の特長はヒスイ加工遺構を持つ環状集落という点だが、今後は住居域ばかりでなく、東と南に広がる広大な杜をアピールしたいと思う。

住居域にしても市街を見下ろす標高90mの扇状台地に開けた原っぱに位置し、浮世とは別世界ではある。

東の谷地に湧水遺構、その下の谷地に清流、さらに東には別の谷に延々と続く小径を抜けると、突然と景色が開けて吊り橋のある児童広場に出る。


他のどんな遺跡でも住宅や電線、舗装道路などの人工物が周囲に見えるものだが、この遺跡は山あり谷ありで谷川のせせらぎと小鳥の鳴声しか聴こえない深い杜に囲まれており、リアルに「もののけ姫」やトトロの住む世界なのだ。

人によっては精霊の気配が濃厚という感想だが、ルート次第では1~2時間の縄文トリップを愉しめる。縄文の杜の小径を抜けると吊り橋が出迎え、現代に戻ってくるという散策ルートなんか面白い。

十日町の笹山じょうもん市に参加したことで、改めて長者ケ原遺跡の魅力を再認識できた。

長者ケ原遺跡のように、複雑な地形を持つ広大な遺跡は滅多にないのだ。

最近は私が企画しなくても友人達が企画してくれるようになり、コーディネーターやガイドに徹することができて有難い。

こんな風に地元の文化的見所に興味を持った人がイベント企画してくれるようになるまで8年もかかった。

糸魚川の人々よ、無いモノを無理やり作って強引な情報発信ではなく、在るモノを活かして愉しめる情報発信を!


欧米を股にかける!・・・ジオサイト「断層露頭」

2019年05月28日 22時40分52秒 | 糸魚川自慢

毎年訪れてくれるお得意様の東京のご婦人グループから、フォッサマグナ(糸魚川・静岡構造線)の露頭部に連れて行って欲しいと頼まれた。

断層露頭部は糸魚川に24ヶ所あるジオサイトの一つで、根地区の国道148号線沿いにある。

なんでも杖をついて歩いている知人が、この東西の地質構造の境目にまたがって祝詞をあげて以来、杖が不要になったのだそうだ。

ご婦人たちは東西の境目にまたがり、瞑目しつつ何やら唱えていたようだが、何ごとかの神秘体験をされたのかは不明。

左(西)の緑色っぽい方が4億年前のユーラシアプレート、右(東)の黄色っぽい土が1600万年前の北米プレートだそう。

 

神秘体験はともかく、文字通り「欧米を股にかけた」と自慢はできるに違いない。

ただし、地質学者をしている幼馴染のS君によると、この露頭部は悪役プロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャーの凸凹になった額の傷の一つのようなもので、この断層から東西にクッキリと地質構造が別れている訳ではないのだそうだ。

ジオサイトの断層露頭部は、ブッチャーの額の傷のように凸凹になった境目の一つなのですな・・・この例え話はきちんと伝えておいた。

解りやすい例え話を教えてくれたS君に感謝!

この時のことをSNSで紹介したら、ぜひとも訪れて祝詞をあげたい!欧米を股にかけたい!と言う人が何人かいたが、こうやって都市伝説が生まれていくのだな( ´艸`)


童心・・・ノブさん長者ケ原遺跡でイダキを浄める

2019年05月09日 10時42分26秒 | 糸魚川自慢

ノブさんを稚児ケ池での慰霊の後に長者ケ原遺跡と姫川に案内した。

姫川に足を浸して石拾いに興じるノブさん。彼はご神事で火打石を使うそうだが、この日は火打石に最適なチャートを拾えて喜んでいた。正面向こうには、頂上にヌナカワ姫を祀る黒姫山がばっちり見える

長者ケ原遺跡に案内した誰もがそのおおらかで優しい雰囲気に癒されるというのだが、それは天津神社と稚児ケ池も同様で、ノブさんも同じことを言っていた。

竪穴住居内でイダキ演奏・・・物凄く濃密で贅沢な時間。

 

長者ケ原遺跡の東端は谷地があり、縄文人が沐浴やドングリの水晒しをした場所らしき小さな谷川が流れている。

夏でも涼しく、とても気分のいい所だが、ガイド無しだと誰も訪れることもない秘境的な場所。

案内した人の多くは清流に足を浸したり口に含むのだけど、なんとノブさんは大事なイダキを谷川で洗った。


いくら油気の多いユーカリとはいえ、湿気を嫌う木管楽器を小川で洗うというプロ演奏家の予想外の行為に驚愕!


