俵萌子著「子供の世話にならずに死ぬ方法」を読んだ。題名から「なんでそう力まなきゃいけないの。自分の家で家族に看取られながら死にたい人が多いのに」と心の中で抵抗しながら読む。
全体の三分の二ほどが、老人ホーム(今は新しい呼び名になっているが)の調査報告で、八千万円の入居金・月四十万円の支払いを必要とする施設もある。なべて調査時によるのか、または東京近辺のせいか高級施設が多いように感じ、夢の世界のことばかりと反発もあった。
読み終わって、子供や他人に頼るばかりでは決してよくはならない、自分で確たる信念を持って生きなければということには同感。最後に認知症ほど自分をなくすものはないと思った。
著者の享年と同年になったおばあ、「宇野千代」さんにあやかって、「わたし死ぬ気がしないの」でいこうか・・・。