堀江敏幸『おぱらばん』 2007-06-14 22:51:07 | 読書 主にパリを舞台とした小品集。(日本を舞台とした作品も収められている。)それらの作品のほとんどは「書物の中身と実生活の敷居がとつぜん消え失せて相互に浸透し、紙の上で生起した出来事と平板な日常がすっと入れ替わる」(「クウェートの夕暮れ」)という仕掛け(それは書物に限らず、絵画や映像、写真である場合もある)が施されている。 . . . Read more