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縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

蜜柑の保存はヘタを下にすべし!

2019年12月11日 08時08分42秒 | 糸魚川自慢

大豊作のミカンが美味いと評判で、この際に剪定や保存などを調べてみた。

市販品に比べて酸味が強いが濃厚な味わいなのですよ。


常温保存の場合は冷暗所で風通しをよくし、ヘタを下にして保存すると3週間は大丈夫と出ていたので、分散して野菜コンテナで保存することにした。

以前は段ボール箱に入れて縁側に置くだけだったが、この場合もヘタを下にして蓋を開けた状態で新聞紙を掛けておけばよいのだそう。

ヘタを下にする理由は、ヘタ側は堅いので潰れにくいのだとか。


まだ野菜コンテナ2~3個分は未収穫なので、1週間程度の間隔を開けて収穫していくつもり。

イチジクの実もなっていので調べたら、秋イチジクでも結実時期は10月後半までと出ていたが、もしや温暖化の影響か?

何かがヘンだぞ・・・不気味だ。


蜜柑とカニ・・・今も残る前近代の人付き合い

2019年12月09日 08時30分52秒 | 糸魚川自慢

親不知の漁師、松沢さんに蜜柑をあげたらカニをもらった。


会うたびに先日のお礼にと二人で贈り物をし合っているが、前近代以前の人付き合いはこんなだったろうし、縄文時代のヒスイ交易もかくあらんとも思う。

余談だが、ヌナカワ姫の恋物語を広めている人の著書に「縄文時代の糸魚川はヒスイ貿易で莫大な財を成していた・・・」とあったが、貨幣経済社会ではない縄文時代に交易はあっても貿易などあるハズはなく、ましてやヒスイと等価交換した「莫大な財」とは何なのだ?

相当に恥ずかしいこと書いてるぞ( ´艸`)


自ら進んで山村の小さな診療所の医師になった友人の家には、秋には患者さんたちがマツタケを沢山持ってくるそうだ。

最初は医療者の矜持として診療費以外の贈り物は困りますと固辞していたそうだが、山の幸を贈る老人たちが「先生は都会の人だから知らないでしょ!?」「食ったことありますか?」と嬉々として話す姿を見て、人生の大半を山暮らししてきた人々の生き甲斐であり自己承認欲求なのだと気付いた以降は、有難く頂戴することにしたそうだ。

すなわち贈与と返礼で疑似的な親戚関係を深めていくのである・・・「桜を見る会」に選挙区民や胡散臭い人々を招待した安倍首相夫妻は、さぞや親戚の人々が多いでしょうなっ!(笑)

初めて生きたカニを見たネコは興味津々。

蜜柑は美味いが、カニ汁も美味し。

友人が真冬の海で寒い思いをして獲ったカニだから、ことさら滋味が滲みる。

これぞ田舎暮らしの醍醐味、糸魚川の冬の味覚。


ステンドグラス製シーリングライト差し上げます!

2019年12月03日 07時40分04秒 | 糸魚川自慢

取りに来て、取り外しできる人限定で、ステンドグラス製のシーリングライトを無料で差し上げます。


場所は糸魚川市内の元ビリヤード場ですが、詳細はお問合せください。


子供の頃から旧知のオーナーが、ぬなかわヒスイ工房で使えばいいと言ってくれたのだけど、でかくてNINE BALLと書いてあるので使用場所は限定されると思いますが、買えばかなり高価なオーダーメイド品!

ご自宅にビリヤード場を!シーリングファンも付けたら更によいと思います!!( ´艸`)

30年程前にアメリカ映画「ハスラー2」がヒットして、ビリヤードが流行っていた当時が懐かしいですな!


ヒスイ楽器の伝道師、牧野持侑 新潟ツアーで災害支援金募集!

2019年11月09日 08時01分15秒 | 糸魚川自慢

縄文体験会と入れ違いに牧野持侑さんの玉翠園ライブ。


今回の新潟ツアーの糸魚川市、上越市、十日町市の3市各会場で災害ボランティアの支援金募金を呼び掛けたら、予想を超えるお金が集まり感謝に極み。

政治家の不祥事や猟奇的な事件、そして多発する自然災害に先行きに不安も持つが、普通の日本人の善意に希望を見る。


支援金は長野を拠点に災害ボランティアネットワーク「お助けJAPAN」を立ち上げて、各地を奔走する山崎一さんに託すことにした。


牧野さんは翠晶香☆千香子さんと新ユニット「令音」を組んだので、長者ケ原遺跡でチラシやCDジャケット用の写真撮影を申し出た。


大倉雲龍さん、Knobさん、牧野さんと4日連続で倍音レジェンズの響きに包まれ、濃密な時を過ごせたのは役得でありご褒美!