彼にとってイダキは身体なのですな。

そして子供のように純真な人。

この谷川は城之川の源流部だ。

現在の市街地では暗渠化されて見る事はできないが、城之川はヌナカワ姫を祀る神社脇をの通り、幅5mくらいになって日本海に注いでいる。

糸魚川市教育委員会の学芸員さんに聞くところによると、長者ケ原遺跡で加工されたヒスイは神社付近にあった集落前に広がる沼地で丸木舟に載せられ、城之川を経て日本海に出て各地に運ばれたと推測されているそうだ。

すなわちこの谷川こそ海のヒスイロードの源流部。

すなわちイダキは丸木舟。

丸木舟は離れた人を繋ぐ原始の乗り物。

ノブさんは繋ぐ人なのだな、と納得。




「平成最後」より「今年のけんか祭り」が節目・・・糸魚川けんか祭り

2019年04月11日 09時34分52秒 | 糸魚川自慢

「俺りゃ神輿につかんでも、おるだけで盛り上るんだっちゃ!」と、高座での居眠りを咎められた古今亭志ん生のようなことを仰る御年86歳の幼馴染の親父さん。

確かにおっしゃる通りで、60年も祭りを担ってきた存在感は得難く、そこにいるだけで祝祭気分を醸し出す。いつまでも達者でいて欲しい。

 

老いも若きも朝から雨に打たれ続けた今年のけんか祭り。

役付きの挨拶の時や乾杯の音頭も、「平成最後の・・・」と誰も言わなかったのが、らしくて好ましい。

氏子にとって年号の節目より、今この「けんか祭り」こそ人生の節目という心意気が優先するのだろう。

けんか祭りで履いた草鞋は縁起物として軒先に吊るし、前年の草鞋は田畑に鋤き込む風習があった。ぬなかわヒスイ工房でも吊るしている。

 

周りは同じ町内の顔見知りばかり。

共に雨に濡れ、共に寒さに震え、共に戦った戦友。

よか漢たち。

 

糸魚川けんか祭り


戦に臨む男の顔・・・2019年けんか祭り

2019年04月08日 08時15分51秒 | 糸魚川自慢

今月末に予定されている市内ガイドツアーの責任者とロケハンで天津神社・奴奈川神社に立ち寄ったら、「けんか祭り」の期間限定で仮設される桟敷席組立ての真っ最中で、桜がいい感じで咲いていた。

いいもんだ。


Uターン帰郷以来、個人的な市内ガイドボランティアを続けていたが、昨年からは本格的な団体ツアーのガイドを頼まれるようになってきている。


現時点で当日10日の天気予報は降水確率70%だが、境内がぬかるんだ場合でも滑って転ばないように、祭り直前に黒法被を着て袖に浅黄色の腕章をつけた運営委員が、トラックの荷台に乗って砂利を敷設する。観ようによっては悪天候の時の見所。


役付きの氏子はピリピリしていることだろう。


神輿が走り出す直前、担ぎ手の「白丁」と神輿をゴンゴンと引っ張って走る「手引き」の表情に注目して欲しい。
戦に臨むかのような男の顔は美しい。


当日午前零時きっかりに、無人の境内に笛太鼓が鳴り響いて戦闘用意の合図・・・始まりますよう。



クリスタルボウルで「春よ来い」

2018年12月02日 18時54分43秒 | 糸魚川自慢

クリスタルボウル演奏家の「世界のマキノ」を糸魚川に迎え、各地の案内と二度のライブのサポートをした。

上越市と糸魚川市での二度のライブは、普段の牧野持侑さんの演奏会に比べると申し訳ないほどコジンマリとした規模だったが、愚痴をこぼさず全力投球というのが牧野さんという人。

糸魚川ヒスイを原料に加えた特注クリスタルボウル!

