粉雪ならぬ駒苫

駒苫　春の季節はいつもすれ違い
センバツ出場できずに　つらい日々過ごした
風に吹かれて　似たように凍えていた

夏はすべて勝ってきた　苦しみながらも
それでも４１００校から早実を見つけたよ
根拠はないけど本気で思っているんだ
些細な打ち合いもなくて　三連覇は達成できない
素直に打てないなら　死球も出塁もむなしいだけ

駒苫　ねえ　三塁までランナー進められたなら
二点のリードをすることができたのかい

僕は君のボールにバットを押し当てて
その球の飛ぶ方へずっと遠くまで
進んでいきたい　そこでもう一度得点
ヒット打ちたいなんて初球を振っていたのは僕のほう
君のかじかんだ手を　握り締めることだけでつながってたのに

駒苫　ねえ　三連覇を前にあまりに遠く
ざらつくホームベースの前アウトになっていくよ

駒苫　ねえ　時に頼りなくジャッジは揺れる
それでも僕は君の事を応援し続けたい

駒苫　ねえ　心まで紅く染められたなら
深紅の優勝旗を包んで空に返すから