金魚の眼鏡は百色眼鏡

死して屍拾う者なし。三十路の生き様とくと見やがれ。

あ、あけましておめでとうございます(小声)

2012年01月31日 00時09分12秒 | Weblog
 すみません今年最初の更新です!(スライディング土下座)いや、なんかばたばたしてて・・・って言い訳じゃー!こんなに放置しまくってるブログにいつも来て下さってる皆様本当にありがとうございます!2月はなるべく更新します!できたら毎日!(こうやって宣言して退路を断つ)

 あ、前回ちらっと書いた試験、合格してました。・゜・(ノД`)・゜・。足掛け二年かかりましたが、ようやく肩の荷が下りた・・・(しかしその後の資格の申請がめんどくさいわ金はかかるわでちょっとイラッときてます(-_-#))

 少し余裕ができたので本が読めるようになって嬉しいです。去年はくそ忙しくて全然読めなかった・・・唯一といっていい趣味なのに・・・
 最近、一度借りた本をまた借りちゃうことが多いので(だいたい推理小説。途中まで気づかないのに、3/4くらい読んだところで突然「あ、犯人コイツだ」と思い出してしまってなんかものすごくムダな時間を過ごした気になってしまう)、今年は借りた本のタイトルと簡単な感想をなるべくここにメモっていこうと思います。

 今回はとりあえず2冊。
「劇的な人生こそ真実」(萩原朔美)
 出てくる人が全員強烈すぎる・・・('A`)いや、萩原朔美も強烈な人だと思うんですが、文章がしごくまっとうで淡々としてるので、なんかすごいまともでフツーの人に思えてしまう・・・

「耄碌寸前」(森於菟)
 森於菟の書いたもの初めて読んだんですが、ものすごく面白い!森茉莉の描く於菟は年齢が離れていることと異母兄ってこともあってえらく影が薄いんですが(なにしろ、ヨーロッパまで一ヶ月以上かかる船旅を一緒にしたというのに、一度も於菟のエピソードが出てこない)、ユーモアもあるし文章もうまいし、なによりこのとぼけた味わいはなかなか出せないよー。複雑な家庭に生まれて結構苦労したろうに、変に捻じ曲がったところがなくていい意味の坊ちゃんぽさというか、鴎外の愛をちゃんと受けて育った感じが伝わってきます。
 これで於菟・茉莉・杏奴・類と鴎外の子どもの書いた文章をみんな読んだわけですが、鴎外の子どもたちは全員お父さんのことが大好きで、なおかつ「自分が一番父に愛されてた」って思ってるのがひしひしと伝わってくるな・・・鴎外の接し方がよっぽど上手だったんだろうなあ。