nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

池井戸潤 空飛ぶタイヤ上・下

2013-10-26 17:38:57 | 本・雑誌・ドラマ
池井戸作品、今回は車のリコール問題を扱った 空飛ぶタイヤ上・下 を読みました。
これまで読んだ4作品は、すべて銀行そのものが舞台でしたが
今回は、死亡事故を起こしてしまった町の小さな運送会社を中心に
事故車を製造した自動車メーカー、そのグループ企業、銀行、ジャーナリズム・・・と
立場の違うさまざまな人の思惑が、複雑に行きかいするストーリーです。

あらすじ(上)・・・・(「BOOK」データベースより)
走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。
ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。
真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。
家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

あらすじ(下)・・・・(「BOOK」データベースより)
事故原因の核心に関わる衝撃の事実を知り、組織ぐるみのリコール隠しの疑いを抱いた赤松。
だが、決定的な証拠はないー。
激しさを増すホープグループの妨害。
赤松は真実を証明できるのか。
社員、そして家族を守るために巨大企業相手に闘う男の姿を描いた、感動の傑作エンターテインメント小説。

企業の裏事情、銀行の内部事情、マスコミと企業の駆け引き・・・など
いろんな観点からことを踏まえて、実に興味深く仕立てられたストーリー。
そこに今回は家庭、親子と言う家族問題も絡めて、厳しくも温かく話が進みます。
池井戸作品、相変わらず悪者はあくまでふてぶてしく、弱者はとことん虐げられていくので
途中は悔しさとやりきれなさに、読んでいる自分が打ちのめされそうになったり、家族の温かさにちょっとほろりとしたり・・・
ミステリー度は低く、ちょっとしたドキュメンタリーのようで、よりハラハラさせられましたが
これまで読んだ中では、最後のしてやったり感が一番強くスカッとしました。







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