二人が吹いているのはぬなかわヒスイ工房の縄文オカリナ「遮光器土偶タイプ」で、最近の牧野さんはヒスイを練り込んだクリスタルボウルの他にヒスイ製石笛も演奏しているからヒスイ楽器の伝道師みたいになってきた。


縄文オカリナとヒスイ大珠を身に付け、お澄まし顔の翠晶香☆千賀子さんは湘南ガール。

縄文体験会も牧野さんライブも早くも来年の話が出ており、糸魚川で文化的な活動が継続できる喜びはこの上ない。


笛師、雲龍さん「山姥の里」で笛を吹く・・・謡曲「山姥」の再現か

2019年11月08日 08時56分09秒 | 糸魚川自慢

縄文体験会で拙宅に前泊した笛師、大倉雲龍さんを上路の「山姥の里」にご案内した。


雲龍さんは室町時代から続く能楽の囃子方「大倉流」家系の人だから、謡曲「山姥」の舞台となった上路にある山姥神社に案内することは、今回の重要なミッションの一つ。

山姥神社

祠が二つ並んでいるのは何故だろう?お供えの小さなリンゴは、信州に住む雲龍さんが持ってきたもの。


都の遊女が善光寺詣りする途中の上路で山姥の亡霊と出会い、舞を教わるのが「山姥」の粗筋だが、雲龍さんに同行した名古屋の女性が、縄文体験会の後に善光寺詣りする予定と聞いて奇縁に驚く。

山姥がシテ、雲龍さんとその女性をワキとすれば、案内した私はツレということになり、謡曲そのままの構成に心が騒いだ。狛犬は山姥神社すぐ近くの「十二社」のものだが、こちらには由来書きもなくどんな神様が祀られているのかは不明なのが残念。


今なお中世の雰囲気を漂わせ静かな語り口を持つ雲龍さんから、御伽噺のような幼少期の話しから能楽の歴史や謡曲の話など多岐に渡り、得難い体験をさせて頂いた。

 

 

サラバ、グランフォンド糸魚川・・・有終の美

2019年10月07日 08時32分06秒 | 糸魚川自慢

15年前に能生地区の自転車愛好者たちが面白がって始めた「グランフォンド糸魚川」が有終の美を飾った。

全国から集まったサイクリストも、今年は寒い雨模様で応募者の半分近くしか出場せず、途中リタイヤ多数というサバイバル状態!

千人規模の人気イベントに成長していたが、15年も続けば主催者やボランティアたちも高齢化して継続が難しくなってきたのだ。

少子高齢化社会で若手が少ないという面もあるだろうが、初期メンバーと想いを同じくする人材がそう簡単に集まる訳でもなく、人気イベントであっても寿命があるのですな。
面白いから始めた「遊び」だから自主独立と自由裁量の精神を重んじ、助成金無しの独立採算という潔さ。

多種多様なボランティア各自もハプニングや出会いを面白がった。

今後は糸魚川地域で組織化して継続と決まったようだが、行政の助成金を当てにした「地域振興」「観光客誘致」を目的としたイベントになるのではないだろうか・・・。

目的を持ってしまったら遊びの要素は減ってしまうと思うが、これが糸魚川地区と能生地区の気質の大きな違いで、私は糸魚川でありながら気質は能生の人に近い。

能生の兄貴分から「おまん糸魚川だそい、これから糸魚川でグランフォンドやらんならん!」とからかわれたが、私の中で「グランフォンド糸魚川」は終わった

愉しい想い出を有難う!サラバ!


今も脈づく山姥伝説・・・上路の山姥

2019年08月30日 07時50分52秒 | 糸魚川自慢

観光地には「観るモノ」を期待してしまうが、富山の県境にある糸魚川市上路地区は「山姥の里」として、古来から知られる「感じるモノ」を味わう観光地。

というより昔ながらの名所旧跡。


天下の険「親不知」を迂回する山道の途中にある小さな集落でもあり、中世にここを訪れた一休禅師が「上路の山姥伝説」を伝え聞き、都で広めて世阿弥が謡曲「山姥」を創作した・・・らしい(笑)


昼なお暗い森の中にひっそりと祀られた山姥神社。


蝉時雨がこれほど似合う場所もなく、陰々と山姥の哀れが浸み込んでくる。


謡曲の多くは旅人が、旧跡や何事かのいわくありげな土地を訪れた際、土地にに呪縛された亡霊と出会い、亡霊が切々と我が身を物語りし、旅人が謡で鎮魂する構造になっているが、亡霊が成仏したのかどうかは未定のまま終わる。


「上路の山姥の里」は、今も山姥が語り掛けて来るようで、中世そのままに「山姥の里」は脈づいている。


だから観光バスで賑々しく訪れる場所ではなく、できれば独りでひっそり訪れたい旧跡。


無理やり観光客を集める不自然な観光施策ではなく、こういう所や天津神社などで謡曲「山姥」を上演する機運を作ってこそ文化的ではないだろうか。


NHK総合「ひるまえほっと」で糸魚川が紹介されます!

