なきじゃくる駒野選手に、ぐっときてしまった。
以前、家族思いな駒野選手の記事を読んで、一番応援していたのだ。
家族思いの選手には弱いのだ。
ロードレーサーの宮沢崇史選手なぞにいたっては、
名前を見つけただけど、いつもジーンと来て、
油断するとウルウルきてしまう。
松井選手、朝までつき合ってくれたのかな。
皆胸を張って帰ってきてね。
6/19(土) エクストリーム桧枝岐大会
渋谷冒険王 ヨッチャンの捻挫が思いのほか重症で、急きょ代打で出場
金曜日、20時すぎに渋谷を出発
東北道、那須塩原ICで降りて、国道をひたすら西へすすむ。遠い。
雨の中、ライトに白く飛び跳ねるカエルが浮かぶ。
道路の反対側の田んぼに、メスガエルを求めて、決死の移動中か?
隊長も最初は、「おおっ」とハンドルでかわしていたが、危ない。
もう、ブチッといってしまいましょう。
1:00に桧枝岐村に到着。雨が降っているので、七入橋を渡ったところの
駐車場にある?の建物の軒下にテントを張る。缶ビールで乾杯し、
2:30すぎに寝る。
レース当日、6時すぎに起床。かなり本降りだ。雨具の心配をする。
しかし、支度をしはじめたら、小雨になってきた。
朝食を済ませて、ミニ尾瀬公園に車を移動すると、
アドレーサー達が集まっている。ここに車を置き、
MTBで、レース会場の中土合公園へ向かった。
9時からブリーフィング
副村長さんの暖かい激励の言葉をいただく。
村のボランティアさんも多数いらっしゃる。レース後には、
BBQも用意されている。ありがたいことだ。
仕事の都合でこの時期は厳しいことから、桧枝岐大会はあきらめていたが、
なるほど、ロケーションといいBBQといい魅力的な大会だ。
桧枝岐大会は、梅雨の時期にもかかわらず、これまで雨が無いらしい。
昨夜からの雨も奇跡的?に止んだが、やはり1か所・CP3はナシに
なってしまったが、しょうがない。
A4サイズの1/25000のマップに、CP18まで載っている。
このときすでに、CP16~18の厳しさに、大勢のアドレーサーの眉間に
しわが寄っていた。しかし、「これは苦しめそうだ」とニンマリのドエムなアドレーサーも
中にはいた。うちのキャプテントットだ。(笑)
渋谷冒険王☆どぅ・ざ・はっする 隊長、キャプテントット、自分
いつもありがとね。みんないいコだね。
定刻10:00に、45チームがスタート。
まずは、トレッキングで、沢沿いのCP1を取りにいくが、
道路からの入り口は指定で、スタッフが誘導?するらしい。
皆、けっこう登り坂なのにとばしていく。順位的には真ん中あたりか?
少しいくと、スタッフのIさんがいるが、皆、気にせず先へ進んでいく。
ん?KIWAMIが戻ってくるよ?どうやらIさんところから入るらしい。
で、自分らも、そこに入っていったので、CP1で一気に上位になる。幸先がいい。
沢沿いのCP1を取って、先行チームはそのまま沢を行くが、自分らは、
その先のCP2が尾根上なので、急斜面を上がり尾根に出る。
しばらく登った尾根上でCP2を取る。ここで4位。
ここから、一度CP1に戻ることが指定されている。
先行チームは沢を戻るが、自分らはまた尾根を戻った。
戻った時間はさほど変わらなかった。
またロードを少し走り、沢を入ったCP4を取る。
ここは沢登りで、水が冷たい。
×になったCP3から、このCP4を取るコースは面白そうだったのに残念。
またロードを走り、川の手前の藪を入っていくが、
ここで、沢沿いにすすんで、尾根の手前のCP5を通り過ぎてしまい、
戻って取る。ダンゴ状態だったので、3~4チームにパスされたか?
