日野土地家屋調査士・行政書士事務所のブログです。最近は更新滞りがちだけど、もう1年半以上も続いてます!これで良いのだ♪

宮城県石巻市で土地家屋調査士・行政書士事務所を開業してる好事家オヤジです。ただコメント不可に設定してますので悪しからず…

2秒間の犯行

2012年10月22日 | 事件・事故・震災
横浜市のホームページに小学校襲撃予告が書き込まれた事件で19歳の少年(保護観察処分)を逮捕した後、約250字を書き込んだ時間がたった2秒だったらしく、それに気づいて疑問を抱きながらも裏付け捜査を怠っていた。県警のコメントによると、逮捕後に少年が一時容疑を認めたことなどから疑問を放置した。

上のような記事がありました。なんかね~憤慨してしまうような感じ。容疑を認めるというより、無理やり認めさせる状況に置いたってことでしょう。自白だけじゃなく、IP記録が証拠!なんて事になればほぼ犯罪成立ってことになるでしょうに。疑義がある点は、都合の良いように辻褄あわせでも?酷いね~これが本当だとすると、日本でも冤罪はどれだけ作られているんだろう?って感じしかしない。他人の人生を狂わしたのはその真犯人だけじゃなく、公権でも同様に狂わされるんだとしたならとても恐ろしいことだと思うなぁ。そういう捜査・取調べって特異な状況下で行われるし、平常心でいられるわけはない。とても怖いだろうし、残念なことだと思う。なんか捜査段階での自白内容そのものに信憑性は無いのだと改めて証明した事件ですね。

逮捕はされなかったものの、あのサリン事件でもK氏への疑いを専門家は「K氏宅にあった農薬ではサリンは作れない」と言ってたにもかかわらず、そのときはマスコミまでも犯人扱いにして酷い(まぁその報道は自分達も鵜呑みにはしたけど)と思ったけど、今回も酷すぎますね。そのときの状況から、仕方の無かったことなんて言い訳にはならない。恐ろしいことですよ…冤罪も絶対あってはならないことだと思うな。K氏だけじゃなく、ときどき冤罪で騒がれたことも幾多とありましたね。足利事件とかあの厚生省のM女史の件だって…。

かつて読んだことのある本の中に、こんなのが書いてあったのを思い出した。ある男性が下着についてた血が被害者のものと同一ってことで、逮捕されたかどうかは分からないけど取調べを受けたことがあったらしい。そうしたらそれは蚊を叩いたとき下着に付着したものだと判明。蚊を殺して島流しになったという徳川綱吉の生類憐みの令じゃあるまいし、蚊を叩いただけで殺人・傷害の被疑者にされたんじゃ、たまったもんじゃない。

過去においては拷問で冤罪を多数仕立てた、とんでもない刑事もいたらしいですね。名前は敢えて伏せるけど、検索すればすぐ出てきます。幸浦事件・二俣事件・小島事件、あと例の有名な島田事件…その刑事が関わったそれは全てが冤罪でした。
必殺シリーズや捕物で悪者や悪徳岡っ引きが犯人に仕立てるってのがよくあるけど、残念ながら現代にもあるなんてね…トンでもない話です。ごめんなさいで済む事では決して無いけど、ただ今回はいち早く誤認逮捕を認めて犯人とされた人に謝罪したというから、少しは救われたような気がする。前述のK氏のときなんか、謝罪も無く「遺憾」の一言で酷かったもん。少なくとも「遺憾」って言葉で片付けられる状況ではなかったでしょうに。



知らないところでいつの間にか自身がやってもいない犯人に仕立てられて、自白を強要される、自身の無罪の証明は悪魔の証明に近くて不可能な場合が多く、奇跡が起きなければ無罪など無い…この意味では日本もけっこう恐ろしい国ですわな。