ノイバラ山荘

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講座 歴史の歩き方「土佐日記」

2011-12-08 20:13:09 | 文学

こんばんは。


眠いです・・。


ここが現在のお気に入り。
ほとんどここで寝ています。
エアコンのすぐ下なのですもの。

外出が続きヨロヨロ気味ですが、
「土佐日記」の講座を聴きに行くついでに
国会図書館にも行ってしまえ!
ということで、またもお出かけです。

師走なのに家の片づけはどうするんだっ。
年賀状はどうするんだっ。

・・なんとかなるだろう・・(・ω・;A

「なまけものの主婦」という烙印に
甘んじることができれば死ぬわけではありません。


国会議事堂裏。黄葉がきれいですねー。


おや、今日のこの国旗、見たことがありません。
どこの国のお客様なのでしょう?


ここから国会図書館まで銀杏並木。 







  


銀杏黄葉を堪能しました。

国会図書館、入口が工事中で、
本館入口しか使えず、
ロッカー、受付大混雑です。

しかし、なんと、ノイバラが調べていた
100年ほど前の古い雑誌が
すべてデジタル化され、
パソコン画面での閲覧となりました。

以前は貸出に時間はかかるし、冊数制限もあり、
さらにコピーに時間がかかっていたのが、
画面でページを指定して、申し込むと
5分とかからずコピーができてきます。

うまく指定できない部分があって、
字が小さくなったり画面が暗くなったり
慣れないととんでもないことになりますが、
時間が短縮されました。

便利で助かりますが、
別室でぼろぼろの紙をめくって
歌を探していたひそかな喜びはなくなりました。

紙が好きなんだと思います。
古くなった匂いがなんとも言えません。

ぎりぎりで切り上げて、有楽町に移動。
神戸屋レストランでお夕食を食べます。


ラ・フランスのジュースがさいこーにおいしかったです!
あ、これは息子のね。


ハンバーガーなのは、
朝昼たっぷり食べたせいです。

よみうりホールで6時から9時まで
JR東海生涯学習財団「講座 歴史の歩き方」
第57回「土佐日記」。

講師は神田龍身(たつみ)さん、石川九楊(きゅうよう)さん。
どちらも珍しいお名前ですね。

さきほどのビールが効いて眠くてたまらず、
睡眠に墜落しては這い上がり、
なんとか話の筋だけ聞いた状態でしたので、
間違って解釈しているかもしれません<m(__)m>


神田さんは土佐日記のテーマを
子を失った喪失感であるとされ、
哀傷歌の得意な貫之の目的は
人を失った悲しみそのものの
探求なのだとされました。

また水を軸として読み進め、
海面に貫之が映し出す死んだ子、花、雪、星、
水平線から現れる海賊、
すべてが幻影であり、
最後はイマジネーションの源泉である
水の枯渇で終わるとされました。


石川さんは書家でありまた日本語の研究家であり、
土佐物語の特異性(男性が女性になりかわり仮名文字で書いた)は
100年後の源氏物語で結実したとされました。

今まで、短歌を書かれた色紙を見て
?と思うことがあったのですが、
それは掛字、掛筆というのだと知りました。

たとえば「とめたら はるの」は
「とめたらば はるの」と読むのだとか。
「は」が掛字になっているのですね。

掛筆というのは、たとえばどう見ても
「ると」にしか読めない部分、
「る」の下にちょっと伸びたのが「こ」の上部分で
「こ」の下部分が「と」と共有になっていて、
「ること」と読むのです。

繰り返しを避ける法則なのですね。

また貫之は改行をいっさい行わずに書いたらしいのですが、
定家の土佐日記の写本は読みやすく
歌を改行してあるのだそうです。

内容だけでなく文字から見ていくというのは
私にとって新鮮な切り口でした。

次回は琳派。
是非参加したいです。

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