2019年08月21日 06時30分15秒 | 糸魚川自慢

8月27日(火)11時30分~50分のNKH総合「ひるまえほっと」で、石をテーマに糸魚川が紹介されます。

残念ながら首都圏と関東甲信越のみの放送ですが、ぬなかわヒスイ工房も取材を受けました。

芸大出身で元ダンスユニットアイドルをしてたこともあるレポーターの坂本沙織さん。

普通ならディレクターやADさんの仕事であるロケハンや情報収集、外部交渉、構成脚本も全てレポーターの坂本沙織さん一人で兼任しており、彼女は獅子奮迅の活躍。

折しもフェーン現象で糸魚川が全国最低気温の最高(笑)を記録した酷暑の時分、彼女は本当に一生懸命に頑張りました。どうか観てやってください!

作品のブツ撮り中

工房での撮影を2時間ほどで終えて取材班がチャーターしたタクシーまで見送ったら、なんと運転手は同級生の弟で旧知の仲のヒデチャ!2時間の撮影中、ずっとタクシーの中で待機していたそうなので「なんで顔を出さんの!」と聞いたら「みなさんの仕事の邪魔になるといけないから・・・」とはにかんでいた。実に奥ゆかしく愛すべき男。

 

困ったことに過密スケジュールと天候の関係で、どうしても欲しかった今の時期の黒姫山が撮影できなかったそうです。

某機関を紹介してなんとか写真借り受けの目途は付いたそうですが、SNSで黒姫山写真の提供を呼びかけたら11件もシェア拡散されました。

これには坂本さんも糸魚川人の人情の厚さに感激。

及ばずながら私も大雨の晴れ間に黒姫山の撮影に成功したので送った・・・採用されるかどうかが問題ではなく、これが糸魚川人の心意気ということ。

 

写真のことだけでなく、他にも現場で直面した案件が人の繋がりで解決できたこともあり、取材班はこの人情と誠実さに「東京ではあり得ない!」と感嘆していた。

いくら観光ポイントのアピールをしても「風景はよかったが、人は最悪」と言われては意味がない。

糸魚川を紹介してくれる人にこそ糸魚川ファンになってもらわないと。

何時か仕事を離れて遊びに来たいと思ってくれたり、口コミで糸魚川いい所と広めてもらえれば幸い。



夕焼けの海にはクラゲが似合う・・・糸魚川の海

2019年08月10日 07時46分20秒 | 糸魚川自慢

海の生物でもっとも夕陽が似合うのは、クラゲではないだろうか。


潮の流れに身をゆだね、行先知らずの放浪の旅を続ける姿はタンポポの綿毛に似て、モノノアワレを感じる。


好きなクラゲは形状が桃缶の半割桃に似ているミズクラゲで、子供時代はシロップ漬けの甘くてツルツルした食感を連想しては生唾を飲み込んだものだ。


お盆位には30㎝くらいに育ったやつもいて、好奇心旺盛のガキどもはオバケクラゲ!と投げ合って遊んだ・・・申し訳ない。


傘を広げたり閉じたり、身をよじったりと潮まかせの即興ダンス、見惚れてしまう。
クラゲを観るならお盆までが旬!



海からの贈り物・・・石笛とハリセンボンのミイラ

2019年08月09日 08時36分53秒 | 糸魚川自慢

ミズクラゲが出てきたので、来週からは長袖ラッシュガードが必要になってきた。


海底の写真撮影に夢中になっていて、おでこにぶつかって腫れたことはあるが、お盆くらいから出てくるアンドンクラゲやアカクラゲに比べると毒性は低いからご愛敬。

お盆位になると直径30㎝くらいに育ったミズクラゲもいる。

岩の割れ目や孔はムラサキウニのアパート・・・アワビやサザエ、牡蠣もウジャウジャいるけど禁漁区ということを忘れてはいけん。獲る素潜りから観る素潜りへ!

ハリセンボンのミイラと、糸魚川では珍しい砂岩の孔開き石を拾ったので吹いたらいい音で、石笛のコレクションに加えた。

天然の孔開き石は穿孔貝が巣穴として開けたものが多く、糸魚川では脆い泥岩ばかりだから、砂岩製はありがたい海からの贈り物。