 

童謡「春よ来い」を糸魚川ライブで演奏して欲しいという私の無茶な願いを聞いてくれて、クリスタルボウル用に編曲して頂いた。

会場のすぐ近くに作詞者の相馬御風(ソウマギョフウ)の家が保存されており、二年前の糸魚川大火の祭には御風邸もすんでのところで延焼を免れたのだが、私は個人的に「春よ来い」を復興支援ソングにして復興支援ボランティアをしていた。

奇しくも糸魚川大火の前日、牧野さんは横浜でヒスイ製クリスタルボウル完成のお披露目演奏会を開催しており、私はヒスイ職人としてゲストで招かれて以来のお付き合い。

牧野さんに「春よ来い」と糸魚川の関係、個人的な復興支援ソングであったことを教えたら、二つ返事で了解してくれた。

現存する御風邸の玄関こそ、御風の長女が「赤い鼻緒のジョジョ履いて、おんもへ出たいと泣いていた」現場であり、今も往時を偲ぶことができる。

御風邸の二階が御風の書斎で、非常に気持ちのいい所。御風が使っていた文机で来館者名簿に記名する牧野さん。

牧野さん二度目のヒスイ峡訪問は好天に恵まれた・・・毎年でも来たいと気に入ってくれている。

 

三日間を寝食を共にして、牧野さんは何を観ても「すごい!」何を食べても「美味しい!」と、全てのことに対して比定的な言動がなく、迎え入れる態度を崩さなかった。

ここ数年、各方面のエキスパートであると同時に、謙虚で褒め上手、人生を謳歌する達人との出会いに恵まれ、俺の人生も満更ぢゃねえなぁ・・・と思える。

 

 

 

糸魚川 ヒスイ製クリスタルボウル 牧野持侑 縄文人見習いの糸魚川初


巫女修行ツアー糸魚川に!・・・美女でなくとも是非に及ばず

2018年07月19日 07時49分48秒 | 糸魚川自慢

首都圏からわざわざ石笛を買いに来たお客様から電話を頂いた。

お客様には糸魚川ガイドをしているのだが、ことのほか楽しかったらしい・・・そこで。

「元モデルで物凄くスタイルがよくて美人な高島敏子さんてご存知ですか?彼女はスピリチュアルツアーのプロデュースもやっていて、9月に美女修行をしている女性の糸魚川ツアーを計画しているのですが、山田さんのことを話したら興味を持って、ガイドを頼むことになるかも知れません・・・」という内容。

高島敏子さん

 

元モデルの別嬪さんが企画する美女修行?・・・来なさい!任せなさい!今すぐ来なさい!!と興奮したが、よく聞いたら美女修行ではなく巫女修行ツアーだった。

https://ameblo.jp/kokko0803/entry-12391490513.html

後日に高島さんから電話があり、話してみたら謙虚で聡明な感じのお方で意気投合。

奴奈川姫関連の出版の計画もあり、今回はその取材旅行も兼ねているそうで、初日は少人数だけの糸魚川取材、2日間は巫女修行ツアーの合計3日間のガイドが決定。

高島さんのフェイスブックに投稿されていた昔のお姿・・・何食ったらこんなに足が長くなるのか?

17歳当時の高島さん

 

糸魚川にUターン帰郷して7年目、各地から訪ねてくる友人たちや縄文ファン、神話好きをボランティアガイドしていたら、今では年間100人近くも訪ねてくるようになった。

美女でなく巫女グループでも大歓迎!と言ったら、最高齢80代を筆頭にして、参加者は皆さん美女ですと釘を差されてしまいました(笑)

是非に及ばず・・・やってやろうじゃないかという意味で、織田信長の最後の言葉である。

色んな人をガイドしていると、普段考えもよらない言葉が出てきて自分で驚くことすらあり、糸魚川の見所、魅力を発見したりする。

よく指摘されるのだが、私は巫女体質らしい。

巫女修行グループを案内することで、どんな変化が私に起こるのか?発見があるのか?

愉しみである。