考古学関連ニュース2題

さて、Twitterの方でも流した考古学関連のニュース二題。

◆南西シベリアの方の話。
Potentially New Bronze Age Civilization Discovered in Siberia

Unearthed Aryan cities rewrite history

The place where Europe began: Spiral cities built on remote Russian plains by swastika-painting Aryans

なんかヨーロッパ人の起源が書き換わらんばかりの書きっぷりのところもあるけど、別段そんな新しい話でもなかろうに。ウラルから西シベリアにかけての草原地帯に印欧語族系の人々の発祥の地があった、という話自体は昔からあるけどやっぱりソ連時代はソ連以外の地域からは謎に包まれていて、近年どんどん交流や研究が進んで新しく成果が世に出るようになってよかったよかったというお話。

何か新しい話でも?と思ったけど特に言及はされてないし、BBCの取材が入ったってとこがポイントなのか知らん。TV historianってなんだろ。吉村作治みたいな人のことかな(^^)?

それだけじゃあんまりなので記事中に名前の出ている代表的な遺跡であるArkaimの城砦遺跡の図なんかを。

見ての通り結構な規模で、家がぽつぽつ建っているような集落とは全然様相が違います。ちなみに一つ一つの区切りが家だと思ってください。この中にさらに部屋の間仕切りやら炉の跡やらが。
こんなのが南ウラル辺りから西シベリア南西部にかけてたくさん分布していたわけですね。紀元前三千年紀の前半に。

<iframe width="425" height="350" frameborder="0" scrolling="no" marginheight="0" marginwidth="0" src="http://maps.google.co.jp/maps?q=52.648584,59.571476&amp;amp;ie=UTF8&amp;amp;ll=52.616381,59.530571&amp;amp;spn=0.074257,0.186939&amp;amp;t=h&amp;amp;z=13&amp;amp;brcurrent=3,0x0:0x0,1&amp;amp;output=embed"></iframe>
ちなみにArkaim遺跡はここ(GoogleMap)


◆アンガラ川流域の話。
Archeologists discover Medieval cemetery in Siberia

ツングース系の集団が進出してくる前のアンガラ川流域の遺跡。1000年前と書かれているように、今のエヴェンキやエヴェンの御先祖様達がこれだけ広く東シベリアに拡散したのはそう昔のことではないのですが、1000年前とはちょっと最近過ぎる気も。拡散の最終段階なんでしょうか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 川崎市市民ミ... 10月10日(日)... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。