nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

太田愛 犯罪者上・下

2018-04-07 13:13:50 | 本・雑誌・ドラマ

太田愛さんのデビュー作 犯罪者上・下 を読みました。

あらすじ・・・・
上(「BOOK」データベースより)
白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。
犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。
その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。
なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。
はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。


修司と相馬、鑓水の3人は通り魔事件の裏に、巨大企業・タイタスと与党の重鎮政治家の存在を掴む。
そこに浮かび上がる乳幼児の奇病。
暗殺者の手が迫る中、3人は幾重にも絡んだ謎を解き、ついに事件の核心を握る人物「佐々木邦夫」にたどり着く。
乳幼児たちの人生を破壊し、通り魔事件を起こした真の犯罪者は誰なのか。
佐々木邦夫が企てた周到な犯罪と、その驚くべき目的を知った時、3人は一発逆転の賭けに打って出る。

いきなりとてもディープな展開から始まったので、いったいどこまでハードな内容なんだろうという危惧が生まれ
全編900ページ強のボリュームを前に、最後まで持ちこたえられるかとても心配でした。
が、予想を裏切る展開力の巧みさと小気味よさに、思わず没頭。
登場人物も多く、伏線も多く、エピソードもめいっぱい詰め込まれているのに
それらをすべてうまくまとめ上げていて、話が分断しない奥行きの深さに感動しました。
最後の解釈や登場人物たちのその後は、読者のみなさんにお任せします的な終盤ではなく
すべてが丸く収まったわけでもなく、もどかしさを残しつつも
その後のエピソードも丁寧に描かれていて、好感が持てる物語造り。
とてもデビュー作とは思えない、心揺さぶられる作品に仕上がっていました。


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