惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

SFファン交流会

2014-01-18 21:11:54 | SF

 午後2時から5時まで、渋谷区の初台区民会館でおこなわれたSFファン交流会1月例会に出席。参加者は40人近くいたでしょうか。
 今回は「2013年国内SF回顧」ということで、大森望さんと2人で昨年の日本SFについてあれこれ。後半は、昨年で休止となった日本ファンタジーノベル大賞について、おもに大森さんに語ってもらい、私は聞き役。司会はSFファン交スタッフの根本さん。

 しゃべる方にまわったのでメモもとっておらず、内容はうろ覚えですが、昨年の日本SFについては、まず短編集、アンソロジーから。

 大森さんによれば、昨年はSFアンソロジーの当たり年で、年間13冊(だったっけ?)も出たそうです。SF作家クラブ50周年を記念したハヤカワ文庫の5冊、大森さん編集の書下ろしアンソロジー『NOVA〈9・10〉』、年間傑作選『極光星群』その他。
 昔に比べ、SFアンソロジーの企画が通りやすくなったためだそうですが、全体的に書籍の売り上げが落ち込む中、SFは比較的堅いということで、これは喜んでいいのか、悪いのか。

 単独作家の短編集も充実したものが多く、北野勇作、篠田節子、瀬名秀明、高野史緒、谷甲州、宮内悠介など。中でも第2回創元SF短編賞受賞の酉島伝法『皆勤の徒』はこれを読まなければ2013年の日本SFは語れない存在(と、森下は思います)。

 短編集に比較すると長編は やや印象が薄い。大森さんイチ押しは、東山彰良『ブラックライダー』。森下は藤井太洋『Gene Mapper -full build-』、梶尾真治『うたかたエマノン』などを挙げました。あと、野崎まど『know』も評判高いですね。

 後半の日本ファンタジーノベル大賞は、賞の経緯と、全25回の受賞作、受賞作家について。
 会場に受賞者の勝山海百合さんと西崎憲さんがいらしたのでお話を聞けたのが良かったと思います。再開されると良いですね。


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