この後CP6を取り、スタート地点のCP7に戻る。
ここで、CP8~CP11の指示書を受け取り、
村の中心地にある、桧枝岐の舞台、歴史資料館、居酒屋を回り、課題をこなしていく。
CP11は、岩魚のつかみ取り&腸取りだった。
再びスタート地点のCP12に戻り、ここからMTBである。
ロードを走るが、だんだんと登りになってくると、登れない。
どうにも気力が足りない。最後のCP16~18の余力を残しておかなければ、
なんて考えたりしてしまう。
隊長、トットから遅れだしたところで、1チームにパスされるが、
ついていけない。いや、ついていけないこともなかったのだが、
最後の課題を思うとついていけない。
やがてダートの林道に入ると、ますます登れない。
MTBを降りて押していくと、トットが待っていて、
MTBを降りて2台押してくれる。空身でトットを追いかける。申し訳ない。
CP13を取り、ここにMTBを置き、少し登ったところのCP14を取り、
再びCP13に戻り、MTBで下る。
ロードに出て、少ししてCP16のあるダートの林道へ入る。そして登る。
登れない。再びトットが押してくれる。申し訳ない。
時折小走りに登っていくトット。まったくすごい。
2kmほど登ってCP16に到着。ここからは登山道だが、
指示で、MTBを持っていかなければならない。
押すより、担ぎが多くなる。大腿四頭筋がヒクヒクいいだしてきた。
なんとかCP17に到着。ここから上の稜線上のCP18までは道がない。
等高線10本分アップ100m。最短ルートで登りだすが、とても登れたものでない。
①急斜面②グズグズの足場③藪 の三重苦である。
後ろから1チーム登ってくるが、やはり「上がるしかない。」と言っている。
自分たちは、一度降りて、西の尾根を登りだすが、ここも厳しい。
それでも20mほど上がり、ここでトットがMTBを置いて、偵察に向かう。
この上は難しいようなので、東側の尾根までトラバースすることにする。
急斜面のトラバースが困難なことは十分に分かっているがしょうがない。
先頭を行く隊長が「ああっ」と叫びながら、MTBとともに5~6m落ちていくが、
自分が落ちないことで精一杯で助けられない。が、大丈夫そうだ。
とにかく落ちないようにすすむ。二番目をすすむトットが、離れ離れにならないように、
隊長と自分に声をかけながらすすむ。ナイスチームワークだ。
隊長の声は10mくらい下からか?
それでもすすむうちに、いつの間にか隊長の声が上から聞こえてくる。
さすが隊長だ。
10歩すすんではMTBを落ちないようにして30秒くらい息を整える。
その繰り返しで登るが、どうにもすすまない。
細い笹やら、木がMTBのハンドルやらペダルにひっかるのだ。
これはたまらない。あと何メートル登るのか?先が見えない。
仕事で泊りになることの方がまだいいなんて思ってしまう。
レース中にこんなことは初めてだ。
それでもやがて稜線が見えてきた。この頃には少し要領がつかめてきたか、
①方向を決める②右肩にMTBを担ぐ③左手で藪を払う&つかむ
④左手で体をひっぱり上げながら⑤MTBのハンドルが藪にかからないように注意する。
もう「無の境地」になったとき、上から隊長の「あった」の声が聞こえてきた。
どうやら、この世界から抜けられるみたいだ。
先が見えたので頑張って20歩数えてすすむ。
少しすると、隊長がMTBをひっぱり上げにきてくれた。ありがとう隊長。
どうやらCP18にピンポイントで出たらしい。
さすが隊長・野生ズッキーニだ。
CP17から、1時間以上かかったと思うが、
CP18で10位で、思ったより順位は落ちていなかった。
ここから、林道を国道まで押して駆け下りると、(乗車禁止)
後ろから1チームやってきたので、隊長が先頭になり、
ラストスパートして16時半前にフィニッシュ。
総合10位 オープン3位
BBQナイス!渋谷冒険王ナイスポジション!
温泉に入り、お酒を飲んだら、あの苦しみは遠い昔だ。
だけど、我部さんは、CP18でずいぶん責められたみたいね。
裸のクロマニオン&折れた鎖骨のレントゲン